竜王戦七番勝負第5局。

2007-11-30 | 対局

詳細は読売新聞観戦記、専門誌に譲るとして簡潔に振り返ります。棋譜等は竜王戦中継サイトにて

41手目▲2五歩~▲9八香が新趣向。▲3七桂型で▲2五歩と突くのは仕掛けが難しくなるため(▲2五桂と跳べない)少ない指し方ですが、対応に苦慮しました。1日目の午前中から100分の長考をすることに。

 

封じ手は△1二香。このまま戦いになっては△1三銀が意味ない駒になる可能性が高いので穴熊か△2一玉~△2二銀に組み替えたいところ。この場合は9筋で飛を捨てて攻める可能性が高そう(実際そうなった)なので穴熊が自然と思いました。

             

2日目昼食休憩の局面。角を逃げる手を予想していたのですが、佐藤二冠は▲9六香。この手には△3五歩の桂頭攻めの予定でしたが▲2五桂△3六歩▲1三歩でむしろ桂をさばかせている感じです。△3五歩が利かないようでは苦しくしたと感じました。

 

79手目▲8六角がやや疑問(▲9八歩が優る)でヨリが戻ったようです。本譜、攻めてはいますがやや細いような気もしていました。

 

111手目▲6八玉とされた局面で入玉が見えて来て、攻めの細さが具体化してきました。8四歩を打たないで単に△3七馬も▲1六飛で次にしっくり来る手がありません。

 

117手目の▲1六飛で▲2九香ならば先手有望だったようです。本譜は飛が取れて優勢になったのですが・・・・。

              

△5八飛が敗着。馬と金の交換なら悪くないと思いましたが、入玉模様の将棋では大駒を大事にしなくてはいけませんでした。▲9六角を打たれて、捕まえにくくなってしまいました。

図での正着は△8五飛。これには飛を逃げられる手を嫌ったのですが、それなら△6四歩または△8八と▲同金△7六馬の筋があり、はっきりしていたようです。

ここまではこれといった悪手もなく、良く指せていたと思いますが最後の最後で判断を誤ってしまいました。

 

負けて3勝2敗に。2週間後の第6局も頑張ります。

goo | コメント ( 31 ) | トラックバック ( 0 )