YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

ボアアップの机上調査

2015年07月21日 | YB&YBR関係雑記

最近は特に改造や整備ネタも無い我がブログだけど、時々ネットを徘徊しては他所様の
改造ネタなんか見て楽しんでいる。
今日のネタは、そんな机上調査の中で見つけたYBR125のボアップセットに関する問題点。
出展は割愛するけれど要約すると・・・

・とあるキッカケでYBR125に中国製150ccボアアップセットを組むお手伝いをした。
・エンジンかけるとヘッドから異音がする。
・ピストンヘットにバルブが衝突してると想像する。
・何度かに分けて少しずつピストンヘッドのバルブリセス(窪み)を削ったら最終的に異音が無くなった。
・他のボアアップ改造例の動画を観ると意外と衝突音がする状態でそのまま運用する人が居た。

品質の怪しい中国製ボアアップキットは確認作業が行うべき事例であった。
この記事を見てたら興味が湧いてきて、色々なボアアップキットの写真を探してみたよ。

     まずはムフフ氏(仮称)のブログから画像を拝借。
     
このキットはリセスがけっこう深く彫り込まれていて、しかも純正位置にかなり近いので改造後の
異音については特に書いていなかった。
直径(ボア)を大きくする時にリセス位置は純正と同じでなきゃバルブ位置とのつじつまが合わなく
なるから、きっとこのキットはちゃんと考えられてるんだろう。

     ヤフオクで見つけたキットのピストンヘッド。
     
     ムフフ氏が入手した物に極めて似ている
     ショップ販売だから致命的にひどい品は扱ってないと思うよ。

     中華市場・タオバオで見つけた例。
     
これはリセスが外側に掘ってあるような感じで、単純に純正ピストンを採寸してCADでボアを
広げた結果、リセス位置まで変更しちゃったんじゃない?と思うくらいな印象を受けた。
異音が発生した人は、こんな品を入手しちゃたんだろうか?

     これは大丈夫そうに見える。
     
     まあ、実際採寸や比較をして組んでみないと分からないけどね。

     これらはちょっとまずいかも?
     

     
     これらも実物と純正を比較してみなきゃ実際どうなのか分からん。w
購入者レポートを見ると、時々バルブ衝突の報告もあってヘッドガスケットを2枚追加して
対策した話も見かけたのであちらでも問題は起きてる模様だけど、たくましく対処して
パワーアップ効果を絶賛してたので、実はそんなもんかもしれないw

中華ボアアップキットの話をあちこち見ると、ピストンヘッドよりもシリンダーブロック自体の
加工跡(バリ)の多さが目立つらしく、改造する人は一応あっちこっちの穴の縁をヤスって
仕上げてから組む人が多い。
中華部品だから想定内と言えばそうなんだけど、ピストンヘッドのバルブリセスの話題が
突然出てきたのには理由がありそうだ。

作業者の経験の差が「気にしない」か「気にするか」の差なのかな?

俺だったら異音・打音なんかしたら青ざめるよ。w
だってバルブクラッシュってへたするとコンロッドを曲げてしまって、エンジン全ばらし修理か
交換になるくらいの重大不具合だもんな。

余談だけど、特に異音は発生していないだろうムフフ氏のYBRはFIモデルらしい。
しかも相当のベテランらしくてヌケの良いIXILメガホンマフラーと組み合わせて、不安定に
なった低回転付近を台湾BW'S125のオーバーサイズ
インジェクターで解決していた。
サブコントローラーや強化燃料ポンプなどFI独特の小難しい改造をしなくても、150cc
(計算上は140cc)程度ならどうにかなる前例となっていた。

FIモデルでもちょっとした燃調は出来る例として、思わぬ収穫になった今回の机上調査であった。


パキスタンのYBR125

2015年07月19日 | YB&YBR関係雑記

さあ寝ようと思いつつ検索して遊んでたら面白いものを見つけた。

パキスタンのYBR125

一見中国製のYBR125Kと変わらないと思っても、細部が若干違うようだ。

・マフラーが旧型メッキタイプ。

・タンデムステップホルダーがYB125Zなどと同じパイプ型。
・キックスターター付。
・メーター内にはシフトポジションインジケーターがある。

そしてこれが最大の特徴か?

なんと砂塵などからチェーンを保護するチェーンケース付

さすが砂漠の国だよ!

ペルーのYBR125チャカレラにも付いているチェーンケースは過酷な気象条件下でも
駆動系を保護して、チェーン・スプロケットの寿命を延ばすのに一役かう。

グローバル戦略車らしい国別の仕様だね。


やっと奥多摩

2015年07月11日 | YBR125ツーリング

さすが梅雨だけあって良く降ったよね。
貴重な晴れの週末、前回宿題にしてた奥多摩方面へ行ってきたよ。
大麦代駐車場に到着したけど、まだ午前中なのであまりバイクは居なかった。

「そうだ、鳩ノ巣へゆこう」

奥多摩駅を通りすぎて鳩ノ巣という地区へ足を伸ばした。

この道をそのまま進むと林道になるのだ。

西川線林道。

奥多摩界隈の特徴がよく出た林道だったよ。
尖った石が多い。

峠まで行って一休み。

お賽銭入れて道中の安全祈願をした。

峠を越えて下ってみたら・・・

倒木が通せんぼする廃道と化してたので引き返す。

戻る途中で景色が開けた場所発見。

引き返す林道でも行きと帰りでは見える景色が違うので飽きない。

「そうだ、大ダワを越えよう」

鋸山林道へ向かった。

この林道はYBRが得意とする全線舗装林道。

途中の枝道が通れたので少し入ってみた。

樹木が途切れた場所で、奥多摩駅周辺と砕石プラントが見下ろせたよ。

鋸山林道へ戻り、そのまま峠を越えて下る。

キャンプ場から入る枝道が気になったから行ってみた。

だんだん廃道臭がしてきたと思ったら終点。

登山道入り口みたいだけど、あまりにマイナーすぎて獣道になってた。

久しぶりに気温も上昇して、峠道をガンガン走ったりしてたにもかかわらず、油温を
確認すると90度くらいだった。

エンジンオイルは120度付近を境に分子結合が切れて粘度が急激に下がるって話を
どこかで聞いた事がある。
空冷のくせに赤道直下の国々でも売れてるくらいだから、YBRは冷却に優れてるエンジン
設計なんだろうか?

走行距離240km。
とにかく今日は山の中を良く走った。