青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

大阪地下街の “中心地” はここだ!

2023-01-05 | 昭和・懐かしい大阪の風景

大阪梅田界隈、いわゆる「キタ」と呼ばれる地区は、東西南北に地下街が張り巡らされている。大阪の人間でも、梅田の地下街は苦手で「キタはよう分からん」「ややこしい」と言う人も多いくらいです。

何しろ僕の青春時代風に言うと、国鉄、阪急、阪神、地下鉄御堂筋線・谷町線・四つ橋線の各ターミナルを直結しているので、この地下街のマスターの難易度が高いのは当然でした。しかし、逆にマスターしている人間にとっては、近道・抜け道を駆使できる便利な道でした。コロナ禍には、どこをどう通れば、如何に人に出会うことなく最短距離で目的地に到着できるか。その点において、地下街の知識が役に立ったものでした。

さて、大阪地下街の中心地点は、一体どこなのか?そもそも中心はあるのか?阪急電車のターミナルの下だろうか?いや、阪神電車のターミナル、JR大阪を忘れては困る・・。まあJRは現在どんどん再開発されていますが、それだけ昔は放置された土地ばかりだった。

だから公平に考えれば、3つのターミナルからの地下道がクロスする「曽根崎警察所」の前が大阪地下街の中心だと、僕は認定します。1984年のその地点がこの写真です。

曽根崎警察の地下入り口。ここのお巡りさんは子供だけではなく、大人の迷子の味方でもあります。この写真の右側には地上に出る階段があり、そこを上がると「旭屋書店」に出ました。

この写真を背にして撮影したのがこちら。

写真左の階段を上がれば阪急百貨店へ。この場所の通路は「中央通り」という名前が付いていて、写真階段の右の方に進むと「梅田地下センター」~「扇町通り」と名前を変えながら「泉の広場」へと行き着きました。そこを上がると新御堂。そして阪急東通りやラブホテル街に出ました。こちらは中心から離れるほどにアルコールや風俗の匂いがするソーンへと続きます。

階段の左に進路を取れば、一昨日の記事にあった阪神百貨店前の広場に。そこを通り過ぎるとJRへ。その先には桜橋から新聞社が並んだ四ツ橋筋を通り、名画座やサンケイホールを通り、フェスティバルホール~中之島へ。

そして階段と逆の方向、撮影者の方向に進むと・・

地下鉄東梅田駅の改札。ここをどんどん歩いて行くと、新阪急八番街から、大阪駅前第四・第三・第二・第一ビルへと続いている。そして、大人の街であるキタ新地へ。このストリートは人通りも少ないが、だからこそ逆に時々出没する良からぬ人には要注意のゾーンでした。

中心地にある曽根崎警察は、かつては東洋一と呼ばれた警察署でした。ミナミと比べて「キタ」は、ビジネス街や普通の人達が買い物に来る街で、一般向けの安全な繁華街というイメージ。今日では外資系のホテルの進出も盛んです。でも、夜の顔もしっかり持っていて、この街だけでも刺激は十分。それに飽き足りない人たちが刺激を求めるのが、「ミナミ」というのが僕の大阪のイメージです。