マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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名張市本町・再訪、盆に食べるトビウオを売る新町の矢の惣総合食品

2023年10月13日 07時53分14秒 | 民俗あれこれ(売る編)
本町のいしかわ魚店に売っていたホントビと刺しさばを拝見して、それで踏査は終わりでなく、すぐ近くにある新町の矢の惣総合食品も再訪した。

ここ本町の通りは、江戸川亂(乱)歩先生の生誕地。

明智小五郎に怪人二十面相の唄。子供のころに歌っていた懐かしの歌。

「ぼっ、ぼっ、ぼくらは少年探偵団♪・・・(勇気凛々 瑠璃の色)」が、自然に口ずさむ世代は、今や高齢者。白黒テレビで観ていた番組を思いだす。

お客さんが途絶えた時間を見計らって食事を摂っていた店主のFさん。

どうぞ、ゆっくり食事を摂ってくださいね、と声をかけ。

店内にでてきた店主に、えっ、刺しさばも売っているのですね。と思わず声が・・。

近づいてよく見た刺しさばは、和歌山県産だった。



1枚ごと袋入りで売っていた刺しさば。シールを見れば「和歌山県田辺市磯間 水産加工 カネソ増田商店」が製造、販売するさしさば。

さしさばをきっかけに、機会を設けて和歌山県の田辺漁港まで、行ってみたい気もするが・・・。



その下にあったトロ箱のトビは、7月30日に入荷したときよりかなり減って、残り4枚。

入荷したときのトロ箱状態が7枚。これが実状である。

どちらも、ぐんと減ってきた。

今年も希望者が少なくなり、この状況である。

常連だった高齢者からは求める声も聞かなくなった、という。

トビもさしさばも、共に塩辛い塩干物。若い人にとっては、興味もない塩辛魚。

仮に高齢者が80歳台としても、その子たちは50歳から60歳であろう。

孫にも継がれない盆に食べてきた塩辛魚。

遅かれ早かれ、注文がまったくない時代を迎えることになるだろう。

(R3. 8.10 SB805SH撮影)