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小田原の端々



小田原市入生田の生命の星・地球博物館で12月15日から企画展「博物館の標本工房」の展示が始まった。この企画展では小田原にゆかりのある動物の骨格標本が展示されているので先日見学に出かけた。入生田の生命の星・地球博物館。今回の「博物館の標本工房」展のプレ企画として先月下旬にウメ子の骨格標本の組み立て作業が行われた際にも撮影に訪れている。博物館のエントランスを抜け左手の特別展示室で「博物館の標本工房」展が公開されている。この企画展は無料で見学できる。展示室に入ると色々な動物の剥製や骨格標本が展示されていた。この企画展では、動物標本の研究や教育での活用や役割のため博物館での標本作りやスタッフの活動などが紹介されている。展示室の一画には標本工房のデスクが再現されていてなかなか面白い。この企画展では城址公園で飼育されていたウメ子と、今年の1月に小八幡海岸に漂着したザトウクジラの骨格標本が展示されている。まずはザトウクジラの標本を見ようと探すもののなかなか見つからない。クジラの骨格標本コーナーにも小八幡海岸に漂着したザトウクジラが無かったので半ば諦めかけたが、展示室奥の窓の外に隔離されるように展示されていた。小八幡海岸に漂着したザトウクジラの骨格標本は他の標本に比べ、少し見難い展示。小八幡海岸で見たときは結構な大きさに感じたが、骨格標本になるとずいぶん小さく見える。続いてウメ子の骨格標本コーナーへ。通路を挟んで反対側には生前のパネルが飾られていた。標本に取り付けられていたキャプション。この標本が城址公園で飼育されていたウメ子だと記載されている。ウメ子の骨格標本の全体像。展示台の仕様が悪いのか各パーツが少しバラバラに見えてしまう。ウメ子の頭部の骨格標本。やはり鼻がないと象といった感じがしない。鼻や心臓は液浸標本になっているとのこと。脚の骨格標本。60年以上何トンもの体重を支えてきただけあり、結構ごっつい。骨格標本になったウメ子を眺めていると、色々と去来するものがある。もう動く事のないウメ子の前で手を合わせてから静かな展示室を後にした。

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