まつや清の日記 マツキヨ通信

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「温暖化は歓迎、それより寒冷化の方がよほど大変」と丸山茂徳さん

2010年03月29日 | ニュース・関心事
今日は政経懇話会の第8回定例研究会で、講師は丸山茂徳さん(東京工業大学教授)、テーマは「地球温暖化問題と21世紀の気候変動予測」。とくれば当然にも「co2による地球温暖化論」批判。

IPCCの温暖化は「人間の活動によるもの」とする主張に、真っ向批判の論陣。簡単に言えば、地球の温度は上がっておらず寒冷化に向かっている、CO2による気温上昇は140年間に0,7度。

地球の気温は、太陽の活動によるところが大きく宇宙線による雲の発生が関与している、中世は現在より高温、温暖化は歓迎、今進行する寒冷化のほうがよほど大変な問題だ、と資料が大量に示されます。

そして、根本問題は石油の涸渇の問題。石油を長持ちさせるための代替エネルギーは歓迎だが40億年かけてつくられた石油という貯蓄を食い散らかすこの文明をどうするかが問題だ、と。

そして、その石油の浪費は、人口問題によっておこされており、イデオロギーの対立によって戦争が起こるのでなく、人口爆発と食料の確保が戦争の原因だ、現在の中国、インドの成長は驚異。

聞いていてマルサスの人口論が頭に浮かんできました。同時に、温暖化論も寒冷化論も「生態系と人類の文明のあり方」を問うという意味において同じ方向なのか、と。これはあまりに楽観論のようです。