YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

ウィンカースイッチが壊れた

2023年07月01日 | YB125SP整備

 ついに今年も半年を過ぎて7月になってしまった。
久しぶりのバイクネタを書くよ。
実は先日YB号で買い物に出かけたら、途中でウィンカー
スイッチが故障した。

プッシュキャンセル式なので、ボタンを押せば点滅から
消灯になるはずが、消えないのだ。
しかたないのでいったん逆側へ動かして解除するノーマル
ウィンカー操作で帰宅する。
このままじゃ不便なので修理を試みる。

 車体から外して屋内へ持ち込んだ。

この左スイッチボックスは社外品で純正に無いハザード
ランプ機能がある。
5年前から愛用中。
リンク ハザードスイッチ機能付きに改造する

 ウィンカー機構は白い防塵箱に収まっていた。

この構造のせいで気軽に分解できず、スイッチ機構の掃除
やグリスアップなどのメンテナンスを怠り、5年も使いっ
ぱなしだったのだ。
問題はこの防塵箱の分解。
ハメ込み構造の非分解構造なのだ。
このままあきらめるのは悔しい。

 持っている解体用工具を総動員。

全て手作りで、アイスピックやワイパーのステンレス骨を
削ったクサビ型ピック類。
これらを駆使してハメ込み部分のロックを解除して分解した。
ロック機構周辺を割ってしまったら終了である。
あまりにも難しかったので写真を撮る余裕も無かった。w
1時間格闘して中身までたどり着く。

  小さなスチールボールを押すリターンスプリングの
押しバネが破損して潰れていた。

採寸して部品箱の中を漁ったけど似たようなバネは無い。
ラジコンやミニ四駆を扱う近所のホビーショップに行ったが
使えそうなバネは無かった。

帰宅後落胆してふて寝する。

ひと寝入りして起きた瞬間に閃いた!!
ノック式ボールペンの中のバネだ!!

 家じゅうのボールペンを集め、使えそう物を見つけた。

外径はピッタリで長さは長いから切る。
仮組して動作確認し、使える事が分かった。

接点や可動部の掃除やグリスアップをし、慎重に組み立てる。

 車体へ戻して操作確認し、無事にプッシュキャンセル
動作は復活した。

日本製のバネなので今度は長くもつだろう。
複雑な内部機構だったので、もう二度と分解整備したくない。

以上、珍しいウィンカースイッチの故障と修理のお話でした。


貴重な晴れ間

2023年06月10日 | YB125SP整備

 関東地方も梅雨入りし、オートバイで出かける機会が
減る季節になったね。
ここ数日は雨模様だったが、今日は貴重な晴れ間だったので
YB号のエンジンオイルを交換した。
真夏になる前にやったほうが汗だくにならずに済む。

 1Lの空き缶に4L缶からオイルを小分けする。

重量式測定法でやればオイルピッチャーを汚す事も無い。

 1Lは約860g。

YB号のエンジンオイル交換時は1Lなので好都合だよ。

 古いオイルを排出する。

冬を越して短距離シビアコンディションばかりだったから
かなり汚れていた。

 オイルを抜いたら忘れずにオイルドレンボルトを元に戻す。

今回はトルクレンチを使わず、手の感覚だけで本締めした。
オーバートルクを防ぐためにレンチを短く持って固く感じたら
本締め完了。

 小分けした新品エンジンオイルを投入。

100円のシリコンロートが便利。
1Lまるまる使うので気楽だ。

 一応オイル量を確認する。

車体をセンタースタンドで立ててフィラーキャップを
刺し込む。
『ねじ込まない事』

 抜いて先端のギザギザの範囲内がオイルで濡れていれば
正常なオイル量だ。

確認後、フィラーキャップを元に戻してオイル交換は完了。

明日から一週間くら雨予報なのでしばらくYB号に乗れない。

貴重な整備日であった。


YB号のシートを衣替えした

2023年05月26日 | YB125SP整備

 梅雨入り前の恒例行事でYB号のシートに被せている
シートカバーを交換する事にた。

 秋から春まで被せているタックロールシートカバー。

レトロかっこいいのは良いけど、唯一の弱点は雨水が縫
い目にしみ込んで雨後には尻を濡らす事。w
だから梅雨時には使いたくない。

 白いパイピング部分が一部変色している。

リンクのタックロールシートカバーの記事を見返すと、
もう7年も使っている。
半年ずつでも3年6ヶ月なので、だいぶ劣化が進んでいる。
YB号は本国では生産終了になっている関係でタオバオでも
この製品は入手難だから、大切にしなければならない。

