マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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委任状がなければなんもできねぇ

2019年01月12日 10時09分58秒 | むびょうそくさい(おかん編)
この日は日延べしてもらったおふくろ住処の室内分電盤交換工事。

前日に明日はよろしくお願いしますと電話をしたら午後3時半には立ち会ってくださいと云われた。

立会といっても何もすることはない。

室内分電盤下にあった食卓関係の簡易水屋は10月10日にかーさんが移動しておいた。

その時間に間に合うよう車を走らせるが、先にしておきたい住民票の交付手続きである。

住民票が必要になったのは大阪・阿倍野住宅管理センターに申請する市営住宅入居者入替申請書に必要な添付書類である。

要は在所しているかどうかの確認書類である。

大阪・阿倍野住宅管理センターの要請でもう一件の申請もある。

長期間に亘って不在する場合は一時不在届けを提出しなければならない。

その一時不在届けは復帰した場合にも提出しなければならない。

その都度に必要な書類が住民票である。

この届出には不在状態であることが判断できる。

例えば入院された病院支払った領収書である。

領収書は会計処理の締めきりの関係で来月の初めになる。

入院している病院は田北病院からは翌日の17日に手交された入院治療計画書がある。

入院の原因となった病名も記載されているし、凡その入院期間も計算されている。

それであれば十分に確認できると思うのだが・・・。

ま、とにかく、その2通の申請書に添付を要する住民票は2通。

受付にその旨、申し出たら、委任状が要るという。

委任状はどのような形式であればいいのだろう。

クエッションを出せば見本を提示された。

それでも書き方がわからないから、何をどう書くべきか、別の受付に声をかけたら隣にある担当者を紹介された。

わからないことは担当者に聞け、である。

その人は10日にも教えてくださった人だ。

簡潔明瞭にポイントを指示される。

30秒もかからない早業、である。

急ぎの申請は待ったなし。

おふくろの意思をもって委任されているから、白紙のペーパーを探し出して代筆する。

ハンコはおふくろから預かっている。

便宜上、そうさせていただく。

ちなみに本日の第一の目的は住まいする住居の室内分電盤交換工事の立会。

4階の階段手すりから下を覗いていた業者さん。

やっと来たわという表情があたかどうか。

待たせてしまって申しわけなく、室内に入ってもらう。

それから始まった交換工事はおよそ40分。

その間に済ませておきたい諸々の用事も終えて再び出かけた区役所。

実はと云いながら提示する郵便局の「再配達連絡先」に受取人がおふくろの名前。

差出人は区役所。

配達された日時は10月6日の午後12時7分。

入院している日だけに受け取れない。

「追跡番号問合せ」シートに印字されている保管期限は10月13日。

期限は過ぎていたが、念のためプッシュボタンを押す7桁の郵便番号に2桁の種類番号。

受け付けられたが、返答は期限切れのアナウンス。

こりゃもう手遅れ状態だ、とわかってきた。

念のために指定の問合せ番号に架けてみたら、昨日の15日に差出人宛てにもどしたと云う。

あちゃぁ、である。

時すでに遅しとわかったが、配達されたモノはおふくろの依頼で9月15日に区役所で交付願いをした「個人番号(マイナンバー)」通知の再発行依頼である。

郵便物の転送は10月10日からおふくろが身を寄せる我が家に届くようになった。

尤もおふくろが身を寄せた始まりの日は9月27日である。

4日間も悪戦苦闘したおふくろは10月2日にコールした救急車に運ばれてそのまま入院、安静加療の身である。

届けられる日がわかっておれば、住処で待機していたのだが、間に合わなかった。

しかも送られてきた郵便物は差出人に戻された。

こりゃちょっとやそっとでは手元に届くのは困難になろうと思った。

2通の住民票はおふくろの委任状を添えて提出したが、もう1件は受け取った職員が難色を示した。

後方に座る職員に相談している。

どういう具合に返答しようかという顔で見合わせたような表情でひそひそ話し。

待合室で見ていてそう思った。

受付番号を呼び出されて大阪・阿倍野住宅管理センターに申請する2通は、1通が300円といわれて600円を支払えば手元に差し出された。

もう1件は担当の者が来るまでお待ちください、と伝えられて数分間。

その担当者が現われて別室へ案内する。

