マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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柳本町・民俗探訪その2

2020年01月03日 09時53分46秒 | 楽しみにしておこうっと
天理市柳本町の民俗探訪はまだある。

五智堂傍に建つ薬師堂行事や上街道に建つ大神宮の石塔や庚申さんなどを調べていた。

1カ所は五智堂が建つ地。

もう1カ所は正月前後に拝見したことのある「中村」刻印のある地。

檜垣町がすぐ近くになる地。

デジタルマップで探してみたら柳本町の集落大海(おおがい)のようだ。

東西を抜ける街道沿いにある庚申さんと大神宮である。

ここら付近にどなたも居ないので諦めて戻る道すがら、車窓から拝見した閏年の庚申行事に見られる塔婆があった。

掲げている場はあるお家の玄関軒に飾っていた。

梵字を書くところに五段削りが見えたから間違いない。

そこから戻ってまたもや上街道。

北上していけば伊射奈良岐神社の地を示す指標があった。

東に向かえば神社に着く指標であるが、その傍に建つ石塔は「天満宮」。

もう一つ向こうには灯籠もあるが、大神宮の石塔はなかった。

神社に参拝する時間がなかったのが申しわけないが、帰宅してからネットを調べたら柳本百選なる資料がPDFで公開されていた。

その百選には柳本町にある数々の行事を紹介している。

なかでも気になったのが、成人の日に行われる伊射奈岐神社の御田植祭である。

行事は柳本の自治連合会が主催。

農家組合や商工連盟に町内の各団体が参列される。

神職が年の初めに祈祷した護符は6月の田植え前に育苗した苗代田に立てる。

それを「の苗代〆」と書いていた。

護符の存在があったとはつゆ知らず。

翌年は是非とも拝見したい行事である。

(H30. 7.10 SB932SH撮影)