YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

リア周りの大掃除とタイヤ交換

2012年12月31日 | YBR125整備

大晦日、我がYBR125の大掃除をする。
約2年ぶりにリア周りの整備をタイヤ交換のついでに実行した。
ここ2日ばかり天候に恵まれずに頓挫してた案件だ。

まずタイヤホイール、スイングアームを外してみると、シャフトはサビが無いけれどグリスは汚れていた。


スイングアームのピボット周辺はチェーンオイルに混じったホコリなどで泥化してかなり汚い。
思い切ってゴムのチェーンスライダーを外して掃除する。


つぎにピボットのカラーの掃除・点検とグリスアップだ。
分解前にパーツカタログで構成部品と組み順番を理解して慎重に分解する。
3のカラーが7のシャフトと接触するので、これを重点的にメンテする必要があるのだ。


ほぼ左右対象構成だけれど6のシムが左側に存在するのが特徴で、4ダストシールの内側に張り付いていた。
意味のある部品が機能するように構成してあるので、組み立て時には同じ位置に付ける必要がある。
なにも考えないで作業してたら見落とすところだったので、パーツカタログの存在は偉大だね~。

幸い醜いサビは無いものの、各部品は汚れてるので掃除しグリスアップしてから組み立てた。
グリスはウレアグリスを使ったけれどリチュームグリスでもシャシーグリスでもいい
なにもしないで放置されてる車体よりもマシだ。

せっかくなのでブレーキペダルのシャフトも掃除とグリス塗布をする。
ついでに普段手の届かない場所も掃除して亀裂や曲がりなど異常が無いかチェックする。


リア周りの掃除とグリス塗布が済んでスイングアームを車体に取り付けて、次はリアブレーキ関係の整備だ。
ブレーキカムを分解して各部を掃除してシャフト部にグリスを塗布して組み立てる。


部品には位置決めの凹みやドットがあるので、よく観察して再現させるのがブレーキカムの分解・組み立て時に基本だ。
単純な構造にも色々注意を払わないとブレーキだけに命に関わる。

タイヤ自体の交換は自分で手組みした。
前回同様にミシュランのM62 3.00-18を“チューブレス”で履かせたけれど、今回の“爆発ビード上げ”は失敗・・・
何度やってもうまく爆発してくれないのは気温の低さが原因なのかもしれない。
バルブコアを外してガソリンスタンドの可搬型ミニエアータンクでいっきに空気を入れたらすんなりとビードが上がったよ
エアーコンプレッサー、マジでほしい・・・ヽ(´ρ`)ノ


さて、せっかくここまで分解したんだからついでに先日思い立った構想を実行してみる。
前出のフロントスプロケ15Tにリアスプロケ46Tの組み合わせで仕上げてみた。


チェーンの引きしろも問題なく調整範囲内に収まったので、各部の締め付け確認をして本日の整備は終了。

試走してみた感じではリア周りの動きが実に滑らかになり、細かいギャップに対するサスの反応が早くなった。
やはり動く部品は動くように整備・維持するのが一番だと実感したね。
スイングアームなんて納車から何年、いや何十年もメンテしてない中古車が回ってる時もあり、フロントフォークや
ステムと同様に思い出した頃でかまわないから整備すると良いと思う。
知人の車体は10年以上無整備でシャフトが固着し、外すのにひと月ちかく毎週休みになると叩いたり炙ったりして
ようやく抜く事が出来た。

さて、スプロケ変更の結果、速度60km/hで5速・4500回転。
フロントのみ15Tよりも加速が良くてキビキビした走りができるので、この組み合わせは悪くないと思う。
だんだん傾向が見えてきたので次回はフロント14T(純正)・リア43T(社外品)で若干加速を戻す事にしようか夢を見る・・・

完全にモンキー・ゴリラと同じ世界だなww

そのうちに盆栽(無意味なアクセサリー)に手を出すか?(;´∀`)タオバオを眺めていると、いくら時間があっても足りない。


EMS送料シミュレーション

2012年12月29日 | YB&YBR関係雑記

掃除ついでに在庫のYBR125部品群の中で基本消耗品や転倒時の重要交換部品などの重量を測って
みた。


以下が大体の重量。

・Fスプロケ       130g
・Rスプロケ         880g
・チェーン        250g
・Fブレーキパッド   150g
・クラッチケーブル  265g
・メーターケーブル   210g
・クラッチレバー       75g
・ブレーキレバー      75g
・ウィンカー1個      100g
・ステップゴム2個    220g

          計:2355g
さて、これに梱包箱を仮に500g足して合計2855gの重量だ。
某タオバオ取引代行会社経由でのEMS送料を算出すると「おまかせプラン」による4.5割引適応で
3,367円ってEMS送料が算出された
これにさらに中国国内の送料が加わるから、ざっと見積もって4,000円弱は部品代の他にかかってしまう。

さて、この送料4,000円を高いと思うか安いと思うか?
自分で飛行機に乗って買いつけに行ってたら運賃はもっとかかる。
この手の買い物は小型軽量かつ国内入手なら高いが現地価格なら安いものを選ぶと、差額で送料なんか
あっと言う間に相殺されてしまう。
代表例がスプロケ類とブレーキパッドだ。
複数同時購入しておくと消耗品として保管してても惜しくない。
余談だが「メーターアッシー」の重量は約1000gらしくてこれを足すといっきに送料分がかすむくらいに
お得感が増すだろう。
コイツは国内で正規入手できたとしても高いのだ。

