NHK講座収録など。

2007-03-07 | 将棋
今日は4月から始まるNHK将棋講座の収録でした。4月1日、8日分の2本を撮りました。
理想を100点とすると50点くらいでしょうか
撮り終わってビデオを見たら色々と気が付きました。

・早口になる
・背中を向けている時間が長い
・焦って変な日本語を使う
・玉を「王様」と言う

次回はこの辺りに気を付けてやりたいと思います。次の収録は4月1日の少し先なので1日の放送で何かお気付きの点がありましたら、ご指摘下さいm(__)m


終了後、将棋連盟に移動すると朝日オープン挑戦者決定戦は終盤戦でした。まもなく阿久津五段が勝って羽生朝日への挑戦権を獲得。
阿久津五段は僕より2つ年上で奨励会は同期。四段昇段は半年違いです。
同年代の活躍は刺激になりますし、どんな勝負を見せてくれるかとても楽しみです。

王将戦第6局は千日手指し直しの末に佐藤棋聖が勝って3-3のタイ。昨年に続いてのフルセットとなりました
昨年は0-3、今年は1-3と追い込まれてからの佐藤棋聖のしぶとさは本当にすごいですよね。最終局は必見でしょう。

昨日はC級2組順位戦の最終局が行われました。2月7日の日記C級2組は1敗者4人中3人がブログを書いているという珍しい?状況に。もし、この3人が揃って昇級(C級2組は昇級3名)ということになったらブログを書く棋士が増え・・・・はしないか(笑)

と書きましたがなんとこの3人が昇級したのです。
片上五段:daichanの小部屋
広瀬四段:プロ棋士のキャンパスLIFE
上野四段:ちゅう太のつぶやき


片上五段、広瀬四段は比較的早い時間に勝って自力で昇級が決定。劇的だったのは上野四段です。4番手だった上野四段は早い時間に勝って他の結果待ちという状況。こういう時「どこかへ出て吉報を待つ人」と「将棋を検討して自分の目で結果を確かめる人」がいますが上野四段は後者を選択。僕も3年前に同じ経験があります。

C級1組で最終局を前にして4番手。自分が勝って2人負ければ昇級という状況でした。
自分が勝ち控室に行くと競争相手3人の内、1人が昇級決定、1人が負け、もう1人が対局中という場面。対局中の人が負ければ自分が昇級ということです。
局面を見ると競走相手が優勢でしたが逆転の可能性が0ではなかったのでそのまま見ることに。人が負けるのを期待するというのは本来、良くないことかもしれませんがこればかりは仕方がありません。数十分後に競争相手が勝って僕は昇級することが出来ませんでした。この時は数十分でしたが、なんとも言えない時間だったのを覚えています。

上野四段は19時から翌1時までですから6時間もこのなんとも言えない時間を過ごしたわけです。昇級枠2人が決定して残るは1つ。村田四段-村山四段戦で村田四段が勝てば昇級。負ければ上野四段が昇級という状況です。
この村田-村山戦が大熱戦。僕もネット中継でハラハラドキドキしながら見ていました。結果は1時過ぎに村山四段が勝って上野四段が昇級。

今日、連盟で上野さんに会ったので「おめでとう」を言い感想を聞いたら「2回くらいあきらめて帰ろうかと思ったよ」と笑顔で語ってくれました。このあたりの心境など上野さんのブログに書かれるかもしれませんので楽しみに待ちましょう
goo | コメント ( 24 ) | トラックバック ( 0 )