 今シーズンは仕舞う前に汚れ落としとカビ防止をしよう。

いつもは乾燥のみだが。今回はカビ防止洗剤とブラシで
掃除。

裏表を擦ってから30分放置する。

 シャワーですすぐ。



洗剤が残らないように時間をかけてすすいだ。

 スポンジ面を表にして丸めながら絞る。

これで大体水気が無くなる。

 脱水の仕上げは洗濯機。

スポンジ面を外側にセットする。
重心がかたよりするなら濡れタオルを反対側に添えれば
良い。
脱水モードで回すと水気がほとんど無くなった。

 最後に天日干しなんだけど、車を乾燥機代わりに使って
みた。

スポンジ面を上にする。
クローゼット用除湿剤も置いてみた。
初夏なので車内温度が上がり、丸一日も干せばカラカラに
乾く。

 パイピングの汚れはあまり取れなかった。

シミになったんだろう。
毎年洗浄してから仕舞えば良かったと反省した。

 仕上げにレザー保護剤のアーマオールで拭き艶出し。

これで次期シーズンまで安心して仕舞える。

 そして梅雨から秋まではメッシュシートカバーの出番だ。

雨水は隙間から流れ落ち、風通しが良いので尻が蒸れずに
済む。
真夏には手放せないメッシュシートカバーである。
以上、初夏のシート衣替えのお話でした。

さて、しばらく体調不良と視力障害の治療に専念する関係で
乗り物を運転する機会は減る。
完治するまで当ブログの内容はオートバイや車で出かける話
題は減るだろう。
どうせ梅雨になればYB号に乗る機会は減るし、その後の
猛暑も意外とつらい。
しばらく雑記ばかりになるので、よろしくお願い申し上げます。


比重計で確認

2023年05月14日 | YB125SP整備

  連日の雨で屋外レジャーやオートバイいじりができない。
そこで控えてたネタを書くことにしたよ。

 先日リサイクルショップに寄った時に見つけて買った物。
未使用品の未開封なんだけど、古いらしくて少し変色し
いてるからなのか、110円の安値が設定されていた。
カー用品店で買えば1000円前後らしい。

鉛蓄電池(液式バッテリー)の健康状態を測る比重計。
電解液の比重を測って充電状態などを確認する道具だ。
普段は充電器内蔵の診断表示やテスターで確認している
んだが、実際どうなのか少し不安が残ってる。
そこで比重計が登場する。

 先日のプチーリング中にエンジン再始動が出来ない場面
があって押しがけして難を逃れ、帰宅後にパルスリペア充電
で復活させてた。
その後は問題なく始動できているが、なにせ8年くらい使って
るバッテリーだからな。w

 YB号からバッテリーを下した。

走行してきた直後の状態である。

 開封するとスポイトの透明部分が日焼けしていた。
 
ゴム部品は劣化していないのでこのまま使えそうだ。

 バッテリーの1室の蓋を開け、比重計を差し込んで
電解液を吸い上げる。

中の浮きがプカプカと浮く量を吸い上げるのだ。

 目視方法。

液面をまっすぐ見て浮きの目盛りや色を確認する。

 こんな結果を目視確認するらしい。

緑は良好、黄色は注意、赤は要充電。
走行充電後や充電器充電後でも黄色や赤色なら電解液が劣化
しているか電極が寿命を迎えたという事なので、素直に買い
換えでしょう。

 我がYB号のバッテリーの比重は?

