まるぞう備忘録

無題のドキュメント

日本列島のヘソ。2。ミシャグジ様の里。

2023-10-02 09:16:42 | 歴史の旅。


諏訪大社四社は諏訪湖のほとりに建てられていた。

 下社二宮をお参りしたあと、今度は上社に向かいます。
 城下町の名残が残る下諏訪の街と違い、上諏訪は水田が広がるのどかな田園風景となります。

 ここは古墳時代は諏訪湖でありました。時代と共に諏訪湖の大きさが小さくなっているようです。


上社二宮、下社二宮も以前は湖畔ぎりぎりに建てられていたことがわかります。



ここはまるで桃源郷

上社前宮の駐車場に着きました。ここから登り坂の参道をひたすら登っていきます。


ずっと登っていくと、驚いたことにいきなり景色が開けて、田園風景が広がります。???そのこの田園の中心に、こんもりとした鎮守の杜があります。前宮の本殿です。
 小川のせせらぎが聴こえ、本当にのどかな場所。桃源郷のようです。

(諏訪旅サイトからお借りしました)



 こののどかな感じは伊雑宮に似ているかもしれません。そういえば、上社本宮と前宮の関係は、伊勢神宮内宮と伊雑宮の関係とも似ています。
 観光客や参拝者の多くは上社本宮にはお参りするでしょうが、諏訪大社四社の中で最も交通が不便で地味(?)なここ前宮にお参りする人はずっと少ないようです。

 でもこの前宮こそが、諏訪地区の中で最も古い聖地でありました。
 前宮が、諏訪大社の「奥宮」と言えるのではないかと思います。



ミシャグジ様の信仰の場所。

 四本の柱を建てた真ん中にある御霊位磐という平な岩座で、大祝と呼ばれる神職がミシャグジ様の寄り代となるのが、古来の神祭りであったようです。

 この大祝と呼ばれる寄り代のお役目は、代々諏訪一族の童男が選ばれておりました。この大祝に就任する儀式で、30日間の精進潔斎をする必要がありました。この儀式の時に大祝が雨風をしのぐ小屋として精進屋という小屋が御霊位磐に建てられておりました。

昭和6年までの精進屋。

 昭和7年に伊勢神宮遷宮の時に下賜された神材でこの精進屋を建替えました。この時から、この精進屋を本殿と呼ぶことになったそうです。(これらのことから歴史的に諏訪大社は元来本殿を有しなかったと言って良いでしょう)

昭和7年に建て替えられた精進屋(本殿)(公式HPより)



 江戸時代初期の記録です。前宮の四本柱の真ん中に「御左口神(ミシャグジ神)」と書かれているのがわかります。

(帝屋は天皇の勅使が拝殿する小屋と言われます。この図では四本柱の中にあるよに書いてありますが、実際は四本柱結界の外です。参考サイト:https://yatsu-genjin.jp/suwataisya/zatugaku/maemisa.htm )



消されたミシャグジ様。

 諏訪地区は縄文時代では、日本で最も人口密度が高かった言われています。古代日本の中心地であったことでしょう。
 そして古代縄文時代から信仰の対象がミシャグジ様であったようです。表の歴史からはすっかり消えてしまいましたが、古文書などを調査するとその片鱗はまだ残っております。つまり・・・

・諏訪地区は縄文時代は日本の文化の主要地域であった。
・諏訪地区の縄文の人々が信仰していたのはミシャグジ様だった。
・ミシャグジ様の信仰の本拠地点が「前宮」だった。



 のどかな桃源郷田園風景に招かれて、縄文時代の風景を感じるかのようです。居心地の良いお宮でありますが、旅の都合上、上社本宮に向かいます。
 レンタカーの都合上、今回は「前宮→本宮」の順番となりましたが、前宮が実質の「奥宮」であるのなら「本宮→前宮」の順序でお参りする方が良いかもしれません。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
中央構造線上に大きな神社があることは有名ですが、昔の人は何か知っていたのですね。

→ 諏訪地域は、縄文時代に最も人口密度が高い地域だったと言われます。古代日本の首都の役割だったのかもしれません。

==========
いつもありがとうございますさん

→ 心配してくださってありがとうございます。初めて言った諏訪大社と諏訪湖でしたが、本当に調べれば調べるほどいろいろ興味深いです。

==========
武蔵野おっさんさん
・・・
無事に更新されてよかったわーー
ただ、一言本更新は明日です、ただも書いて欲しかった。
本気で心配した(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)

→ ようやく意味がわかりました。30日の更新がないのですね。原因は29日更新が2本になっていたのです。こちらの編集ミスで、30日投稿なのに、投稿日が29日に設定されていたのでした。
実際は
29日:火山灰に埋もれた街。6。3つの覚悟。
30日:火山灰に埋もれた街。7。備えあれば憂いなしは本当だった。
です。
お騒がせしました。^^;

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