王座戦本戦2回戦対丸山九段戦。

2006-06-27 | 対局

丸山九段とは昨年でも王座戦本戦で当たっています。竜王戦七番勝負前に出られる可能性があるタイトル戦はこの王座戦だけになってしまったのでなんとかしたいところ。6月に入ってから勝負所で腰が浮ついてしまっているので今日は急所で時間を惜しまずに使おうと心掛けました。

振り駒で先手になり大方の予想通り丸山九段の作戦は一手損角換わり。 一手損角換わりには棒銀か早繰り銀を採用することが多いです。本局は▲3六歩から早繰り銀を見せたところで駆け引きがあって後手が△8四歩で止めていたい歩を△8五歩と突く代わりに9筋の位を取り先手は手得を主張する展開になりました

               

9筋の位を生かして右玉と思っていたのですが△4二玉でした。右玉に組ませては不満なので攻めるつもりでしたが丸山九段も危ないと判断されたようです。

               

後手は低い陣形で待機。直ぐに攻めてもうまくいかないので▲9八香から穴熊。以下△5二玉▲9九玉△4二玉▲8八金△5二玉▲7八金右△4二玉。先手が穴熊に組んでいる間、後手は手待ち。角換わりでは良くある展開です。

               

▲6五歩が急所の一着。これで攻めが繋がっています。△同歩は▲2四飛△2三銀に▲6四歩が入ります。▲7二銀の傷があるので以下△5二銀▲2三飛成△同金▲6三銀のような攻めでも振りほどくのは容易ではありません。実戦は△2五歩▲6四歩△5四銀▲1一角成と進んで優勢に。

               

▲4二とが決め手で勝ちを意識しました。△同玉に▲6三歩が痛打で△同馬▲5五金。

最近、対A級棋士の成績が悪かったので嬉しい勝ち星です。これでベスト4進出。準決勝も頑張ります

帰宅してこれを書きながらイタリア-オーストラリア戦を見ました。起きてから書くのはキツイので寝る前に書いておいて起きて更新するのが定跡です。

すごい結末でしたもう延長戦だと思って心の準備出来てたんですけど(笑)

本日27日は朝日オープン選手権予選、森下卓九段―清水上徹アマ戦が行われます。asahi.com:将棋にて中継があります。

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