なんと正常なのだ。
ご老体バッテリーなはずが若者並である。w
これは電解液量の管理と厳冬期の補充電が効いているお
かげだろう。

これで一安心なんだが電極が痩せて脱落する突然死も
起こり得るので油断禁物。
そろそろ次期バッテリーを用意しなきゃな。
使い終わったので、中を水洗いして仕舞った。

 今回は偶然格安で比重計を手に入れたけど、現代風は
CCAテスターという測定器で健康状態を測るのが一般化
している。

安い物で3~4千円からあり、細かい数値で診断結果を
表示する。
四輪でも使えるからいつか買っておこうと思う。

以上、エーモンの比重計を買ったのでオートバイのバッテ
リーを確認してみたお話でした。


異音とドライブスプロケット

2023年05月02日 | YB125SP整備

 もう5月になってる。
GWの後半戦が始まる頃だ。
今日、買い物しにYB号で出かけた時に、変な音が聞こえてきた。
加速減速時に「ゴン」と小さな音と少しのショックを感じる。
音の場所は左足の下くらいだ。

「チェーンがゆるんでるのかな?」と思い、
帰宅後にチェーンの遊び調整を行った。
ところが試走してもまだ異音がするのだ。
悩みつつフロントのスプロケットカバーを外して観察してみた。

 原因はこれか?

ドライブスプロケットがずいぶん摩耗している。

 歯がやせている。

チェーンの振れで横も摩耗状態。

 新品と比較。

減ってはいるけど異音の原因になるのか?

 新品の上に重ねてみた。

なるほど、確かに摩耗してやせている。

せっかく新品の買い置きがあるから、このまま付け替えた。
チェーン張りを済ませて試走しに出かける。

結果、異音は消えて加減速ショックも減った。
やはり原因はドライブスプロケットの摩耗だった。
歯がやせたせいで加減速時にチェーンが前後に移動し、
その衝撃で音とショックが起きたわけだ。

YBR時代からの経験で、リアのドリブンスプロケットより
フロントのドライブスプロケットの方が早く消耗する
歯が少なくて外周が短い分だけ沢山周回するわけだね。
大体ドリブンスプロケット1枚に対してドライブスプロ
ケットは3枚消費するタイミングだ。

しばらく見ていなかったドライブスプロケットの摩耗状態。
異音で気づいて良かった。w
これが長旅の出先だったら?と思うとぞっとする。

以上、異音の原因はドライブスプロケットの摩耗という
お話でした。

皆さま、GWはご無事に!


YB号のブレーキパッド緊急交換

2023年04月22日 | YB125SP整備

 寒の戻りで寒い朝を迎えた。
予報では今日は晴天のはずが曇天。
花粉やPM2.5で埃っぽくなったYB号を少し掃除する事に
したよ。
拭き掃除しながら車体のあっちこっちを観察したら、
ブレーキパッドがかなり減っている事に気づいた。

 減ったブレーキパッド。

もう限界で使い切った感じ。
記録だと最後に交換してから5年経ったみたいだ。
YBR時代と比べて長距離の機会や乗車頻度が下がったので、
けっこう消耗に時間がかかった。

 在庫の慣らし済みブレーキパッドに交換した。

何種類かのパッドを入手するたびに2~300km ほど慣らし
走行してから保存してあったのだ。

 午後から相模川の高田橋まで試走に行ってきた。

ミリタリー系のイベントでフリーマーケットが開催され
てた。
少し徘徊し、散財をぐっとこらえて後にする。w

新品ブレーキパッドは慣らし済みのおかげで帰る頃には
満足する制動特性になった。

掃除の時に観察する大切さを改めて思い知ったよ。
油断せずにブレーキパッドは時々見ておくべきだと
実感した出来事でした。
皆さまもGWの長距離運用の前に、車体の確認をお忘
れなく!


