棋王戦開幕。

2007-02-10 | 将棋
明日11日(日)は棋王戦第1局が行われます。森内棋王に佐藤棋聖が挑戦するシリーズが開幕。意外なことに両者によるタイトル戦はこれが2回目。どんな戦いになるのでしょうか。午後からは公開対局とのことです。
ネット中継は中国新聞社HPにて。
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B級2組順位戦9回戦対先崎八段戦。

2007-02-10 | 対局

後手番で急戦矢倉。

              

△5五歩は比較的新しい手。△5二金~△7三桂~△6五歩という形もありますが攻めが単調なので最近は見掛けません。△5五歩は△5四銀型を作って攻めようという狙いです。

              

△6五歩▲同歩△7三桂としたいのですがこの場合は▲5五歩△同銀▲同銀△同角▲6四銀があるのでうまく行きません。単に△7三桂は▲7五歩が来るので怖いのですが他に良さそうな手もなかったので意を決して跳ねました。以下▲7五歩△同歩▲7四歩△8五桂▲7三歩成△7七桂不成▲同金上△5二飛。と金は大きいですが攻めの桂と守りの銀の交換に加えて先手は歩切れなので指せそうな気もしていました。

              

△7六銀が好手で優勢だと思いました。先崎八段もうっかりしていて「やられた」と思ったそうです。▲5四とには△6七銀成▲同金△6六歩が先手で入って△5四飛と払えば後手良し。指した後に嫌な手があることに気が付きました。実戦の▲8八角がそれ。△7六銀▲8八角は先手にとってかなり損な取り引きなのですが▲6四とのプレッシャーも大きく無理に攻めることができません。

              

すっきりはしないものの優勢だと思っていましたが図で▲5三銀なら難解な勝負だったことが感想戦で判明。▲5三歩なら誰でも打ちますが銀は打ちにくいので盲点になり易い手です。本譜は▲6三と△5一飛▲5二銀△3一玉▲5一銀不成△同金。▲5二銀を△同金と取ると▲同と△同飛▲7四角で何か手を入れないと△3一玉と寄れなくなってしまいます。飛角桂と金銀の交換ですが玉の安定度が違うので後手優勢。以下は押し切ることができました。

勝って9連勝でB級1組への昇級が決定。初参加ですが昇級しなくてはいけないと思っていたのでホッとしました。連続昇級は初めてなので嬉しいです。

終電で三鷹に移動して戸辺氏らと祝杯。5時頃解散。

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