青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

弁慶の泉 ~鎌倉殿で人気上昇中?

2023-01-25 | 昭和・懐かしい北摂の風景

阪急・宝塚線・石橋阪大前駅を下車、10分強ほど歩いた住宅地の中、池田警察・北豊島交番の隣に面白い場所があります。それは、「弁慶」の泉です。

1185年に兄である源頼朝に追放された源義経と武蔵坊弁慶が、西国街道を現・尼崎へ向かう途中にこの泉で喉をうるおしたという伝承の地です。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響でここを訪れ、泉が無いとガッカリした方も多かったようですが、少し前は現在とは全く違う姿がここにありました。

この景色は昭和43年(1968年)のもの。まさに泉と言えるもので、写真のように知ってか知らずか呑気に魚釣りをする光景を普通に見ることが出来たのです。

それが少しづつ廃れて、泉も枯れたかのような水溜まりのようになって行きましたが、昭和53年(1978年)に池田市の「史跡名勝天記念物」に指定されました。その後地元の調査によって、この泉は日に千トンの湧き水が可能であることが判明、地元有志によって54年に下のような史跡として蘇ったのです。

この泉は僕が子供の頃は、農業用水として利用されたり、地元住民の遊び場所でもありました。

現在は事故防止の為に金網によって泉は囲まれていますので、昔のように水遊びをすることは出来ません。こじんまりした公園となっています。上の写真は昨年のものですが、水が全くありません。鎌倉殿で興味を持たれて訪れた方はガッカリしたかも知れませんが、泉の水量は季節によっても変わります。ここには桜の樹も植えられていますので、お花見シーズンに泉も綺麗であれば良いですね。