入院してから欠かせなくなった病室行き。
家族だから見舞いでもない。
おうくろの状態を診て要望を受け付ける。
看護以外に要求することはできる限り叶えてあげたい。
大層なことではなく、あれが欲しい、これが欲しい程度だ。
12日のおふくろは寝たきり状態だった。
冷蔵庫に入れていた一口サイズに切った果物は綺麗になくなっていた。
看護士さんや介護士さんに伝えて食べさせてもらっていたのだろう。
この日にもってきたのは同室におられるNさんからいただいたヒラタネカキ。
この三つのヒラタネカキは私が食い扶持。
おふくろが食べたのは、前日の11日にもらったものだ。
楊枝に挿して一口切ったカキを口に入れてあげる。
甘くて、冷たくて、美味しいという。
ヒラタネカキはどちらかと云えば柔らかいカキ。
おふくろは堅めが好みであるが、このヒラタネカキはとても美味しいと云って目を細めて食べていた。
13日のおふくろも寝たきり状態。
冷や汗や、といって毎度の汗かき状態に着替えは何度も要する。
許可してもらった小梅を一つ食べた。
食べたといっても口の中にほうばっているだけだ。
小梅の味をじわじわ味わう。
小梅は堅い。
私なんぞはカリっ、コリっと歯で噛んで食べるのが一般的。
なんでそうしないのか。
寝た切り病人でなければ気がつかない恐怖感がある小粒の食事。
しかも小梅はまん丸で堅い。
ふとした拍子に喉の奥につるっと滑って入っていけば・・。
喉が詰まって危険なことになる。
その恐怖感があるから、小梅は舐めている。
そのうち、皮と実がちゅるちゅる食べられるようになる。
崩れた小梅は喉に詰まることはない。
しかも長時間に亘って小梅が味わえる。
一石二鳥の食べ方は寝たきり病人にとっては最も食べやすい。
小梅だけでは足らんやろうと思って冷えたナシを食べるかいと伝えたら、欲しいという。
いつもと同じように楊枝にさして口元に運ぶ。
喉にすぽっと落とさないように細心の注意を払って歯で噛ます。
冷たくて、ジューシーなナシが美味しいと云ってくれるのが嬉しい。
帰宅してからわかったことだが、昨日の13日からは点滴がなくなったそうだ。
14日のおふくろ。
嘔吐することもなくぐったり感もないことから10時間に亘ってぐっすり眠ることができたと喜んでいた。
起きたての汗もかかなかったのでサッパリした顔で待っていた。
目は開いてぱっちり起きてくれているとほっとする。
顔色は良いし、声も大きい。
状態が良くなってきたということで午後は起き上がって特別製のコルセット装着を復活することになった。
食事は起き上がって、座って食べたい。
テーブルを前にして食事を美味しく食べたい。
そう云える状態にまで来られたのが嬉しい。
明日の15日は用事があるから来られんが、明後日の16日は月曜日。
楽しみにしている入浴がある。
その入浴時間帯には千円カードの冷蔵庫の期限切れになる。
追加の一枚を買ってボックステーブルに置いておく。
看護士、介護士さんが気づいてくれるはず。
先だっては買ってから数日で切れると思われた冷蔵庫カードの取り扱いを看護士、介護士さんに説明させてもらったばかり。
利用説明パネルは読んだこともないから、私の説明を聞いて、そうやったんや・・・。
また、この日は来週から本格的に始まるリハビリ運動。
事前に可能かどうか見極めの背中から起こし。
食事もその状態であれば摂りやすくなったようだ。
一口サイズに切って用意していた果物類は在庫切れ。
調子は良くなっているようにも思える。
背中に嵌めるコルセット装着は痛いが我慢して少しでも早く治りたいと伝えるおふくろに、16日の月曜日にはその時間帯にまた来るわと云って退室した。
自宅に帰れば住まい入替を電話でお願いしていた阿倍野管理事務センターより「市営住宅入居者入替申請書」が届いていた。
申請書の他に本人誓約書もある。
事務連絡に注意事項もある。
一つは「住民票」の同封である。
もう一つは主治医医師の「診断書」である。