ただし、単品とか少量ならヤフオク等を利用したほうが結果的に安いし早いし取引のやり取りも面倒じゃない。

為替の変動で人民元の相場が円換算でちょっと高くなった。
もっと安い時期に買っておけばよかったと思う品々があるので、どのタイミングで買おうか悩むなあ。w


バッテリー液の補水と電圧測定

2012年12月28日 | YBR電装系

年末前にちょっとYBR125のバッテリーの補水をしてみた。
最後に確認・補水をしたのが夏前だった気がするので半年間隔かな。

とりあえずバッテリーの端子をマイナス、プラスの順に外す


YBR125の標準バッテリー〇〇5L-Bは開放型で補水管理が必要だからLOWER LEVEL付近
まで下がってたら補水するといい。
ケースの透明度が低いので確認しづらいけれど、ちょっとバッテリーをゆすってあげると液面が動いて、
どうにか確認できる。
電極6部屋分あるが、それぞれ同じ液面とは限らないので良く観察しよう。
補水をする時はバッテリーのドレンホースを抜いてからバッテリーボックスから外す。


補水には基本的に市販の100%精製水・純水である「バッテリー補充液」でOK
へたに「バッテリー強化液」を入れると電解液の比重が変わってしまい、寿命を縮める原因にもなる。
強化液は寿命を迎える直前の緊急用途に向いてるので、普段は一番安い補充液で十分だ。

補充液の容器の形によってはこのように先が細いものがあり、こんな感じの物を選ぶと使いやすいね。

バッテリー液を入れる穴のフタにベロが出てるから、それを使ってベリベリっとはがすと穴が見えてくる。

不幸にして液が飛び跳ねて衣類や目にかかったら、急いで流水で流しておくこと。
電解液の正体は希硫酸なのでそのまま放置すると綿類はボロボロにくずれ、目は視力に悪影響
与える可能性がある。

6部屋それぞれUPPER LEVELまで補充してフタを押し込んで元に戻す。


バッテリーを車体に戻す時にドレンホースを差し込むのを忘れずに!
端子の取り付け順はプラス、マイナスの順だ。

さて、補水が済んだからついでに電圧確認でもしてみようかテスターで測定してみた。
実は大掃除をしてたら行方不明だったテスターが出てきたので、せっかくだから使ってみようって思い立つ。w

まずはメインスイッチを切った状態と入れた状態比較。

メインスイッチをONにするとNランプやCDIなどがバッテリーを消費し始めるので、エンジンがかかってない状態では一方的にバッテリーを
消耗する。
バッテリーメーカーの標準電圧比較表から判断するとおおむね70%の充電状態だけど、これでも1発始動するし、この季節と4年物の
バッテリーを考慮するとこんなものでしょう。

エンジンをかけてアイドリング時でのライト関係の比較をしてみた。


ポジションライトをONにしてもアイドリング時でも十分補充電される程度の電圧がレギュレート・レクチファイヤーから発生してるのが分
る。バッテリー端子に流れ込む充電電圧の事だ。
ヘッドライト(55/60W改造状態)をONにすると電力を食われるのでちょっと電圧が下がるけれど、ギリギリ大丈夫な感じかな。
長時間の信号待ちや渋滞停車時には、こまめにライトを切る事にしよう。

ちょっと回転を上げて比較してみると・・・


3000回転くらいまで上げると十分な補充電状態だな。
実走行時にはまったく問題ないレベルなのでH4 55/60w改造でも発電・充電系は大丈夫だと確信したが、もしもグリップヒーター等を
付けたらもう無理!って感じなので、その際にはライトを35/35wに戻すとか他の灯火類をLED化してつじつまを合わせる必要がある。

5000回転付近はこんな感じになった。


レギュレート・レクチファイヤーの安定化回路がしっかり働いてるのが分って安心した。
これが極端に低かったり高かったりする場合はレギュレート・レクチファイヤーやジェネレーターコイルの故障の可能性があるので、この手の
電圧チェックは正常状態で測定してメモしておくと、いざという時に貴重な比較資料になる。
サービスマニュアルのデーターも参考にするが、ライト改造やLED化してると実車の状態が変わるので、この手の健康診断が有効になる。

しかし寒い・・・タイヤ交換、いつしよう?┐(´―`;)┌








 

 


SPの謎

2012年12月22日 | YB&YBR関係雑記

SR400チックな容姿のYB125SPの発売でだんだんYBRと志向性が違う購買層
も現れて面白い時代になったなあ。
ところで、なんでヤマハはSR125の名前を使わなかったのだろう?と思うでしょう。

昔、こんなの出してたんですよ。 SR125

どうみても先輩のSR400/500とかけ離れたシルエットですね。
いわゆるジャメリカンタイプです。
系統の違うタイプに類似名を付ける風習がヤマハにはあったみたいです。

ところで現代のジャメリカンタイプって言ったらYBR125SP(カスタム)でしょうね。

もう生産してないんだっけ?(最新情報わかんない)
日本国内にも何台か入っていてオーナーさんの詳しいブログもあるくらい、一部のファンにはたまら
ない存在だ。

だけど・・・・こちらもYBR125SPなんですよ。

YBR125シリーズの10周年記念モデルで“SP”のロゴもちゃんとあるわけで・・・・

この2013年版10周年記念モデルがついに日本国内に上陸して販売され始めて、検索で
「YBR125SP」と打てば出るようになったけれど、画像検索するとカオス状態w

二種類のYBR125SPと、なにをどう間違ったかYB125SPまで混在してるではないか?
ヤマハも罪つくりで、類似型式名を使うもんだからこれからいろいろと弊害も起きそうです。

掲示板とか質問サイトで

Q「YBR125SP乗ってます。 壊しました。助けて!」
A「部品買え!店で直せ!」
Q「え?絶版なんっすけど?」
A「バッキャロー!発売したばかりじゃねーか!?」
Q「(´;ω;`)ウッ… 実はアメリカンタイプのほうのSPでして・・・」
A「知るかヴォケ!(゜Д゜#) 」

なんて事はまあ起きないだろう・・・・いやこれからは起きそうw

ヤマハさん、どうも昔から似ていない系統のバイクに似たような名前をつけるのが好きなようで・・・
企画さん、営業さんたち、サイコロでも振って決めてるの?


