マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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兵庫町の苗代マツリ

2013年09月07日 07時44分59秒 | 天理市へ
この年の2月に斎行された天理市兵庫町の行事に将軍祭がある。

村の年初行事の正式名称は初魂祭(しょこんさい)だ。

「初魂祭」が訛って「将軍祭」となったのか、それとも「将軍祭」が変化した「初魂祭」であるのか断定できない名称である。

行事の主役は鬼的を目がけて梅の木の弓を用いてススンボの矢を射る地区の区長。

天、地、東、西、南、北に1本ずつ矢を射る。

最後に鬼の的を目がけて矢を射る。

行事を終えれば素盞嗚神社に供えて祈祷したモチワラ製のチンマキ、「須佐之男命」の版木で刷ったお札を括りつけたネコヤナギ(この年はカワヤナギ)を持ち帰る農家の人たち。

農家の分も作った2本の矢も持ち帰る。

これらは苗代作りの時期まで家で祭っている。

5月のゴールデンウイークの頃に作る苗代に花を添えて立てるといっていた兵庫の住民。

その状況を拝見したくてやってきた。

だいたいがこの辺りだろうと目星をつけていた神社南側の苗代田。

弓打ちの儀式をした場辺りである。

探してみれば2か所にそれがあった。

寝かすように立てているものもあれば垂直にしているものもある。

既に数日が経過している兵庫町の苗代マツリ。

そこには2月10日に行われた大和神社の御田植祭でたばった松苗もある。

イロバナを添えて祭る豊作願いの代物である。

(H25. 5. 8 EOS40D撮影)