来たな、といところだ。

回答は、予想通りの答え。

個人番号(マイナンバー)の通知カードは委任状がなければお渡しできません、だ。

個人情報は家人であってもお渡しできない。

で、あれば郵便配達されたときにおふくろが不在だったら、配達されないのかと詰め寄る。

区役所の担当職員が云った言葉に、えっ、である。

配達は郵便局の管轄。

そちらに依存しているので、そちら任せ、だという。

役所に戻ってくれば区役所の管轄。

責任あるのは「私」です、から委任状がなければ手交できないと言い張る。

しかも、委任状を添えて申請する場合は委任するおふくろを証明するモノが要る。

保険証など顔写真のない証明書であれば2枚。

顔写真付きであれば1枚を持ってくること。

必要要件はそれだけであるが、顔写真があったとしても本人がその場におらなければ意味がない、でしょ、だ。

写真がなければ2枚。

2枚要件には理由がある。

住所、名前等が一致することを確かめるためである。

そんなんで要件が満足できるのか。

個人情報の根幹はどれにあるのか、ほんまに知っているのか、である。

顔写真があろうが、なかろうが、個人情報の要件は名前、住所、電話番号の3種が揃って意味を成す。

これがプライバシー保護要件の根幹である。

例えば、芳名帳に名前、住所を書いた人は多いと思うが、それだけでは要件を満たさない。

電話番号があって、成り立つのである。

ま、とにかく職員が云う委任状の要件はわかった。

それならば、個人情報通知カードは、現在おふくろが入院している病院宛てに再発送してくださいと、いえば、住民票がある居住地でないとダメだという。

そうで、あれば、もう一度、居住地に再送付してくださいと、お願いしたら、それはできないという。

なぜなんだ。受取ができなかった事情があるじゃないかといってもテコでも動かない担当職員。

情にぶれない職員は大したものだ。

尊敬する。

勤めていた仕事場でプライバシー保護に関するリスク管理を進めていた。

がっちがちのプライバシー保護は十分な管理体制でされることが前提である。

組織が崩れたらじゃじゃ洩れ。

そんなことはあってはならないプライバシー保護管理体制は身に染みているから、職員の対応は感服する。

感服はするが、涙が毀れてきた。

こんなにおふくろのためと思って代理する作業にあっちへ、こっちへ。

また、来なくちゃならんと思ったら泣けてきた。

私は奈良県住まい。

阪神高速道路などを利用すれば片道40分ほどで私が生まれ育った住之江に着く。

仮に東京に住んでいたら・・・もう、爆発寸前。

委任状がなくとも本人であるおふくろに手渡すにはおふくろ自身で区役所の出向くしかない。

通知カード申請のときは車に乗せてなんとか区役所で本人確認ができた9月15日。

顔写真付きの高齢者無料パス券をもって本人をじっと見ていた職務に忠実な担当者が、今日もここに居た。

素晴らしいとしか言いようのない担当者に職務人間の「国宝」さんカードがあればさしあげたいくらいだ。

では、おふくろが無事に退院できて、こちらに到着する日はいつになるかわからないが、通知カードは大切に貴方が保管していただけますね、と云えば、ハイという。

職責を全うされる担当者はT。

いつかまたお会いしましょう、と伝えて、区役所を離れた。

この日の用事はもう一つある。

9月27日に当楽させていただいた大阪・住之江の地域包括支援センター。

まさか、入院するとは思わなんだから、その日におふくろの状態もみてもらおうと思って連れていった。

担当することにBさんとも顔合わせができた。

歩行が困難になっているとわかって提供してくださった借用の車椅子。

数日間は我が家の部屋で今からトイレ間への行き来で活用させてもらったが、長期入院と決まった以上は、そのままお借りするわけにはいかないので返却しにきたのである。

あれからの経緯、今日に至るまでの大まかな現状を伝えさせてもらったし、先日に大和郡山市の福祉介護課・調査員の再認定調査委託派遣も連絡があったとことを伝えた。

映像はいっぱい詰めこんでいたチラを取っ払ったあとの団地ポスト。

磁石付きの宣伝カードで溢れている。

こんなところに重要な書類が届いていたとは・・・。

ではなく、この場合は一般書簡である。

本人確認を要するような書簡は玄関受のポストになる。

ただ、一般書簡であっても当人にとっては重要な書簡である場合も多々ある。

個人情報のたまり場は1階にある旧態依然の団地の集合ポスト。

郵便屋さんには申しわけないがおふくろ居住地の4階玄関受けにお願いしたいものだが・・・。

(H29.10.16 SB932SH撮影)