YB号のホイール掃除

2023年03月04日 | YB125SP整備

 もう3月になってしまったね。
生活が色々変わる月だろう。
スギ花粉も本格的に飛び始めて、毎日くしゃみや鼻水で嫌になる。w
幸いマスクする習慣が定着したので、頭痛になるまでは重症化しない。

 さて、久しぶりにYB号のホイールを本格的に掃除する事
にした。

用意したのはマイクロファイバーモップ形掃除手袋とホイ
ールクリーナーとスプレーワックス。
最後にホイールクリーナーを使ったのは約2年前。
リンク→25年前のアルミクリーナー 
今回で27年物になる。
そろそろ使い切りたいのが本音だ。

 いつの間にか汚れるのがホイール。

特に後輪は飛び散ったチェーンオイルで汚れやすい。

 早速ホイールクリーナーで拭き掃除してみた。

チェーンオイル汚れが簡単に落ちて綺麗になったよ。

 クリーナーで掃除した後、スプレーワックスを掃除手袋に
噴いてホイール全体を磨く。

すごく綺麗になって新車を思い出す。

 ピカピカなホイールは気持ちが良い。

前後ホイール合わせて約1時間で仕上げた。

オートバイの磨き掃除はついつい外装や燃料タンクばかり
になりがちだけどホイールも車体の一部。
掃除を疎かにすると錆が起きたり塗装が痛む場合がある。
バイク屋さんで中古車を見てるとホイールだけがやけに
ヤレて汚いのを時々見かける。
前オーナーの気遣いの無さか長期放置車両なんだろう。
買う気が半減する要素だと思う。

まだ寒い日が続くらしいので出かけるのが億劫な人は、
暇つぶしにホイールの掃除と磨きをしてはいかがでしょ
うか?


アクセルワイヤーに注油した

2023年02月23日 | YB125SP整備

 相変わらず寒い日が続くね。
さて、ちょっとした理由でYB号のアクセルワイヤーに
注油をした。

主に曲がり部分の摩擦によってグリップの開閉抵抗が生
じるから時々潤滑油を注油したほうが良いんだけど、こ
こを整備する人はめったに居ない。
俺でさえ約3年前にやった程度である。
リンク→各部注油とバッテリー充電

 なぜ急に注油をする気になったのか?

実は先日読者様のアクセルワイヤーが自宅から60㎞離れた
場所で切れてしまったのだ。
丁度曲がり部分付近である。
この写真を見た瞬間、背筋がゾッとしたね。

 翌日、我がYB号のアクセルワイヤーを整備する事にした。

・キャブレター側の引きアクセルワイヤーを外す。
・スロットルケースを分解し、アクセルワイヤーを外す。
・防塵用のゴムキャップをずらして注油できるようにする。

 今回はこんな物を用意した。

適当なビニール袋、ハサミ、養生テープ。

 ビニール袋をコーヒードリップフィルターの様な形に
切り出す。

先端も少し切る。

 スロットル端のアクセルワイヤーに通してテープ止め
する。

テープはしっかり巻き付けて液体が漏れないようにする。

 潤滑オイルを少し溜める。

オイルの種類はエンジンオイル、スピンドルオイル、油圧
ジャッキオイルなど流動性がある物なら何でも良い。
俺は余ってたチェーンソーオイルを使った。
もちろんワイヤー専用のワイヤーオイルでも良いし手元に
都合の良い物が無ければ、普段愛用の浸透潤滑オイルでも
かまわない。
何もしないよりマシなのだ。w

オイルを溜めたらインナーワイヤーを上下させて浸透を
促す。

曲がり部分程度の浸透潤滑なら少量でかまわないし、全体
に行き渡らせたいなら注油と促しを数回繰り返せば良い。

 気が済んだら防塵ゴムキャップを元に戻す。

そして各部を元通りに組み立ててアクセルの動きを確認する。
もしも軽くなったなら、今まで潤滑不足だったってわけだ。

 注油後、動きが少し滑らかになった感触が起きた。

曲がり部分の潤滑が効いたんだろう。
町内を一周して、この日はおしまいにした。

 天皇誕生日の今日、ちょっと徘徊ツーリングに出かけた。

梅の花はまだ満開とならず、木々はまだ芽吹いていない。
チェーン店のそば屋で昼食をとり、買い物をしなから
帰宅した。
アクセルの感触は実によくなったよ。

さて、例の読者様のその後はどうなったか?

