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今の政治状況は完全に事実上の独裁~古賀茂明氏が見た佐川喚問 「証言が本当なら独裁の証し」 2018.3.28 日刊ゲンダイ

2018-03-28 17:22:28 | 森友学園疑惑

今の政治状況は完全に事実上の独裁

もっと問題なのは独裁者が指示をしなくても周りが意をくんで、忖度し、勝手に現場が悪いことをしてしまうことです。独裁者は何も手を染めていない(文中より)

古賀茂明氏が見た佐川喚問 「証言が本当なら独裁の証し」

  • 2018年3月28日
 
古賀茂明は「政権への忖度がさらに蔓延する」と警鐘を鳴らす(C)日刊ゲンダイ 古賀茂明は「政権への忖度がさらに蔓延する」と警鐘を鳴らす(C)日刊ゲンダイ

 森友学園への国有地貸与と払い下げに関する財務省の「決済文書」改ざん問題。「首相官邸の指示はなかった」と最後まで“忖度”した格好の当時理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官(60)。27日に行われた“忖度”証人喚問に何を感じたか。元経産官僚の古賀茂明氏に聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 予想されたことですが、自民党側はうまく佐川氏の証言を使って、安倍夫妻や官邸の関与はなかったという印象づくりに成功したと思います。自民党の丸川珠代参院議員が総理、官房長官、財務相の指示がなかったかと畳み掛け、否定答弁を引き出すという“あうんの呼吸”でうまくやりました。

 一方で追及する野党は質問時間が短すぎるのに、バラバラにやったのが印象的でした。

 今の政治状況は完全に事実上の独裁が成立しています。独裁の意味とは民意のチェックを受けない独裁者がやりたい放題をやる、悪いことでも平気でやってしまうという意味もあるのですが、もっと問題なのは独裁者が指示をしなくても周りが意をくんで、忖度し、勝手に現場が悪いことをしてしまうことです。独裁者は何も手を染めていない。だから真相が見えてこない。もし、佐川氏の証言がすべて本当なら、まさに今がそういう状況であるということの証しになるのではないでしょうか。

 安倍政権の倫理観はものすごくて、直接的な指示のような、決定的な有罪の証拠がない限り何をやってもいいという感覚になっている。だから、どんなに行政の信頼を損ねても悪びれもしないのです。これではいくら証人喚問をやっても値引きや文書改ざんの真相、責任の所在は明らかにならない。

 今の政治の仕組みは安倍首相が何を言おうが言うまいが、安倍一強で下の者は逃げ道がない。安倍首相の意向に沿って動くしかない。恐怖政治のような状況です。

 その仕組みを変えるためにはマスコミの力が大きいのですが、そのマスコミ、特にテレビ局が権力に抑えられています。

 私が2010年に現職の官僚として国会に呼ばれて当時の政権の政策について質問されました。その時、思いっきり政権を批判し、その後に、仙谷官房長官(当時)に“恫喝”されたのですが、官房長官が逆に陳謝に追い込まれました。この時はマスコミが特集を組んだりしてくれて徹底的に支援してくれたからです

 しかし今は、こんなことは起きません。官僚が自分が正しいことをすれば勝つ状況ではありません。それどころか、役人人生が終わり、さらに退職後も個人攻撃などで潰される。だから安倍首相に逆らえない。それなら、いっそのことすり寄った方が得だとなってしまう。官僚にはそれ以外に逃げ道がありません。

 安倍首相は官僚には「情報公開や文書の管理はしっかりやってください」と言いますが、要は「俺に迷惑かけるなよ」と言っているようなものです。

 今回、安倍政権が逃げ切ったとしたら、いくら綱紀粛正、官僚の襟を正すと言っても絶対にできません。安倍忖度が蔓延、加速化し、安倍すり寄り政策、行動が増えるでしょう。それを変えるためには一回リセットして、政権を変えるしかない。恐怖政治を葬り去らない限り、行政の崩壊は止まらないと思います。

▽こが・しげあき 1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部卒業後、旧通産省(経済産業省)入省。国家公務員制度改革推進本部審議官、中小企業庁経営支援部長などを経て2011年退官。現在、フォーラム4代表。古賀茂明政策ラボ代表。主な著書に「日本中枢の崩壊」「日本中枢の狂謀」(ともに講談社)、「国家の共謀」(角川新書)、「THE 独裁者 国難を呼ぶ男! 安倍晋三」(ベストセラーズ・望月衣塑子との共著)など。

 

 

 

 


天皇ご夫妻が沖縄訪問…「対馬丸」の生存者が思うこと 20178.3.26  琉球朝日放送 / 初めて!自衛隊が那覇の国際通りをパレード

2018-03-28 00:04:23 | 沖縄

天皇ご夫妻、沖縄訪問を祝し、自衛隊が国際通りをパレード!初めてのこと!!

