マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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柳本町・五智堂傍の薬師さん行事など

2020年01月02日 10時56分56秒 | 楽しみにしておこうっと
どこで、どう知ったのか記憶にない手元に残したメモ書き。

7月の8日と12日に薬師さんの像を運んで法要をしているようなメモである。

場所は天理市柳本町新町中・五智堂すぐ傍にある薬師堂である。

循環器内科の診察が早く終わったこともあって近くを調査する時間が生まれた。

空いた時間は有効的に活用する。

心柱一本で建つ不思議の構造の五智堂は東にある長岳寺の飛び地にある。

私が興味をもったのは五智堂すぐ横に建つ薬師堂である。

実は薬師堂には薬師本尊仏は不在である。

どこにいらっしゃるかと云えば長岳寺であるが、なぜに8日と12日の両日に亘って法要が営まれるのか、それも知りたいし、時間も、である。

で、あれば所在地に出かけて付近に住まいする人が詳しい。

そう思って車を走らせた。

場所はときおり通ることもあるので、道は明確に覚えている。

大和神社の鳥居前。

たしか上街道(下ツ道)だったような気がする。

そこを南へずっと下る。

ちゃんちゃん祭にお渡りがある。

南下して行けば柳本町の手前、岸田町の辻を曲がって東に向かう。

柳本町へ行くにはそのまま南下したら五智堂が迎えてくれる。

真向かいにあるたばこ屋さんに尋ねてみたら奥から奥さんが出てこられた。

お聞きしたい8日と12日である。

その日は屋台がずらりと並んで露店売り。

これまで子どもたちで賑わっていた薬師さんの縁日はすっかり寂れるようだという。

どこからのお触れであるのか、存知しないが、賑やかしの子どもたちはそこへ行ってはならぬというお触れである。

往来する交通に危険がある。

安全のために巻き込まれないという配慮らしいが、なぜ、急に、である。

それはともかく縁日は両日ともあるらしい。

薬師堂の薬師像は盗人に盗られては、という配慮からか、本寺である長岳寺で預かっているそうだ。

その薬師像を元の住まいである五智堂傍にある提灯を吊るした薬師堂に奉って法要をしている、という。

また、薬師堂の反対側に建つ大神宮の石塔がある。

これもまた尋ねてみれば、7月16日に神事が行われるらしい。

神事は柳本町の氏神さんである伊射奈良岐神社の神職が祭礼をするようだ。

上街道はお伊勢さんに参る道。

県内各地に建つ大神宮はお伊勢詣りをする際に拝んで出かける所である。

上街道には何カ所かに亘って建っているが、祭礼をしているのは、どうやら新町、鳥居、戎、片原、上長岡になるようだ。

8日と12日の縁日は長岳寺住職に聞くとしても、どことなく八日薬師、十二日薬師のような気がする。

(H30. 7.10 SB932SH撮影)