マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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初瀬のとんど

2008年02月21日 08時14分34秒 | 桜井市へ
成人の日の前日の午後、桜井市初瀬川上の広場に男衆が集まってくる。

ワラで囲った高さ2m、直径3mを超える大きいとんどに真ん中から葉でくるまれた竹が伸びている。

その周りにはびっしりと囲った葉付き竹で覆われている。

頂点を反り返して、その先に綱を張り注連縄を取り付ける。

鳥居の形を模して作ったというユニークな形ととんどは、18時きっかりに点火される。

点火まではテントを設えてご馳走の会場。

炭火でイカや天然アマゴを焼いていく。

大きなタイは刺身料理。酒も入ると賑やかな夕べになった。

去年は強風でとんどをやむなく中止したんで、2年間も待たされた。

ご馳走をたっぷりいただくのを楽しみにしとったじゃとおっしゃる。

とんどを焼く広場は道路際。

危険なので一般車が通行できないように閉鎖して旧道を通行できるよう対応している。

ワラを先端に取り付けた竹を手にもった火点け役の年男、年女の五人。

今日が誕生日の男性や子供らも参加する点火。

あっという間に火が広がる。

上昇気流で火は瞬く間に頂上をも焼き尽くす。

注連縄に火が移ると拍手喝采だ。

燃え尽きたとんどの楽しみはモチ焼き。

子供らも安全に焼けるようにとの配慮から木の先に編み籠を取り付けた道具を開発している。

籠に五つほどのモチを入れて焼いていく。

ほくほくになったモチが美味い。

エクボモチと呼ばれる丸い形のモチは中央を指で押さえたくぼみがあるモチ。

こうすることでまんべんなく焼けるというものだ。

(H20. 1.13 Kiss Digtal N撮影)