マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大淀町今木・甲神社参拝に見たしめ縄は・・・

2023年01月16日 07時46分55秒 | 大淀町へ
今日からはじまった写真展。

会場は、大淀町の大岩に営業されている“モーニングだけの喫茶店 きまぐれや”。

設営は午前9時50分ころからはじめて午前11時10分ころに終えていた”きまぐれや写真展2021 💭リ・ビュー“写真展

来店されたお客さんと話した写真から拡がる地域の民俗譚。

会話もまた学びになる。

きまぐれやで食べる定番の日替わりスペシャルモーニングの味も堪能。

午後1時の戸締りに、大岩を離れた。

帰りの道に立ち寄った大淀町今木に鎮座する甲神社

参拝は初めてだが、実は、同神社の秋のマツリに献灯されるススキ提灯(※葛城地方の呼名は十二振り提灯が多い)に遭遇していた。



13年前の平成21年10月12日である。

今木が目的地でなく、大淀町の土田(つった)が目的地。

出版が叶った著書『奈良大和路の年中行事』を記念に、撮影した写真をお礼にさしあげたく取材させていただいたI家に向かう途中だった。

ススキ提灯はヨミヤに動くらしい。

滅多に遭遇することない提灯映像は、記録だけでも、と思って撮っていた。

その後も、鎮座する今木の地には至らず、街道を通る度にススキ提灯の天頂にある「甲神社 御献燈」映像を思い出していた。

今ころになって、ようやく参拝ができた今木・甲神社。

車を停める広地も駐車場も見つからない。

旧街道に車の往来は少ないだろう、と判断し、短時間参拝に神社前に一時的停車。

数分間の参拝に、ひとつ気になったしめ縄がある。

石つくりの鳥居にしめ縄に、この2月であってもウラジロはあるし、黄色いみかんもある。

色が枯れ具合から推定すれば、ウラジロは正月飾り

一般的にいえば、飾りは下して、小正月のとんどに燃やすから、この時期に残っているのが不思議でならない。

鳥居をくぐった拝殿もまた同じように色枯れのウラジロにみかんがある。



ダイダイかもしれないが、熟すこともなく、また野鳥が啄むこともなかったみかん。

うーん、これはどう考えればいいのだろうか。

参拝終えて、振り向いた鳥居の向こう側。

民家もまた不思議を見せる。

ふと目に結ったしめ縄がある。

どちらかといえば、神社より新鮮に見えるウラジロにみかん。



玄関の長さに合わせた、と思われる長いしめ縄に七・五・三でもなさそうなのれん編の下がりもある。

これまで県内各地で拝見してきたしめ縄の形態でもなさそうな不思議を感じた。

(H21.10.12 SB912SH撮影)
( R3. 2. 8 SB805SH撮影)