 


リアブレーキペダルの高さ調整

2012年12月22日 | YBR125整備

キャブ改造でいったんネタ切れになった状態ではあるけど、実は細かいネタがまだ残ってる。

YBR125のリアブレーキはドラム式ではあるものの、たいへん制御しやすくて特にディスク化改造する必要
は無いと感じてるけれど、唯一の難点はブレーキペダルの高さ調整機構がないこと。

そこで構造をよく観察してみるとペダルとガードの接触部分に何かを追加すれば、位置を下げる事は可能
と判断して適当に処理してみた。


こんな感じに適当な太さのパイプ状の物に切れ込みをいれて巻きつけて、ガード部分の外径を増やしてあげる。
結果的にリアブレーキペダルが下がってつま先がちょっと楽になる感じ。


巻きつけた物は産業用空気圧配管のポリウレタンチューブとタイラップだけど、まあその辺に転がってる日用品でも代用できるだろう。
ブレーキペダル側に巻き付ける方法だっていい。
もちろん下がった分、ブレーキ自体の効きしろ調整とブレーキランプの点灯位置調整はする必要がある。
どちらも構造を良く観察して「なにをどう動かすと、どのような動きになって結果がどうなるか?」を理解すればガンプラを作るよりも
簡単な作業だ。
わからないならお店へGO! お財布を忘れずに・・・




 


車載動画でも見て過ごす冬

2012年12月20日 | YB&YBR関係雑記

撮影者=DJEBEL200
先行者=YBR125(’05)
http://www.youtube.com/watch?v=MQuOmbcgX60



YBR氏のライン取りが非常に参考になるなあ。
タイヤ1~2本分のライン差を利用して溝や水溜りを上手に避けてる。
ビジバイポジションのステップ位置もスタンディングだとタンクをホールドしやすくて疲れにくそうだ。

でも体格の差が一番有利なのかな?
まるでAPEかXR100でも振り回してるようにも見える。
YBR125が国によってはミニモト(小さなモーターサイクル)のカテゴリーに属するのも分る気がした。

約30分ほどの動画をのんびり観てふと思う・・・来春はIRCのGP-1 3.00-18を注文しよう・・・w


 


フロントスプロケ・15Tを体験

2012年12月20日 | YB&YBR関係雑記

タオバオで輸入した品々の中にフロントスプロケットがあった。
純正の歯数が14Tに対して15Tを入れてみたくなったのでついでに注文しておいた。
あちらで売られてるSR150/SRV150/SRZ150の純正品が428-15Tって仕様から、もしかして
YBR125に使えるかと思って試験的に買ってみた。
10元だから約70円くらいで実験できるなら安いもんだ。
セロー225用を流用するとなるとなんだかんだで3,000円ちかくかかるからね。

純正と比較するとこんな感じ。


もしかしたらチェーンのコマが足りなくなるんじゃないかと心配したけれど、結果はまったく問題なく調整範
囲内に収まるように取付できる。
心配してたスプラインの互換性もクリアしてそのまま付く。(ホルダーもボルトもそのまま)


ただし・・・これってたぶんヤマハ品質の本物じゃなくて、コピー品だと思う。w
(93822-15805って袋に明記してあったが、どうせこれも偽印刷だろう)

あまりに精度が低いというか、鋳造で作られたままのいびつな歯をしている。


中古品のスプロケから型を起こしたんじゃね?って思うほど磨耗に似た形で仕上がってる。
人民の品質ではこれが正常なのだろう。ww

まあ10元だし、実験だからこれでいいか!
細かく考えてたらYBRなんか維持できないしなwww


実際走ってみたら各ギアの速度対回転数が低くなって高速寄りになったけれど、街中でも郊外でも
5速の出番が減った。
加速がにぶくなってVM26改キャブ仕様の長所が失われてキビキビした走りができなくなってしまった。
いつでも低回転で走らせたい人には向いてるだろう。

俺的には15Tは使いにくい。
北海道にでも行かないと使い切れない守備範囲になってしまったので、試験走行を1時間ほどして帰宅し
速攻で元の14Tに戻した。
よかったぁ~、セロー用を買ってたら3,000円近くをドブに捨てるところだったよ。

リアスプロケの在庫に1T上げの46Tがあるので組みあわせてみるか?
いや、次回輸入する時に社外リアスプロケ44Tでもついでに買ってみるか?
またSR150系の部品群がYBRに色々流用できそうで面白そうだ・・・益々深みにはまって行く。
モンゴリよりも始末悪いかもなぁ・・・ ┐(´ー`)┌



 