なんとインナーワイヤーだけ引っ張り出してスライダーに
結び、どうにか引っ張りながら自宅までの道のり60㎞を
走行して帰ったそうだ。
どんな姿勢と動きなのか想像できないけど、なんという
サバイバル術!
さすが我がブログの読者。
転んでもタダでは起きない。w

こんな感じで運が良ければ乗り換えや廃車まで切れない
アクセルワイヤーだけど、実際に切れる例は有るのだ。

暇つぶしや春からのオートバイシーズン前に一度くらい
注油整備をしておく事をお勧めします。


排気のスタッドボルト整備

2023年02月18日 | YB125SP整備

 気軽にオートバイで出かけるにはまだ寒い。
しかし何かやらないと気が済まないのでYB号のエンジン整備
をしてみたよ。
普通はやらない排気のスタッドボルトの整備。
実はかなり重要な整備箇所なのだ。
マフラーのエキパイを固定している排気ポートのスタッド
ボルトの固着防止処理なのだ。

 早速スタッドボルトを抜いてみる。
YB125SPの純正スタッドボルトはM6の六角穴付きボルト
なんだけど、我がYB号は写真のような両切りスタッドボル
トと袋ナットに変更している。

そしてナットを緩めたらボルトも供回りして抜けてきた。
ボルトとナットが固着していたのだ。
ボルトにM6ナットを二個噛ませてロック状態にしてから、
袋ナットを外した。
少し固着していた程度で大事には至らなかったよ。

 もう一方の袋ナットは素直に抜けて、スタッドボルトは
ダブルナットで抜いた。

抜けたボルトの山はワイヤーブラシで掃除する。

 袋ナットの穴の中のネジ山はM6×1.0のタップで錆落とし
とネジ山修正をする。

ゴリゴリしてて固着の原因が錆だと分かる。

 穴はパーツクリーナーで切り粉を排出する。

面倒でもちゃんと処理するのだ。

 スタッドボルトのネジ山はM6×1.0のダイスで掃除。

綺麗なネジ山は固着防止になる。

 エンジンヘッド側のネジ穴もタップで掃除。

本当はマフラーを外した方が作業が楽なんだけど、軽く
回ったので指先でタップを回して作業した。
もちろんパーツクリーナーで汚れを追い出す。

 焼き付き固着防止グリスのスレッドコンパウンドをネジ
山に薄く塗る。

ちょっとした処理なんだけど、これが長年に渡って固着防
止になるのだ。

 スタッドボルトのネジ込みは指先トルクのみ。

ここは下手に工具で締めるより軽い固定の方が後々噛み込
まなくて都合が良い。

 ネジ山にスレッドコンパウンドを塗る。

少量で十分なのだ。

 袋ナットを左右交互に少しずつ締め込む。

これも軽く硬くなったら深追いせずに締め付け終了にし
た方が良い。

出来ればスタッドボルトはその都度新品交換が良い。

以上、たった二本のスタッドボルトなんだけど、ここを
整備する人はめったに居ない。
そして何年も経って噛み込みや錆で固着しているのに気づい
た時は手遅れなのだ。
固着するとどれだけ大変なのかは以下の動画を見れば分かる。

Broken & Siezed Bolt Removal, DR 650 Cylinder Head

ショップに頼むと数万円は下らない。

暇つぶしやマフラー交換時にネジ山整備やボルト交換で
固着を未然に防ぐ事をお勧めする。
車体の掃除よりもよっぽど大切なのだ。w


1ヶ月放置後の状態確認

2023年02月05日 | YB125SP整備

 もう令和5年も2月になってしまった。
久しぶりにオートバイの話。
YB号を放置して1か月近くが経ってしまったよ。
そこで厳冬期での1か月放置後の状態確認を昨日してみた。

