まるぞう備忘録

無題のドキュメント

昔むかし日本から遠く離れた国のお話。2。

2023-10-06 08:58:01 | 今日のひとり言

防災カレンダー
6日。下弦。酉の日。

東京から富士山方向


千葉県北西部





これまでのあらすじ

・私達の役割は人の恐怖心を出来るだけ膨らませて収穫すること。
・そのために私達が仕込む出来事で、人々が出来るだけ大きな恐怖心を持つようにすること。
・しかし事前に人々が最悪を想定すると大変困ります。なぜなら。
・人々が想定して備えることで、その出来事が起きにくくなる。
・人々が腹を括ることで、人々の恐怖心がしぼんじゃいます。
・だからどうやって人々に最悪を想定させないこと、備えさせないこと、腹を括らせないこと。
・それが私の役割です。



如何にして「最悪」を想定させないか。

「ということで人に「最悪を想定させない」というのは我々準備班の大切なお役目となる。」


「なるほど。そうなのですね。でももし最悪を想定しようとする人がいたらどうするのですか。」


「簡単だよ。
 最悪は起きるかもしれない。
 を
 最悪は起きるとは決まっていない。
 にすり替えるのさ。

 もしあんたが明日遅刻出来ない大切な用事がある。5時に起きなければならないとする。
 5時に寝坊しないように備えよう。ということになるとするだろ。」


「寝坊することを想定して、そうならないように目覚ましをセットしようとしますね。」



巧妙に論点をすり替えます。

「そこで、論点をすり替えるのさ。
 あなたが明日寝坊をするということを証明する文献はない。とかね。」


「そんなの当たり前じゃないですか。
 未来だから、寝坊するとは決まっていないけど、寝坊しないとも決まっていないでしょ。」


「そう。だから論点のすり替えさ。」


「そのすり替えって。そんなに上手くいくのですかね。」


「人というのは最悪を想定したくないという癖がある。
 だから『最悪が起きるとは断言できないのだ』とすり替えると、勝手に脳が『最悪は起きないんだ。良かった。最悪に備えなくても大丈夫なんだ』と思い込んでくれる。」


「そうなんですかね。
 でもそれでも最悪は起きるかもと主張する頑固な人間がいるかもです。」



一見最悪を想定させるようで思考を停止させる。

「その場合は、今度は『最悪はそんなもんじゃない。もっとひどい事が起きる可能性がある。』と逆側に揺さぶるんだ。」


「なるほど、相手の最悪より更なる最悪を主張して、相手に同意モードにするんですね。」


「そう。『明日寝坊する遅刻するは最悪ではない。明日の朝地球が真っ二つに割れている方が最悪だろう。だから、寝坊しない対策より、地球が割れて滅亡しないかという対策の方が大切な』とかなんとか。」


「でも実際、地球が真っ二つになる対策ってどういう対策をすればいいんですか。」


「バカだな。おまえ。そんな対策なんかあるわけない。要は相手に
 ・想定させない
 ・備えさせない
 ことが目的なんですよ。忘れた?

 だから『地球はいつ2つに割れてもいいように、必要最低限の適切な準備が必要です。』と曖昧だけどそれらしいことを言っておくんだよ。」



具体的な対策は言わないこと。

「一見もっともらしいけど、具体的にはどう備えるかは一切言わないのがミソなんすかね。」


「Yes。

 まず最悪を想定しようとする人間が現れたら。
 『最悪は必ず起きるとは決まっていない』→ 『なるほど最悪は起きないのね。じゃあ備えなくても大丈夫だ。安心。』
 相手の正常化バイアスを利用して論理をすり替える。

あるいは
 『そんな最悪よりもっとひどい最悪があり得るぞ』→『どうすりゃいいの?』→『もっとひどい最悪が起きてもいいように日頃から適切な備えをしておくことが大切です(曖昧)』→『う〜ん。具体的に何をやればいいか。わからないな(思考停止)』
 このように、ワンクッション挟むけれど、相手が思考停止するようにロジックを誘導する。
 相手が、最悪を備えようとすると、思考停止なるようにね。」


「なんか手が混んでるように見えますが、むなしいね。」



私達の「正常化バイアス」を利用します。

「結局は本人なのさ。
 我々は本人の『最悪は起きてほしくない』『目に蓋をしておきたい』という心の癖を煽いで(あおいで)いるだけさ。

 だからあんたもさ、我々の仕事の邪魔しないで欲しいんだよね。」

「了解っす!ご苦労様です。」



つづく





おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
==========
hidamariさん
・・・
ミシャグジ様の記事も、そうなのかと読ませていただきました。
8月に初めて諏訪湖に行ったことを懐かしく思い出しました。
今年の夏は、家族の急な発案で、河口湖・諏訪湖旅行に行きました。
台風7号の影響で河口湖は雨に降られまくりましたが、
諏訪湖では降られることはなく、諏訪湖は(よくわからないけど)
すげーと思いました。
有名な諏訪湖の花火大会を知らず(後で知りました)、
その日の午前中に諏訪湖を後にしましたが、いつか
有名な4万発の花火を見たいなと思いました。
8月のことなのにもう忘れかけていましたが、
諏訪大社の4社を参拝したことを思い出しました。
前宮にあった小川の水がきれいで冷たかったなー、とか、
秋宮の夜の夏詣で雅楽の演奏がすてきだったなー、とか、
懐かしいと思いました。(2カ月前のことですが)
家族が御朱印を集めてて、4社で御朱印をいただき、
コンプリートの記念品(小さながま口)をいただきました。
日本列島のヘソ、諏訪が、なるべく小難で
未来に行けますように。
わたしは明るく頑張ろうと思いました。

→ 諏訪の参拝風景のお裾分けありがとうございます。
諏訪の花火も、日本列島のヘソを治める土地の神様への奉納のお祭りと思うとまた感慨も感謝もひとしおですね。ありがとうございます。

==========
まるぞうさん、富士山噴火に備えて(我が家は直線距離で100㎞位)防塵マスクをさがしています。
でも何と申しましょうか、心の中で抵抗感がすごいのですよ。単純なマスクではなくやや重装備の奴を。そんなことまでしなくていいよ、今のままでもなんとかなるよという声と、リアルに火山灰が降りてきたらと思う恐怖心がせめぎあってます。そんなこと今から想像してどうすんだ、もうやめとけやめとけ、近所にそんな準備する人いないよ、その時はその時の事っていう声と。
正直、最悪を想定すること自体が苦しい。こんなにきついとは思いませんでした。うちは木造のぼろやだから火山灰が積もって雨でも降ったらと頭の中は五里霧中。
天は自ら助くるものをたすくという言葉だけを頼りにして暗中模索です。

→ 大丈夫です。
このシリーズを読み終えると、生きる希望がわいてきます。そのような内容になる予定です。
2週間と5日間というこの期間を、火山灰に埋もれた自宅の中で、ご家族と生き延びること。
必ずそれが塞翁が馬になるから大丈夫。というお話になります。

よろしければもうちょっとだけ、このあとの「火山灰に埋もれた街シリーズ」までお読みください。
よろしくお願いいたします。

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