その診断書には“階段昇降は困難・無理”であると復帰後の状況が見込まれることも記す。
現在、おふくろが住んでいる鉄筋市営住宅は昭和52年に掘立小屋のような木造市営住宅から移転した住まいである。
5階建ての4階部屋。
手すりはついているがエレベータ設備はない。
復帰したとしても91歳のおふくろにとっては昇降が困難になることは間違いない。
そういった理由が要る申請書。
転居先は1階を希望するが、空きがなければ待つしかない。
空きはいつ発生するか見込みもないが、申請だけは先行してお願いしておく。
地域包括支援センターに相談した上で管理センターにお願いする書類が届いた。
15日の朝7時40分。
かーさんの携帯電話に残された留守電に録音言葉がない。
折り返し応答した午前8時半。
病室の携帯電話は許可されたもの。
家族との細々とした連絡ごとは必要とされており、むしろ自己の家族間連絡は積極的にしてもらうという医院の考え方のようだ。
おふくろの訴えは、起床したら冷や汗で着衣がびしょびしょ。
インナーの着替えをしてもらったが、寒い、寒いの連呼。
大至急、使い捨てのカイロを持って来てという要求である。
開店直後のアピタに併設のDCMダイキに出かけて肌着にくっつかない用途の使い捨てカイロをもって病室に急行したら看護士さんや介護士さんが対応に大騒ぎ。
寒いにカイロはあてがっているが、個数が足らない。
一人の患者に1個のカイロはスーパートライアルで売っていたという電子レンジでチンして温めるタイプ。
これを一つ用意してくださいとナースさんたちからの要求である。
商品名はわからないが、話しの様子から以前、我が家でも買って利用していた「ゆたぽん」のようだ。
タオルも不足気味なので、急がれるこれは院内のコンビニエンスストア売店で購入だ。
汗はなんどもかくからタオルはたくさんいる。
バスタオルでは分厚すぎるので一般的な厚さのタオルである。
(H29.10.12 SB932SH撮影)
(H29.10.14 SB932SH撮影)
家族だから見舞いでもない。
おうくろの状態を診て要望を受け付ける。
看護以外に要求することはできる限り叶えてあげたい。
大層なことではなく、あれが欲しい、これが欲しい程度だ。
12日のおふくろは寝たきり状態だった。
冷蔵庫に入れていた一口サイズに切った果物は綺麗になくなっていた。
看護士さんや介護士さんに伝えて食べさせてもらっていたのだろう。
この日にもってきたのは同室におられるNさんからいただいたヒラタネカキ。
この三つのヒラタネカキは私が食い扶持。
おふくろが食べたのは、前日の11日にもらったものだ。
楊枝に挿して一口切ったカキを口に入れてあげる。
甘くて、冷たくて、美味しいという。
ヒラタネカキはどちらかと云えば柔らかいカキ。
おふくろは堅めが好みであるが、このヒラタネカキはとても美味しいと云って目を細めて食べていた。
13日のおふくろも寝たきり状態。
冷や汗や、といって毎度の汗かき状態に着替えは何度も要する。
許可してもらった小梅を一つ食べた。
食べたといっても口の中にほうばっているだけだ。
小梅の味をじわじわ味わう。
小梅は堅い。
私なんぞはカリっ、コリっと歯で噛んで食べるのが一般的。
なんでそうしないのか。
寝た切り病人でなければ気がつかない恐怖感がある小粒の食事。
しかも小梅はまん丸で堅い。
ふとした拍子に喉の奥につるっと滑って入っていけば・・。
喉が詰まって危険なことになる。
その恐怖感があるから、小梅は舐めている。
そのうち、皮と実がちゅるちゅる食べられるようになる。
崩れた小梅は喉に詰まることはない。
しかも長時間に亘って小梅が味わえる。
一石二鳥の食べ方は寝たきり病人にとっては最も食べやすい。
小梅だけでは足らんやろうと思って冷えたナシを食べるかいと伝えたら、欲しいという。
いつもと同じように楊枝にさして口元に運ぶ。
喉にすぽっと落とさないように細心の注意を払って歯で噛ます。
冷たくて、ジューシーなナシが美味しいと云ってくれるのが嬉しい。