 タイヤの空気圧を確認。

フロントタイヤの空気圧は175KPaだった。
最後に補充した時は180KPaだったから、予想よりも減りは
少ない。
メーカー指定値は175KPaなので安心だ。

 リアタイヤの空気圧も確認。

片手撮影なので測定状態では無いけど結果は225KPa。
これも指定範囲内で問題無し。

厳冬期1か月放置でも意外と減りは少ないんだな。
久しぶりの確認だったけど安心した。

 ドライブチェーンの遊び幅確認。

最後の調整の記憶が薄れてるから自作の振り幅確認棒で
測ってみた。
20mmで問題無し。

 念のためにチェーンオイルを注油。

記憶が定かで無い時はオイルを注しておけば不安は無くなる。

 バッテリーの電圧を測ったみた。

少し減ってはいたが、まだ12Vを越えている。

一月ぶりのエンジン始動を試みたがクシュンクシュンと
ゆっくり回って初爆が起きない。

 バッテリーの回復を待って電圧を測る。

かなり減った。
約8年目のご老体バッテリーでメンテ充電はしていたものの、
流石に放置期間が長いと厳しいのかな。

 再度エンジン始動を試みたらかかった。

アイドリングで充電電圧に上昇した。

何とか始動できたが真冬の1か月放置はギリギリな感じ。
世間一般が良くやるバイクやスクーターの厳冬期2~3
ヵ月放置だと、なかなか始動できないんだろうな。
春先に手放す人が多い理由はこんなところか。

 確認して一晩経って走行確認に出かけた。
発進してから5~10分程度はエンジンの回転が不安定で
加速も悪かったけど、温まるうちに調子が戻って来た。
キャブレター内の放置劣化したガソリンを使い切って、
新鮮なタンク内ガソリンに替わったおかげだと思う。

 久しぶりに相模川まで行ってみる。

空気が澄んでて丹沢山系が良く見える。

 水田地域はまだ休耕状態。

青空が綺麗だけどまだ寒い。
エンジンは調子良くて今年も大型整備をしなくて済みそ
うだ。
約2時間ほど徘徊して帰宅する。

 帰宅後にバッテリー電圧を測った。

2時間程度の走行充電で実用域まで回復した感じ。
後日、メンテナンスモードで追い充電してあげよう。

こんな感じに久しぶりのYB号運転となった。


今年最後のバッテリー補充電

2022年12月25日 | YB125SP整備

 冬至になってえらく寒い日が続く。
最近はYB号にあまり乗って無くて、そろそろバッテ
リーが自己放電してエンジンのかかりが悪くなりそうだ。
最後に補充電したのは10月の秋の充電大会の時だな。
衝動買いした多機能充電器のテストでYB号と軽四号の
両方に補充電した記録がある。

 久しぶりにYB号に乗る用事があるので、昨日からバッ
テリーを外して補充電してみた。

オートバイモードに切り替えて充電開始。

 すぐにFULL(満充電)表示になった。

補充電の必要が無いみたいだけど、このまま一晩放置。
この充電器は満充電と診断した後で保守充電として自動的
にトリクル充電に変わる機能がある。

 一晩放置したらOFF(トリクル充電終了)の表示になっ
ていた。

過充電防止の安全策なんだろう。

 電源コンセントを抜いて測定モードにした。

測定時の軽負荷で12.7Vを示す。
放置しても安心な扱いやすい多機能充電器である。

YB号に搭載してエンジン始動。
朝の冷え込みの中で元気に一発始動した。
もう使用開始から7年目の途中になったこのバッテリー
毎年厳冬期に補充電しているおかげか、なんとか実用に
耐えられる寿命を延ばしているのだ。

充電器様様だよ。


YB号にやわらかエンジンオイル

2022年12月01日 | YB125SP整備

 ついに12月になってしまった。
あまりブログネタは無いけれど、先日我がYB号の
エンジンオイルを交換した。
厳冬期に向けて少し柔らかい5W-40を選ぶ。
低温流動性が良いのでエンジン始動時が軽くなる。

 1Lオイルの空き缶とジョウゴをハカリに乗せて
ゼロにリセット。

4L缶から必要量を小分けする手法である。

 860gまでオイルを移す。

これがYB号のオイル交換時の必要量1Lの重さなのだ。

 もう一つの方法は空き缶とジョウゴだけの重さを測る。

この値156gに1L分860gを足した重さ1,015gまでオイル
を入れれば1L分に小分けされる。
これが重量式オイル小分け方法なのだ。
オイルピッチャーを使わないから後で拭き掃除しなくて
済んで楽である。w