VMキャブの張り付き対策例

2012年12月15日 | YBR125改造

YBR125に中華VM26キャブを付けて嬉々としたけれど、初期段階で起こりその後は自然に直っていたスロットルバルブ
張り付きみたいな現象が再発した。(二次エアー吸い込みではないのは確認済み)
この現象は改造前から気になってたので事前に対策方法を調べておいたけど、画像検索も含めて体験談がざくざく出てくる。
(キーワード「キャブ 張り付き」)

対策例を箇条書きにしてみると

・当たる部分を磨いてシリコングリスを薄く塗布する(直ったらしいがその後は不明)

・バルブとキャブ自体にスベスベ系の謎コーティング加工をする(お店の宣伝乙)

・スロットルバルブスプリング(以下スプリング)を市販社外品の強化タイプに取り替える(ばね定数が高いらしい)

・スプリングメーカーにワンオフで強化仕様を注文して取り替える(金と時間がかかってるなあ)

・別の細いスプリング(例えば純正キャブ付属品)を同時に付けて二重スプリング化して強化する(これは手軽だ)

バイクメーカー純正の張り付き対策品を入手して取り替える(対策品の部番を知る手段が乏しいのが難点)

長い直線でスロットルを一定にした走行後、減速のために全閉にするとバルブが下がりきる直前に負圧で張り付いて引っかか
る感じで、停車時にアイドリング回転まで下がらず3000回転付近で止まり、約5秒ほど経ってからゆっくりと回転が下がって
落ちつく症状
だ。
こんな状態だからエンジンブレーキのかかり具合が低くて2ストバイクのようになったわけで、スロットルを小さく1回あおって
きっかけを与えるとストンと回転が下がる

どうしたものかと道端で頭を抱えたけれど、近くにホームセンターが有るのをを思い出して寄ってみた。
汎用品・押しスプリングが何種類か置いてあるのを覚えていたからだ。

キャブからスプリングを外して店の在庫と比較してみるとVM26用に近い寸法の物はさすがに無いものの、二重化する
のに丁度いい押しスプリングを発見したので購入する。 (0.8×10×70mm)
128円で原因の究明や対策ができるなら安いものだ。

さっそく駐輪場で取り付けてみたら、レーシーな吸排気バルブスプリングの二重構造みたいになったよw

二重化した事でスロットルが少し重くなったけれど4連キャブのビッグバイクに比べたらまだまだ軽い部類である。

補助スプリングを追加した結果、見事に張り付きが解消されてエンジンブレーキ、停車ともに
正常な挙動に戻る


確認のために補助スプリングを外してみると張り付き現象がまた起こったので、スロー系が薄い時に起こる現象では
無いのも確認できて別の意味で大きな収穫だった。

スロットルが重いと全開癖が抑えられて丁度いい安全装置になるが、長時間では疲れるだろうからさらなる実験を
してみることにする。

中華VM26のスプリングの自由長は100mm
数々の対策強化スプリングの中に荒巻き構造がある画像を覚えたから、手で伸ばして自由長を長くして全閉直前
での反発力を少し増してあげる方法を思いついた。
指でスプリングを少しずつ伸ばして20mm長い自由長120mmにしてやり、ロングスプリング化した単体で取り付け
てみる。
運がよければ二重化せずに元のスプリング1本で対策できると思ったので休憩ついでに実行してみた。


結果はこれも同じく 張り付き現象無し!

スロットルの重さは二重化と比較して軽い。

VM型に限らず負圧式のCV型(BS型と似た構造)でも昔、張り付き現象を経験した事があったけれど、負圧式は
構造と動作原理の関係で安易にスプリング強化をすると、バルブ上昇速度が遅くなったり規定位置まで移動
しなくなったりする
副作用も有るので知識・経験の乏しかった当時は泣く泣くキャブ交換をした苦い思い出がある。

この点でVMキャブはスロットルバルブをワイヤーで直接開閉させる構造だから、スプリングを変えても負圧式のよう
副作用は起きないのでこんな改造に都合がいい。

VM型はキャブ口径が大きくなればなるほど張り付きやすいらしくて、YBR125純正のVM22は小さいので起きない
だろうと思うだろうが、実は・・・真夏の高温多湿なゲリラ豪雨の中で起きた事がある。

想像では湿気がキャブ内で結露して水の膜が張り付きのきっかけになったのかと思う。
真夏に冷水入りのコップが結露して濡れたコップの底が机に張り付くようにバルブ側面がキャブに密着する感じ。
インマニがアルミのため、キャブに熱が伝わってて暖かったからアイシングの可能性は無いと思う。

純正でもビッグキャブでも、張り付きらしい現象が起きたら試しにスプリングの二重化で確認してみるといいだろう。
装着しづらくてもいいなら臨時に純正VM22のスプリングを補助で入れる方法がある。

いきなりロング化して実は原因が違ってたら単なる重いスロットル化になってしまうので、ロングスプリング化は二重化
による確認後にやればいいと思うよ。
なおキタコからMIKUNI VM26キャブレター用 補修スロットルバルブスプリング(品番 401-0100902)
500円くらいで売られているので、不幸にして失敗した場合でも救う方法がある。

快適になった中華VMキャブ仕様のPSの再調整をしてみた
1・1/8まで絞るとアイドリング直前での落ち込みが少し遅くなって、張り付きとは違ったスロー系の落ち込み遅延問題が
起き始めた。
色々な走り方をした結果、スロー系による遅延が起きずに薄くも無く濃くも無く吹け上がりも良い PS:1・1/4回転 に
決定して冬季条件での調整を完了とする。