帰宅してからわかったことだが、昨日の13日からは点滴がなくなったそうだ。
14日のおふくろ。
嘔吐することもなくぐったり感もないことから10時間に亘ってぐっすり眠ることができたと喜んでいた。
起きたての汗もかかなかったのでサッパリした顔で待っていた。
目は開いてぱっちり起きてくれているとほっとする。
顔色は良いし、声も大きい。
状態が良くなってきたということで午後は起き上がって特別製のコルセット装着を復活することになった。
食事は起き上がって、座って食べたい。
テーブルを前にして食事を美味しく食べたい。
そう云える状態にまで来られたのが嬉しい。
明日の15日は用事があるから来られんが、明後日の16日は月曜日。
楽しみにしている入浴がある。
その入浴時間帯には千円カードの冷蔵庫の期限切れになる。
追加の一枚を買ってボックステーブルに置いておく。
看護士、介護士さんが気づいてくれるはず。
先だっては買ってから数日で切れると思われた冷蔵庫カードの取り扱いを看護士、介護士さんに説明させてもらったばかり。
利用説明パネルは読んだこともないから、私の説明を聞いて、そうやったんや・・・。
また、この日は来週から本格的に始まるリハビリ運動。
事前に可能かどうか見極めの背中から起こし。
食事もその状態であれば摂りやすくなったようだ。
一口サイズに切って用意していた果物類は在庫切れ。
調子は良くなっているようにも思える。
背中に嵌めるコルセット装着は痛いが我慢して少しでも早く治りたいと伝えるおふくろに、16日の月曜日にはその時間帯にまた来るわと云って退室した。
自宅に帰れば住まい入替を電話でお願いしていた阿倍野管理事務センターより「市営住宅入居者入替申請書」が届いていた。
申請書の他に本人誓約書もある。
事務連絡に注意事項もある。
一つは「住民票」の同封である。
もう一つは主治医医師の「診断書」である。
その診断書には“階段昇降は困難・無理”であると復帰後の状況が見込まれることも記す。
現在、おふくろが住んでいる鉄筋市営住宅は昭和52年に掘立小屋のような木造市営住宅から移転した住まいである。
5階建ての4階部屋。
手すりはついているがエレベータ設備はない。
復帰したとしても91歳のおふくろにとっては昇降が困難になることは間違いない。
そういった理由が要る申請書。
転居先は1階を希望するが、空きがなければ待つしかない。
空きはいつ発生するか見込みもないが、申請だけは先行してお願いしておく。
地域包括支援センターに相談した上で管理センターにお願いする書類が届いた。
15日の朝7時40分。
かーさんの携帯電話に残された留守電に録音言葉がない。
折り返し応答した午前8時半。
病室の携帯電話は許可されたもの。
家族との細々とした連絡ごとは必要とされており、むしろ自己の家族間連絡は積極的にしてもらうという医院の考え方のようだ。
おふくろの訴えは、起床したら冷や汗で着衣がびしょびしょ。
インナーの着替えをしてもらったが、寒い、寒いの連呼。
大至急、使い捨てのカイロを持って来てという要求である。
開店直後のアピタに併設のDCMダイキに出かけて肌着にくっつかない用途の使い捨てカイロをもって病室に急行したら看護士さんや介護士さんが対応に大騒ぎ。
寒いにカイロはあてがっているが、個数が足らない。
一人の患者に1個のカイロはスーパートライアルで売っていたという電子レンジでチンして温めるタイプ。
これを一つ用意してくださいとナースさんたちからの要求である。
商品名はわからないが、話しの様子から以前、我が家でも買って利用していた「ゆたぽん」のようだ。
タオルも不足気味なので、急がれるこれは院内のコンビニエンスストア売店で購入だ。
汗はなんどもかくからタオルはたくさんいる。
バスタオルでは分厚すぎるので一般的な厚さのタオルである。
(H29.10.12 SB932SH撮影)
(H29.10.14 SB932SH撮影)