 エンジンオイルを排出する。

夏前に換えた10W-40のヤマルーブが適度に汚れていた。

 忘れないうちにドレンボルトを締める。

取扱説明書の指定トルクは20Nmなのだ。

 小分けしたエンジンオイル1Lを投入。

100均のシリコンジョウゴは便利だよ。

オイル交換を終えて軽く暖気してから念のためにフィラー
キャップのディップスティックでオイル量を測る。
重量法で小分けした量でまったく問題無い。

 試走に出かけた。

里に紅葉が下りて来てて、河畔林も色付きだした。
やわらかオイルのおかげでエンジンの回転は滑らかで気
持ちが良い。
冬はこのオイルが似合っている。

以上、俺も皆さんも飽き飽きしているエンジンオイルの
交換ネタでした。


油水分離器の水を捨てた

2022年11月27日 | YB125SP整備

 我がYB号に後付けしている油水分離器。
エンジン内のブローバイガスの還元経路に付けて油分と
水分を分離する物なのだ。
冬が近づいてきて分離される水が溜まって来た。

 排水管の中の水分。

矢印まで水が溜まって来ている。

 先端の栓を抜くと流れ出た。

水の他に油分が混じって乳化した廃液も出て来る。

 割り箸にウエスを巻き付けた掃除棒を作る。


 排水管の中をお掃除する。

こんな簡単な方法で掃除をし、蓋を元に戻して完了。
排水管が汚れで曇って見えにくいけど水の位置が分かれば
問題ない。
気になるならホムセンで透明なビニールパイプを買って
付け替えれば良いのだ。
後2回くらい冬の間に水を捨てて掃除かな。

この油水分離器とは何だ?と思う読者様は以下のリンク
を参照すれば理解できるだろう。
昨今のスクーターには同様の機能と排水管が付いている
事が多い。

リンク→油水分離器


燃費向上整備

2022年10月16日 | YB125SP整備

 昨今のご時世でガソリン価格が上昇し、車やバイクの
燃費が気になるところ。
我がYB号はなぜかここ2年くらい燃費が少しずつ悪化して
いるのだ。
原因は色々あるけれど、主にキャブレターいじりで遊びす
ぎたり、CDI変更など不必要な改造のし過ぎかもしれない。
そこで過去記事を洗い出したら2018年12月30日にこんな
記録が書いてあった。

51.5㎞/Lって何ですか?これ。
かなり良いではないか。
最近と比較して10㎞くらい良い。
ってことで燃費を改善するために計画を練った。
できるだけ当時の状態を再現してみるのだ。
ところがいざ実行しようとすると天気が悪くなる。
これの繰り返しでちっとも進まない。
しかしやっと昨日、天気が回復したので朝7時から作業を
開始した。
分解作業はほとんど過去に書いたローラーロッカーアー
ム搭載の記事のまま。
リンク→ローラーロッカーアームを使ってみた

今回はエンジンヘッドを外して燃焼室や排気ポートのカー
ボンの蓄積具合やローラーロッカーアームのベアリングの
状態を確かめた。

カムシャフトを抜いてローラーロッカーアームのベアリ
ングを触ってガタや固着など摩耗の有無を確認する。
結果、まったく問題なく新品同様だった。
さすが常時オイル漬けな場所である。

色々作業が忙しいので写真撮影はしなかったよ。

燃焼室のカーボンは薄く溜まってただけで、軽く掃除で
済んだ。
排気ポートはかなり汚れていたのでカーボンを掃除をした。

せっかくヘッドを外したから吸排気バルブの気密改善の
「すり合わせ」もついでに行った。

キャブレターをPZ26からVM22に戻し、ジェットとボディの
経路をキャブクリーナーで貫通掃除する。

CDIも旧型YBR125用の5VL-11型からYB125SP純正の1JP型
戻した。

なんだかんだで7時から開始してかたずけ含めて13時30分
までかかったよ。
1時間ごとに休憩を挟んだから実質5時間の作業でした。
そしてエンジンは1発始動で軽やかに回る。

