竜王戦七番勝負第4局。

2007-11-23 | 対局

棋譜等の詳細は竜王戦中継サイトにて。

佐藤二冠の作戦は角交換向飛車でした。従来の△4二飛~△2二飛ではなくダイレクトに△2二飛と回るのが佐藤流。

13手目は▲6五角の両取りもありますが、序盤早々乱戦にすることはないと思い、自重しました。

ゴキゲン中飛車対丸山ワクチンに比べて角を換えてもらっている分、1手得しているので大人しく穴熊を目指すことにしました。

31手目▲9八香は△2四歩▲同歩△同飛の仕掛けが見えているだけに怖いところですが、他の手を指してから▲9八香とすると、さらに仕掛けられそうなので、このタイミングで決行。

これに対して佐藤二冠は85分の長考で△2四歩を見送り△4四銀。この85分はとても長く感じました。1日目は駒組みに終始。

             

 

封じ手は△5五歩でした。△5五銀がなくなったので▲6七銀型を目指しましたが46手目△5四角と打たれて仕方がなく▲6七角と応じることに。この角の打ち合いは△5四角のほうが位置が良いので自信がありませんでした。

 

53手目▲8六歩はなんとも味の悪い手ですが歩を渡して端攻めを食らうとすぐに潰れそうなので止むを得ません。

 

次の△5三金では△6五歩▲同歩に△同桂(参考図)という手が感想戦で調べられました。

穴熊に対して8五ではなく6五に桂を跳ねるのは、5七に成れても効果が薄いので好手になる可能性が低い手ですが、▲8六歩と突いてしまっているので、成立していたのかもしれません。

             

▲7八金引や▲8七金(8七が空いているので▲6七金や▲6六金とは指しにくい)に△6六歩と打っておいて△7五歩~△6四金や△4五桂の攻めを狙います。第一感、無理そうな手順ですが、感想戦でやった感じでは有力そうでした。

本譜は△5三金と離れた形で戦いになったので、こちらとしては理想的な展開。▲8七角と使えて良くなったようです。

 

勝って3-1に。来週の第5局も頑張ります。

goo | コメント ( 16 ) | トラックバック ( 0 )