張り付きが解消されて再セッティングもできた頃、霧雨が降り出してきたので慌てて帰宅した。
明日は晴れるといいな。




VM26仕様でテストツーリング

2012年12月09日 | YBR125ツーリング

キャブをのせ換えたらやっぱツーリングでしょ。

寒すぎなので近場へと思ったのに、なぜか小田原方面まで出かけてしまった。
ゴルフ場がある小高い山の中腹から見える富士山がこの季節はきれいに見えるはずなのでテストがてら
に上ってみた。
キャブ変更後の上り坂での変化が手に取るように分り、今まで2速まで落さないと加速しなかった場所が
アクセルをワイドオープンぜずに3速で余裕の走りになったのに驚いた。
ゴルフ場から古寺の史跡までの道のりの途中に絶景ポイントがあり、富士山が見事に見える。

ちょっと頂上に雲がかかってるけれど澄んだ空気で輪郭がハッキリ見て取れるのがいい。

後を振り向けば下界に小田原や伊豆大島が見渡せた。


でもクソ寒いんだよ~~><
下って酒匂川の土手道をのんびり走りながら小田原方面へと向かうつもりだったけれど、山からの吹き降
ろしが強くて寒いので断念した。

松並木が見事なこの土手道は季節問わずノンビリ走るのにいい。


帰路につく途中、やはりキャブの様子でも見たいがために秦野市から表ヤビツ、裏ヤビツへと向かう事に
した。

国道246号線の名古木交差点から入り「二股の鳥居」までの上り坂をなんと5速維持で走る事ができ、
その後「バス折り返し地点」までのきつい直線は4速維持で上れた。
過去の経験と比較すると1速上のギア選定となる。
トルクが増したようだ。

菜の花台の駐車場まで上ると相模湾が一望できて江ノ島がクッキリ目視できた。


ヤビツ峠を過ぎて裏ヤビツの下りエリアは狭く、濡れ落ち葉や落石、対向車などの危険があり細い山道
が得意なYBRでもペースを落さないと危ない。
ゆっくりめに走ったけれどトルク感と言うか極低速~中速までのつながりとレスポンスが良くて、海抜
約700mの山道でもスイスイと走れたので燃調は濃すぎることは無かったようだ。
いや、もしかしたらまだ少し薄いのかもしれない・・・・これは後で再確認せねばならないな。

宮が瀬湖まで来るとクリスマスツリーのライトアップ目当ての大渋滞が始めまりかけてたので、トイレ休憩
をした後に家路へ向かう。

最後にガススタに寄って給油し、今日の燃費を計算してみた。
市街地30%、山坂道60%、渋滞路10%くらいの内容で、少し抑え気味とは言えエンジンの調子確認の
ためにけっこう加速で引っ張ってみた行程なので、予想では良くて35km/L、悪くて30km/Lと思ってたら、
走行距離147kmで4.07Lの消費、「約36km/L」となった。
同じようなルートで純正キャブでガンガン回しておおむね36~40kmだった事を考えるとひどい燃費低下
では無かった。

平地で信号の少ないルートをノンビリ走ったら変わるだろうけど、エコランを目的にしてるわけでもないので
今日の所は満足だ。

いずれは燃調の微調整をさらに行ってみるつもり。

とにかく寒すぎて、もうヤビツは春まで行かないだろうw




YBR125+中華VM26(調整編)

2012年12月08日 | YBR125改造

さっさと調整編を書いてしまうよ。

無事に取付をしたVM26だけどポン付けなんか都合のいい言葉なんか存在しない。w
この手の改造で一番苦労するのが調整
俺の場合は必ずセッティングデータシートを作成して変化の傾向を比較しやすいように
そのつど記録している。


さて、ノーマルの中華VM26でまずJNのクリップ位置を一番濃い状態になるようにセットする。(セットしてあった)
バルブピストンを外し、JN(ジェットニードル)を下から押し上げるとJN固定金具と共に出てくる。


分解前に観察確認をしたら固定金具とクリップ間にクリアランスが有ることが分り、上下左右にJNが少し振れる
ので、調整時の精度を上げるために0.5mm厚のシム(3mm平ワッシャー)を一枚はさむことにした


クリップの上にはさめばクリップ段数はそのままの位置になる


このシムを下にはさめば0.5段ほど濃くなるので微妙な位置が欲しい時に重宝するんだよね。

画像の位置は1.5段(つまり一番濃い状態から0.5段薄くなる状態)
この位置関係をしっかり理解しないとあらぬ方向へと調整がずれるので注意が必要だ。

JNを戻す時は固定金具をJNに乗せて浅く押し込み、上からリターンスプリングを当てて奥へと押し下げる
金具は水平状態で下がって簡単に収まります。(シムのおかげで振れが減った)
この方法に慣れると工具無しで早くクリップ位置の変更ができて便利だ。


MJ(メインジェット)やPJを換える時はキャブをわざわざ外さず、90度横倒しにすると以下のようにフロート室の
取り外しも含めて簡単に行える。
シリコーンオイルを塗ったおかげでインシュレータ部も円滑に回るので塗っててよかった。
*フロートピンが自然落下して紛失しないように注意してね。w


PS(パイロットスクリュー)の戻し回転は用意したマッキードライバーが威力を発揮する。
矢印の回転方向は戻し回転方向なので、反対に回して一番奥にセットしてから回転数を数えながらアイドリングが
一番高くなる位置にゆっくりセットして、その後は乗り味に合わせて微調整が俺の自己流。