 翌日の今日、さっそく試走に出かけたよ。
なんとなく目的地はローラーロッカーアーム交換時に
訪れた真木小金沢林道方面。
 途中の川が何て美しい渓谷だこと。

紅葉を少し期待していたが、まだまだな感じだった。

 もう何十年も開かずのゲート。

ここが小金沢まで続く林道口かと思ったが、もう一箇所
がその道だと帰宅して地図を見て分かった。
一般車両が通れた当時に小金沢の新城ダムまで通り抜け
ておけば良かったと悔やまれる。

 前回来た時と同じ場所、同じ沢で記念撮影。

紅葉してればもっとよかったのに。

 山奥は曇り空だった。

今日は登山客の車が無くてポツンと我一人。w
ここで引き返した。

 帰路の途中の休憩で異変に気付いた。

いつもよりも燃料計の下がり方が遅い。
針半分で約90~110㎞になっていたのが137㎞で半分を示す。
これはもしかして・・・

 帰宅前にガソリンスタンドで給油したら・・・

結果、今日の燃費は54.36㎞/L。
過去最高の燃費をたたき出した!!!
山坂道を含めてなのですごい。
これが平地だらけの田舎道なら55㎞/L越えも起きそう。

結局今回の燃費改善のために行ったのは
・燃焼室や排気ポートのカーボン掃除
・ピストンヘッドのカーボン掃除
・吸排気バルブのすり合わせ
・キャブレターをVM22に戻して内部掃除
・ローラーロッカーアームの点検
・CDIを純正の1JP型に戻す

これだけで燃費が大きく改善した事になる。
さんざん変更したり放置していた箇所を重点的に
メンテナンスした結果である。

以上、不必要に弄った箇所を直したら燃費が改善
したお話でした。


接触不良を直す

2022年09月01日 | YB125SP整備

 うわ~、もう9月になってしまったよ!
先日、ふじてんリゾートで行われたバイク用品店のイベ
ントの行き帰りに起きたYB号の不具合。

右スイッチボックスのライトスイッチを操作するとエン
ジンが止まってしまう現象が数回起きた。

 実は俺のYB号は電装改造してあって、ライトスイッチと
キルスイッチがエンジン点火用CDIと連動させているのだ。

だから切替スイッチ操作してエンジンが止まるなら、矢印
の接点が接触不良を起こしていると判断できる。
出先だったので「何度も入り切り操作」して接触回復
促して無事に帰宅できたのだ。
原因は分かっているので後日接点掃除を試みる。

 スイッチボックスの中が見えるまで分解。

ライトスイッチ機構の接点部にパーツクリーナーを噴いて
はカチャカチャと入り切り操作の繰り返しを2回ほどやる。

 そして接点部分を綿棒で擦る。

これで銅製の接点表面が綺麗になったはず。

頻繁に乗る車体ならスイッチ操作も多く行うために、接点
がこすれ合う自掃作用で接点不良は再発しにくくなるが、
長期放置の場合は銅接点の自然腐食で再発する可能性が
ある。

 電気接点用の接点復活剤を使う方法がある。


 パーツクリーナーで掃除した後、接点復活剤を少量噴く。

成分の中に潤滑保護剤が含まれていて、接点の腐食予防も
行うのだ。
ただし、この保護剤が一種の油脂なので埃を抱え込む原因
にもなるため、噴いたら綿棒で軽く余分な液体を拭き取る
と良い。
まあ、この接点復活剤は使わなくても再発したらパーツクリ
ーナー式を再度行えば済む話だ。

キルスイッチ装備の車体でもキルスイッチ操作で不具合が起
きたら、キルスイッチの接点を整備すれば良い。
また、メインスイッチ操作で接触不良が起きたらメインスイッ
チの接点を整備すれば解決するであろう。
リンク→メインスイッチの接点整備 

台風11号が迫ってきて天気は不安定になりそうだ。
せっかくエンジンストップを直しても遠出できそうにない。
もうブログネタが枯渇したよ。w