いよいよ4月から始まります。将棋界初のネット対局による公式戦ということで注目を集めることは間違いないでしょう。
対局場所ですが
・対局者の自宅パソコンもしくは日本将棋連盟の指定した対局会場で行なう。
指定した対局会場というのはインターネット環境がある将棋道場等。この場合、人に見られながら指すことになります。
自宅で指す場合は
「対局開始前30分前迄に対局者は「日本将棋連盟」が準備したカメラを設置」
ということに。
・対局中に回線の都合で対局を続けることが出来なくなり、中断より15分迄に復旧のめどが立たない場合には立会人の裁定の上、別に対局日時を定める。
という項目があります。
後日指し直しではその間に色々と研究できてしまうのでもはや対局ではありません。ここで言う回線の都合などによる・・・というのはアクシデントのことですが意図的に15分間復旧させないことも可能と言えば可能です。回線を切断して数分間稼ぐということもできます。
人が見ている場所ならば出来ませんがカメラでの監視ならばこの程度のことは簡単に出来てしまうと思います。
万全の接続態勢を敷くのも勝負の内なので回線が切れたら「何か」というペナルティを科す手もあったとは思います。自信がなければ指定会場に行けば良いですし。ただ「何か」が「負け」以外は思い付かないので難しいですか。
考えればいくらでも不正の方法は思い付くわけでこの規定は良心に頼る部分が大きいということが言えると思います。
もちろん、記者会見で米長会長が言った通りプロはそんなことはしないので大丈夫です。
ただし、不正が考えられる以上はアクシデントで回線が切断されてしまった場合、かなり味の悪いことになってしまいますね。トラブルが起きないで欲しいものです。
課題は山積みですが大きな可能性を秘めた棋戦であることは間違いありません。僕も自分で指す以外にも他の棋士の対局が毎週見れるので楽しみにしています
明日はレディースオープントーナメント決勝三番勝負第3局です。ネット中継はこちら
第2局の時に「第3局は一ヶ月も先か」と思ったのですがもう明日なんですね。早いものです。里見女流1級がこの一ヶ月間、どう勉強したかが勝敗の鍵を握ると思っています。楽しみですね