以下が調整結果の抜粋。
JNは下からのクリップ位置 濃い 1←→2←→3←→4←→5 薄い

色々なパターンで試験走行したけれど「☆ 決定」のセッティングが一番良かった。好みによって☆でもOKだと思う。
ただし、今の時期は低温・乾燥期なので空気密度が高いため、この時期に濃い目のトルクフルな設定にすると梅雨~夏の湿度の高い
季節に濃すぎる傾向になるかもしれない。
反面、ガソリンの吸気による気化熱でシリンダー内が冷やされるので、夏季の高温季節には冷却の面で丁度いいという考え方もある。
梅雨時期あたりから再考しようかと思うけど、今の段階ではPJ#20 MJ#100 JN 下から2段目、PS 1・1/2開(1回転半戻し)で
決定することにした。

調整初期段階でアクセルオフ時にエンジン回転の下がり具合が遅く、ひっかかった感じがしたので念のために二次エアー吸い込み
確認を再度行ったけれど大丈夫だった。
PJが薄いとこうなる事もあるがセッティングの結果でPJ#20は懸念するほど薄くもなく、VMの弱点であるスロットルバルブピストンの張り
付きのような感じがしてたから、気にせずに調整で何度もアクセル開閉をしてるうちに症状が出なくなった。
少しアタリがでて滑らかにバルブが移動できるようになったのかもしれないが、今後も注意してみようかと思う。

余談だけど、試しにエアーフィルタボックス内のスポンジフィルターだけ外して吸気効率を上げてみたけれど、結果はごらんのように薄くな
った感じなので、決定した設定は最良な状態なのかもしれない。


どうにかセッティングできたので、そのまま山坂道へ出向いてあれこれ試してみたけれど、ノーマルYBRに比べて明らかに変わった
点がいくつも体感できた。

・加速・再加速が向上した(特に3速~5速でレスポンス向上がよく分かる)
・慣れた坂道でギアシフトダウン率が減ってそのまま登りやすい
・特にコーナー立ち上がりや左折直後の車体直立が楽になった
・パワーの山が8000~8500rpm付近にシフトした感じで頭打ちが減った
・4000rpmからの加速がおいしい
・8の字、スラロームがすごく機敏になった
・まぼろしの6速が欲しくなったw

期待してた「VM26に換えたら事業に成功し、宝くじが当たり、美女の彼女と一緒に札束のお風呂に入れる」ってのはまったく無かったの
が非常に残念でしかたない・・・・

なお、普段一番多用するアクセル開度1/8~1/2でのエンジン回転が滑らかな動きをするのが目標だったので、最高速アタックは趣味
じゃないから知らん!(必要加速時間は短くなったよ・・・)
また、皆さんの最大の関心事である「燃費」についてはまだデータを採取できていない。
傾向が分ったらお知らせしようかと思う。

おまけ情報はこのMINIMOTOさんから購入した中華VM26のバタフライ型チョークの操作方法


3段階のクリック位置があるのでハーフチョークが使えて暖機運転が楽に出来るよ。
バタフライチョークはまさに「窒息」状態を作る機構で分りやすいのがいい。
組み付け前によく観察すると理解しやすいだろう。

以上、かなり作業工程を省略したけれどキャブ調整に精通した方々ならきっと裏に隠された苦労が分ってもらえると思う。
また純正キャブの優秀さも再認識できて、癖無くそつなくこなす仕様はさすが市販車だと思うよ。

今回は本当に運が良くて最初の数回でいい結果が出て、後は勘違い・思い違い・プラシーボ防止のために悪くなる方向の確認作業だった
からね。
てことでなんと中華VM26キャブはジェット類がそのままでいけるのでYBR125と相性がいいキャブだった。
ただしフタ加工や整合板やガスケット製作とインマニ削りは必要だけど・・・
こんなに苦労するくらいならみなさんは前出のJNテーパー変更改造にとどめた方が手軽でいいかもw
 


YBR125にVM26を取り付けた(取付編)

2012年12月08日 | YBR125改造

朝からせっせと取り付けましたよ~。
風が強くて辛かったけどw

純正のVM22を取り外す時にフロート室内の燃料を排出しなきゃならないので、キャブのフロート室下のドレン部に
中華VM26に付属してたドレンホースを流用して排出させ、出てきたガソリンはもったいないのでガソリンタンクに戻し
た。 *ガソリンコックはOFFにし、ドレンビスをゆるめればフロート室内の燃料のみ排出される。

金属製の器に受けるといい。
排出しきったらドレンビスを“軽く閉めて”おくこと。(締めすぎは破壊につながるよ。破壊=キャブ買い替えだからね)

分解手順として各ホースやスロットルワイヤーを外し、エアークリーナーボックス固定のボルト2本を外してからインシュ
レ-ター固定バンドをゆるめてキャブと分離。
どうせインレットマニホールドも交換なので、ここでいっきにマニホールドとシリンダーを分離させてキャブとマニホ一体
の状態で外した。
スロットルワイヤーもVM26のフタへとつなぎかえておく。
JN(ジェットニードルクリップ)は「一番下の溝で一番濃い状態」

いよいよVM26の登場だけど合い口に直径差があるので作業が楽になるように、先にエアクリとキャブを合体させる。
インシュレーターの合い口周辺にシリコーンオイルを薄く塗布しておいたので、割とすんなり合体することができた。
インシュレーター固定バンドのビスはキャブの位置が決まった段階で締めればいいけれど、かなり広い直径で固定され
るので、ここでガンガン締めこむ必要はない。締めすぎるとつぶれたゴム部分の劣化が早まるのでほどほどに。


