マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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染田オコナイ年始の儀式

2008年02月13日 08時33分22秒 | 宇陀市(旧室生村)へ
お正月の行事である修正会は各地のお寺さんで営まれる。

数日間かけて祈修する法会は古来から諸大寺で行われている。

中世後期に牛玉を拝受されることが結願日に加えられ、広く民間信仰と結びつき、村内安全や五穀豊穣の与祝儀式としたオコナイと呼ばれる春迎えの行事として続いている。

宇陀市室生区染田では毎年10日に地区の人が集会所に集まってくる。

もとは十輪寺で行われていたというオコナイは、当番のものが皆衆に見守られながらススンボ竹の矢を作り、春の芽をつけた柳の木をワラで束ねていく行事。

イノコロと呼ばれる束ねた柳の木はススンボ竹と同じ、35束作っていく。

出来上がったら三種の膳が配られて直会が始まる。

年始の儀式に出される三種御膳の牛蒡、畦マメ、昆布巻きは、ヨバれると夏病みせんで一年間健康でおられるんじゃと総代長はおっしゃる。

(H20. 1.10 Kiss Digtal N撮影)