マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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白土町の行事

2010年01月26日 09時20分58秒 | 大和郡山市へ
白土町には八月の盆行事になる大人の念仏講と子供の念仏講がある。

子供の念仏講は盆入りの7日から14日まで毎日お勤めをする。

夕方4時頃に浄福寺に集まってくる。

拍子をとって太鼓を叩くのはボスと呼ばれる男児。

以外の男の子は鉦を叩く。

仲家を出発して難所とされる池、地域の外れの出屋敷まで行って1時間ほどで終える。

これを「チャチャンコ」と呼んでいる。

鉦を叩く音がチャンチャンと聞こえることからチャチャンコと呼んでいる。

歩けるようになった幼児から参加できる村の行事だ。

大人の念仏講はオショウライサン迎えの日の13日の夜にお勤めされる。

同じように鉦を叩いてお参りするが、新仏の家が主でススンボの墓で終える。

行者講は6月の適当な日曜日に九人衆(以前は11人)の家で行われる。

回り当番の家に印のホラ貝と掛け軸が回ってきたら夕方からお勤めをする。

ホラ貝を吹いて始まりの合図をする。

秋祭りには宮座の六人衆がモッソを作って供える

作る場所は公民館で個数は7個。

六垣内から選ばれた年番の六人衆の数と自治会長の分になる。

うるち米のご飯を金枠に詰め込んでいく。

天理の川で採取したコモで巻く。

熱いから手際よく作らなあかんのやと仰る。

お供えはレンコン、マメ、クワイ、コンニャクの生御膳もあるそうだ。

昔は龍田川へ行って10個ぐらいの小石を拾ってきた。

それをお風呂に入れて入浴した。

本来は水垢離だが冷たいからたまらんのでお風呂になったという。

若いときはそれをしていたが今はない。

これを「」と言っていた。

田植え始めは「川掘り」に行く。

水利権を持っている森本川まで歩いていった。

川の砂はとても綺麗だという。

田んぼに水を引くので水検分も兼ねているそうだ。

12月28日の夜は夜警をしている。

子供会は「マッチ一本火事のもと サンマ焼いても家焼くな 戸締まり用心 火の用心」と囃して拍子木をカチカチと打つ。

簡略化されてきた白土町の年中行事だがふつふつと興味が沸いてくる。

(H21.12.31 Kiss Digtal N撮影)