後は改造インマニをシリンダーに固定し、自作整合板・自作ガスケットを挟んでキャブを事前に用意したM6×25mm
ボルト・ナットで固定。(2本徐々に均等で締めないとたわんで気密を失うから注意ね)
次にエアクリを固定してからスロットルバルブを取り付けて完了。

例のコピーマニホの寸法も純正と変わらずピッタリだったのにちょっと感動w


ホース類はキャブに燃料ホースインマニにAIシステムのリードバルブへのホースを繋ぐだけで、余ったホース
2本は放置してかまわない。
この2本は「大気開放」用なので先はフレーム裏でなにも繋がない状態で固定されてる。
VM26にも大気開放の穴が裏に開いてる棒が出てるけれど、ここに繋ぐと穴位置の関係で塞がってしまうので、これも
放置する。


取り合えずVM26の購入状態での様子を見たいのでさっそくガソリンコックをONにして1分ほど待ち、いよいよエンジ
ンスタート!

特に苦労する事無く、あっさりかかったのでそのまま臨時でアイドリングを1300rpmくらいに調整して暖機させた。
アクセルを軽くあおるとノーマル状態でもけっこうスムーズに回転するが吹け上がりが少し遅い。

ここで一番重要な作業をしなければならない。
各所接合部の気密性を確認するために、該当箇所にパーツクリーナーを吹き付けてエンジンの回転が変動しない事
を確認しておく。
なんの問題もなく例の自作パーツだらけの部分も二次エアー吸い込みの兆候は出なかったので安心した。


これで組み付けと基本確認は完了したので後は調整です。
エンジンが十分暖まるようにそっとひと回り走って来たけれど、ちょっと燃調が濃い感じかな?

                                                           調整編へつづく

 



 

 

 


VM26の取付準備

2012年12月07日 | YBR125改造

さすがに今夜は加工などの作業はしないw
だたし明日のVM26キャブ取り付けのためにちょっと準備しておいた。

まずは用意しなきゃならないのがジェットセットで手持ちのMJとPJとシムを集めておいた。

中華VM26にはMJ:#100 PJ:#20 が付いてるので、この値の前後で部品箱にあった
物をかき集めてみた。
MJ #97.5 、#105
PJ #17.5
シム 0.5mm厚(3mmビス用平ワッシャ)
これだけあればセッティングの傾向くらいはつかめるだろう。

右上に見えるのはシリコーンオイル
久しぶりにサイドカバーを開け閉めするのでゴムのグロメットに薄く塗ってあげると円滑に
はめ込みができるからね。
このオイル、実は模型屋さん(ホビーショップ)で売られてる模型ラジコンカーのサスペンシ
ョン・ダンパーオイルなんですよ。
安い・適当な量・種類豊富・100%シリコーンオイルで溶剤無し・手元に余ってた ってわけ。
ゴムインシュレーターの口の内側にも塗ればキャブのはめ込みも楽だから役に立つだろう。

そして最後に紹介するのは主役のPSドライバー。


YBR純正のVM22キャブでもBS25キャブでもPS(パイロットスクリュー)の戻し回転の
調整を行う時に、マイナスドライバーがなかなか入りにくくて苦労した経験があるだろう。
糞高い専用特種工具まで買うのは素人には負担が大きいので、ドライバービットセット
マイナスビットに書けなくなった油性ペン・マッキー極細のフタを取り付けた物だ。
指先でちょちょいと回せるので狭い場所のPSが楽に調整できるし、さらに二箇所ほど
印を書いて回転数の目安にしている。

余談だけどマッキー極細って極細側が先に書けなくなるんですよねw
21世紀になっても改良されないのが残念だ。

明日、中華VM26の取り付けで我がYBR125がどう化けるかだな。
予想では あまり変わらないどころかひどい目に合う ってところか。


インマニの段差を削ってみた

2012年12月06日 | YBR125改造

我慢できずに今夜も部屋の中で作業。

YBR125用インレットマニホールドと中華VM26キャブの間の段差を無くすために
ケガキしてたのでその部分を削るってわけだ。


電動ドリルの先に研石を付けて荒削りをしてから細かい削り込みは半丸の棒ヤスリ
でゴリゴリと削り込む。(家族から五月蝿いと怒られる)
仕上げは#500→#800→#1000の紙ヤスリで均し、最後に研磨剤ピカールで
磨いてみた。
コピーマニホのフランジに巣があったので、ついでに耐熱パテで埋めて表面を均して
おいたよ。


内部をピカピカ鏡面仕上げにしなかった理由は めんどくさいからw

嘘か真か世の中のエンジンチューナーには吸気系ポートの鏡面仕上げ派と荒削り
派の二派が居るらしい。
鏡面仕上げはとにかくツルツル・ピカピカにして混合気の流速を妨げないようにしよ
うって理屈。

一方、荒削り派はゴルフボールのディンプル加工の理屈のように微細な乱気流をベ
アリングに見立てて流芯を整えるって考え方らしいが、そうそう都合のいい凹みでも
ないのでこの理屈は定かでないと思う。

また、混合気と言ってもジェットから噴出したガソリンの霧と空気の混ざり具合が短い
ポート距離ではされにくいので、わざとポートに少し荒れを残しておいて細かな乱気流
を発生させて、混ざり具合を促進させるって考え方もあるとか。
これは某有名チューナーがレーサーチューニグのこぼれ話で語ってくれた話で、ヨシ
ムラがMJNを開発した事から察すると、混ざり具合はけっこう重要なんだなと思う。