〔天皇の軍隊〕~平和を願う現天皇ご夫妻の思いとは裏腹に・・・やはり天皇制と軍隊は切り離せない、ということか

沖縄訪問ーー琉球処分の日をあえて選んだのは誰か?

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3月27日夜、那覇で行われた天皇奉迎パレード、先頭には陸海空自衛隊音楽隊。

 


Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

あすから3日間の日程で天皇皇后両陛下が沖縄を訪問されます。過去10度の訪問で両陛下は、戦地を訪ね平和訴え、沖縄に思いを寄せられてきました。

しかし一方で、地上戦を経験した沖縄では、戦後73年が経った今も、天皇への複雑な気持ちを抱える人もいます。学童疎開船で多くの友達を失った女性は、あすの訪問を前に何を思うのでしょうか。

Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

平良さん「(天皇陛下に)お会いする気持ちは今もありません。天皇のために死ぬと教えられた子たちが帰って来ないからね」

国頭村出身の平良啓子さん。国民学校4年生のころ、疎開船対馬丸に乗り遭難しました。今も忘れることができない、悲惨な体験を語る活動を続けています。

平良さん「不意打ちに波がぶつかってくるんです。その時時子は手が外れて重なっている死体やモノの中にガラガラと引きずり込まれて流されて行ってしまったんです時子どこ行くのよって私は一生懸命呼びました」

一緒に疎開した、同い年のいとこ、時子さんは真っ暗な海の中で別れたきり、戻って来ませんでした。

Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

ここ、那覇港をあとにし、沈没後は時子さんや家族と離れ、6日間漂流し生き永らえた平良さん。生まれ故郷に帰った時、ある言葉が胸に刺さります。

平良さん「(時子さんのお母さんが)『あんたは生きて帰ってきたのにうちの時子は置いてきたの?』となるでしょ。それが悔しいんですよ」

心に傷を負った平良さんを、更に地上戦の惨劇が襲います。家も、家畜や食糧もすべて焼かれました。かけがえのない人や、帰る場所を奪っていった戦争。思い起こされるのは、あの頃の教育です。

平良さん「御真影室に向かっておじぎをするというふうに教えられるし教室に入ると『天照大神』というのがあってそれに向かって大麻を拝む」

平良さんは国民学校令が施行された1941年に入学しました。その頃、沖縄の教育関係者らが発行していた雑誌からは、方言を封じて標準語励行を行い、天皇への忠誠心を育む軍国主義教育を徹底することで日本への同化をすすめていったことがわかります。

Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

平良さん「大きくなったら従軍看護婦、男は特別攻撃隊になって敵の軍艦を撃ち殺す、飛行機を打ち破る、それが憧れの夢ですよ、みんな。命が自分のものじゃない、天皇のもの。神にささげるという、そういう憧れを植え付けられた洗脳教育。おそろしいですよ

戦後、平良さんは戦争の悲惨さと命の尊さを伝えようと、教師として39年間教壇に立ち、その後も県内外で平和を発信し続けています。4年前、天皇皇后両陛下が対馬丸記念館を訪れた際には、参列者として招待されましたが、そこに平良さんの姿はありませんでした。

平良さん「(両陛下が)人間としては平和に対する想いや沖縄に対する謝罪のような気持ちを持っているのはわかるからある程度心許すけれど天皇制というのがある限りまたどういう事になるかわからないからそれが嫌なの。天皇って何者だったのかな、こんなに尊いものだったのかな、命を惜しみなく投げるだけの価値のある天皇だったのかと思うと心が複雑になるんです。」

戦争の歴史に向き合ってきた陛下の姿に心境の変化を持ちつつも、天皇制については今なお不安と恐怖を拭えません。

Qプラスリポート 「対馬丸」の生存者が思うこと

平良さん「(皇民化教育は)徹底して植え付けられた『修身科』。最近、道徳が教科化されると聞くとまた始まった、大変だと思っている。こわいですよ、まず教育の統制から始まるという。戦争したいときには教え子や子や孫たちが、この子たちを不幸にさせるというのは許されないし、生きている間に平和の日を見つめていきたいと思っている」

現在83歳になる平良さん。天皇制が再び、戦争に利用されるのではないか、その恐怖心がある一方で、現在の天皇陛下が平和を発信し続ける姿勢には心強いものを感じると話しています。