マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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子ども鬼走り

2008年02月25日 09時21分07秒 | 五條市へ
大人の衣装と同じ装束で現れたのは地元阪合部地区の小、中学生の子供ら。

本物の鬼面と松明は大きなものなので子ども用に新調したもの。

先に行われた昼の鬼走りとまったく同じ所作をする。

鬼の気迫やポーズ、松明の受け渡しの呼吸など、子どもが演じる鬼走りは様似になっていて、遠くから見れば大人が演じているのではないかと思えるほどだ。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)

続、昼の鬼走り

2008年02月25日 09時18分44秒 | 五條市へ
鬼役三人は一度引き受けると毎年勤めるとされ、8日から水垢離をして別火の精進生活を続けてきた。

斧を持つ赤装束の父鬼、稔木を持つ青装束の母鬼、槌を持つ茶装束の子鬼の三鬼は順にお堂に現れる。

鬼の足、腕、肩、背中など十六か所にはコヨリが結びつけてある。

法螺貝が鳴り響き、棒打の音が激しくなる。

北側の一の戸口で佐(スケ)役から松明を受けて、中央の二の戸口、南側の三の戸口へゆっくりと渡っていく。

それぞれの正面に立つと左膝の上に松明を置き中空をにらむポーズをとる。

三鬼が並ぶとそれぞれが大きなポーズをとる。

三の戸口での所作を終えると、松明は再び佐(スケ)役の肩に戻されて、鬼は須弥壇裏を回り、再び一の戸口に現れる。

この所作を三回(三周)繰り返して昼の鬼走りを終える。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)

昼の鬼走り

2008年02月25日 09時15分22秒 | 五條市へ
法要を終えた1時間後、いよいよ鬼の出番だ。

鉦を鳴らし法螺貝が高らかに吹かれる。乱声太鼓打ちとともに板を樫の木棒でカタン、カタンと打ち叩く棒打の音が響く。

乱声(らんじょう)行法と呼ばれる儀式で、いわゆるオコナイにおける乱声の所作だ。

鬼走り行法の一番を担うのが火伏せの行を行う火天(カッテ)。

先導に現れるエビ茶色の法被衣装を着た火天は、お堂の正面に立つと松明を持ち抱えながら「水」の字を大きく描く。

三度繰り返すと、松明を高く差し上げて一気に振り下ろす。

水天(カワセ)役は、桶の水を笹竹で掬い鬼役にバサッ、バサとかけて火をはらったり、床に落ちた火の粉を消していく。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)

子供が挑戦する鬼走り

2008年02月25日 09時10分24秒 | 五條市へ
法要を終えるころ子どもが扮する鬼役や火天(カッテ)役、水天(カワセ)役、佐(スケ)役、法螺貝吹きなどの演者が集まってくる。

少子化や若者の都市移住など後継者不足が懸念される状況になっており、3年前から鬼走りの行事を受け継ごうと保存会の指導の下、練習に励んできた。

県内では地域の歴史文化を子供ら自身が体験する取り組みは数多くない。

阿弥陀さんの肩叩きと呼ばれる板壁を棒で打ち続ける棒打はタイミングが難しいという子供ら。

法螺貝吹きも難しいわといいながら直前まで練習を重ねている。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)


陀々堂大般若経転読法要

2008年02月25日 09時07分48秒 | 五條市へ
14日の午後、修正会の締め括りとして結願法要が営まれる。

僧侶を招いて始まった法要は、経文を唱えながら、一巻一巻を上から下へと滝が落つるようにパラパラと流す。

600巻の大般若経を読みあげる転読法要は約1時間ほど行われる。

長時間の読経を終えると手際よく護摩壇が方付けられて鬼の通り道がつくられる。

(H20. 1.14 Kiss Digtal N撮影)