どちらにしても磨くのはめんどくさい。

目に見えないポートの最適化を模索するより、体重を落すとかチェーンの掃除でもし
たほうが効果がはっきりしてるので、素人の俺は余計なこだわりを持たないようにして
いる。 好きなことはとことんやるけどね。

・実はね、例のコピーマニホールドの中が雑な仕上がりだったんよ。
 手作業できれいに仕上げようとすると切りがないので途中で荒削り派に入信した
 
ってわけ。w

マニホールドの加工が終わって役者は全員そろった。
週末が楽しみになってきたよ。


VM26化のための部品を作る

2012年12月05日 | YBR125改造

平日、帰宅後に部屋の中で作業できそうな事を進めることにした。

中華VM26キャブ取り付け時にYBR125のマニホールドからはみ出す部分に密閉用の整合板でも付けようかと思い立ち、手持ちの材料
を探したところ目に止まったのが0.8mm厚のアルミ板だった。
たわみ強度に若干不安はあるけど取り合えず加工してみよう。

混合気の大穴は直径30mmだけど、昔買ったシャーシーパンチがあるのを思い出して倉庫から出してきてパンチのセンターガイド用穴
を開ける。


0.8mm厚なので問題なく30mmの大穴がきれいに開いた。


シャーシーパンチが無い場合は、円内に小さな穴を円状に開けてニッパーで切り取ってヤスリで仕上げる気の遠くなるような作業をするか、
ホールソーでいっきに開けるしかない。
真空管アンプを自作するオーディオマニアのシャシー加工のノウハウでも探せば具体的な方法が幾つか見つかるだろうから参考にどうぞ。

次は前出の自作ガスケットケガキ用の型紙に利用して固定穴径6mm・幅48mm間隔で正確に開けてからざっくりと切り出す。


大雑把に切り出したら金ノコやヤスリで外周を整えて完了。
キャブに当ててみて仕上がり確認するといい感じだ。


キャブとマニホールド間に挟んでみると目標通りにはみ出し部分が隠れて密閉構造になった。


加工が大変だけど1.0~1.2厚のアルミ板の方がたわみにくいだろうけど・・・今回はこれで試そう。
本番ではさらにマニホールド側に自作ガスケット、場合によってはさらに液体ガスケット塗布となる予定で整合板とキャブ間の気密は
キャブのOリングにまかせる事にしよう

最後に出来上がった整合板を型紙代わりにしてマニホールド側の段差を削るためのケガキをする。


昔50ccを色々いじってた時に、このような段差があると気流が大きく乱れて息継ぎ発生やセッティングが出しにくくて苦労した事が
あり
段差を無くしたら驚くほど改善した経験からこの作業は無視できないと思ってる。

これからゴリゴリ削るのかと思うとうんざりしてきたけれど、世の中こんな作業が大好きな職人肌の人が居るんですよね。
頭が下がりますよ。m(__)m

今回はたかがアルミ板1枚の加工で疲れちゃったw





輸入部品が到着したけど・・・

2012年12月04日 | YBR125改造

やっと注文した部品や用品類が中国からEMSで到着した。
総重量3.1kgで中国内送料とEMS送料(4.5割引)合計:4,590 円が送料で、まあ買い物の内容は
ご想像にお任せします。
主に小さくて軽くて日本で類似品を買うと意外と高額なものばかりです。


さて我がYBR125のキャブ改造のために純正のインレットマニホールド(ジョイント・キャブレタ)を
注文したんだけど、来たのは・・・

JIANSHEキターーーー━━━━━∩( ・ω・)∩━━━━━ーーー!!!
つまりYBRのそっくりバイクの部品w
とりあえず実車についてるマニホールドと比較したら物理的には付く事がわかったけど
仕上がり精度がまあ・・・中華品質orz

キャブ側はこんな感じでなんか荒いし巣があるし・・・


で、エンジン側のOリングを外してみると当たり面の梨地はそのまま・・・


「気密性?なにそれおいしいの??」

まあ最初から覚悟はしてたさ、この手の物。

中国から部品や改造部品を輸入する時は

・ポン付けなんて都合のいい言葉は存在しない
・部品じゃなくて材料と思え。追加工前提で買えば悪くないかも
・消耗品の品質はコピー品でも予想よりいい時があるのが不思議の国
・調子に乗って予備品の大量注文は避けないと失敗が大失敗になる
・転んでも泣かない値段に抑えよ
・イヤなら国産車に乗り換えよう

泣いてもいられないので中華VM26を仮に付けて接合部の様子を観察してみた。


予想通り、寸法の差で上側のOリングがはみ出してる。
モンゴリ系なんかこんな所用に改造専用マニホールドが色々売られていて、
その罠にはまって大金をつぎ込んじゃうんだよな。w

この部分は間にペーパーガスケットを挟んで液体パッキン攻めにする方法も
あるけどカッコ悪いので気密用に板を一枚挟んだ方がいいだろう。
アルミ板やベ-クライト板、生プリント基板やガラスエポキシ板とか。

なんとなく必要部品が見えてきたから、週末までにゴソゴソと加工でもしようか思う。

しかし、別車種のそっくりバイクの部品が来るなんかいかにも中国らしいじゃないか。
この他に注文品と違う物が2品入ってたから、もう2度と出品店「ニやまは」では買わ
ない事にしよう。
同じ出品地域・画像群を使った別の出品店も同列・別出店の可能性もあるから、それ
らも注意しないとな。
特にコピーバイクを生産してる拠点周辺の出品店は要注意だ。
重庆とか重庆とか重庆とか・・・・