きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

大島袷 黄変しみ  丸洗い・しみ抜き 正絹素材

2016年07月30日 | 着物(丸洗い・しみ抜き)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

問屋さんから大島袷の丸洗い・しみ抜きの依頼です。

大島紬袷 

結構着た着物なので八掛が擦り切れていました。

大島紬袷 掛衿 衿ヤケ

白地の大島の為に汚れが目立ちます。

掛衿が黒っぽい皮脂が付いています。

 大島紬袷 掛衿(下前側) 衿ヤケ

丸洗いで黒っぽい皮脂は落ちましたが、下から黄変が出てきました。

下前側は着方も有ると思いますが、肌に付きやす為にしみも濃くなり易いです。

おそらく何度か丸洗いをしていると思いますが、汗の成分が残り黄変に成りました。

 大島紬袷 掛衿(上前側) 衿ヤケ

反対側の方は薄い黄変です。

 大島紬袷 八掛袖口 ヤケ 

 大島紬袷 八掛袖口 ヤケ 

両袖口共、皮脂汚れと薄くヤケています。

大島紬袷 掛衿 ヤケ直し 

大島紬袷 掛衿 ヤケ直し 

大島紬は絣は意外と染色は堅牢ですが、やはり無理をすると絣の色泣きや絣の脱色が発生する場合が

有ります。細かい絣は修正が難しいので、絣を抜かない様にしみ抜きをしていきます。

また大島紬は織る時打ち込みが硬いのでしみ抜き後の薬剤の濯ぎ出しに気をつけています。

大島紬袷 八掛袖口 ヤケ直し

大島紬袷 八掛袖口 ヤケ直し

袖口もしみ抜きと色掛けで修正しました。

大島紬袷 丸洗い・しみ抜き 仕上がり

綺麗に仕上がりました。

 

着物のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

 札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

 電話011-811-6926 FAX011-811-7126

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付下げ単衣 汗によるヤケ ヤケ直し 正絹素材

2016年07月29日 | 着物(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

長い事休業していた、小売屋さんが久しぶりにお仕事を持って来て下さいました。

付下げ単衣 

付下げ単衣 掛衿 ヤケ

生地全体的に金加工がしてあり白っぽく見えます。

赤く見える所は衿ヤケですが、衿ヤケの部分が金加工が脱落しています。

自分で処理したか、知識のない業者が処理したと思います。

付下げ単衣 掛衿 ヤケ 

反対側も同じです。

付下げ単衣 袖口周り ヤケ

袖口の周りも汗のために赤くヤケて(変色)います。

付下げ単衣 袖口 ヤケ

袖口も汗のために赤くヤケて(変色)います。

付下げ単衣 袖口周り ヤケ

反対側の袖口の周りも汗のために赤くヤケて(変色)います。

付下げ単衣 袖口 ヤケ

反対側の袖口も汗のために赤くヤケて(変色)います。 

付下げ単衣 掛衿 ヤケ直し

しみ抜きのみのご依頼のため

皮脂や汗の成分をしみ抜きの工程で取り除き、色掛けをして修正しました。

付下げ単衣 掛衿 ヤケ直し

こちらも同じ工程で処理しました。

付下げ単衣 袖口周り ヤケ直し

付下げ単衣 袖口周り ヤケ直し 

両袖口付近も色掛けにて処理しました。

古い着物ですが、生地がしっかりしているためにお手入れすれば

まだまだ着れます。

 

着物のお手入れは

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色無地袷 抜紋から縫い紋に入れ替え 正絹素材

2016年07月28日 | 着物(紋入れ)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

店のお客さまが知り合いから色無地袷を頂いたそうです。 

色無地袷 抜き紋

抜き紋で、紋名が丸に鶴の丸が背に一つ紋が入っていました。

抜き紋は格式が高い為に結婚式や葬儀にも着用出来ます。

おそらく茶道をなされている方が着用していた事が想像出来ます。

お客様がご自分の家紋に入れ替えをしたいですが抜き紋は格式が高すぎ

気軽に着用出来ない為に縫い紋にして欲しいとの依頼です。

縫い紋 左三つ巴 スガ縫い(縫いつぶし) 共糸

普通の縫い方をすると前の紋が出て来るので、スガ縫いの縫いつぶしを指定しました。

お客様と相談の上、一番加工料の掛からない方法を選択しました。

 

着物の紋入れは

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訪問着仮縫い新反 全体汚れ・ヤケ 新反洗い ヤケ直し 正絹素材

2016年07月27日 | 着物(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

問屋さんから小売店の在庫商品の色留袖の販売後仕立て前に湯のし、新反洗い、ヤケ直しの依頼です。 

訪問着仮縫い新反 

グレー地絞り訪問着仮縫いです。

訪問着仮縫い新反 上前柄

大きな絞り柄が特徴です。

訪問着仮縫い新反 掛衿 

結構ヤケています。

訪問着仮縫い新反 上前柄

上前の柄畳んで保管していた為に真ん中の柄が半分と横に黄色くヤケています。

 訪問着仮縫い新反 上前胸

上前胸と掛衿がヤケています。

解いては縫いをすると、八掛裾、掛衿、元衿、上前衽、上前身頃、両脇、袖山、肩山等

折り目の部分がヤケて、変色しています。新反洗いをして汚れを落とし、余分な糊や加工材と染料を

洗い流します。この生地巾は1尺強ありましたが、水洗いをすると7寸位に縮んしまいました。

30%以上の伸縮です。

 訪問着仮縫い新反 元衿 日ヤケ

上前側の元衿ヤケています

訪問着仮縫い新反 元衿 日ヤケ直し後 

訪問着仮縫い新反 上前衽 日ヤケ

訪問着仮縫い新反 上前衽 日ヤケ直し後

訪問着仮縫い新反 上前身頃胸 日ヤケ 

 訪問着仮縫い新反 上前身頃胸 日ヤケ直し後

訪問着仮縫い新反 上前身頃 日ヤケ

角度を変えて見ると分かりやすいです。

訪問着仮縫い新反 上前身頃 日ヤケ 

訪問着仮縫い新反 上前身頃 日ヤケ直し後 

 訪問着仮縫い新反 上前身頃 日ヤケ

 

訪問着仮縫い新反 上前身頃 日ヤケ直し後 

 

上前の身頃の柄は一番展示で見せるところなので、一番ヤケています。

仮縫いの時はほとんでわかりませんが、湯のしをして一反にすると良く分かります。

販売している方は、古い商品なのであまりヤケている事があまり認識していない方が多いです。

色掛けも染料をムラなく掛けていきますので、調色して色掛けをしていますが、1発勝負ですので

失敗が出来ません。地色は濃い色ほど難しくなります。

 

着物の新反洗いと染色補正(色掛け)は

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色留袖仮縫い新反 全体汚れ・ヤケ 新反洗い ヤケ直し 正絹素材

2016年07月26日 | 着物(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

問屋さんから小売店の在庫商品の色留袖の販売後仕立て前に湯のし、新反洗い、ヤケ直しの依頼です。 

色留袖仮縫い新反 

薄紫色の色留袖です。

色留袖仮縫い新反 上前柄 

金彩と金糸の刺繍入りです。

新反洗い(水洗い)時に刺繍の収縮に注意と金彩の金糊が水洗いに耐えれるか

要注意です。

 

色留袖仮縫い新反 上前身頃 ヤケ 

袖畳みをして四ツ折りで保管してある為に上前の汚れとヤケに注意です。

色留袖仮縫い新反 肩山 掛衿 汚れヤケ  

掛衿を三角に折ってある部分と肩山と袖山の汚れやけも要注意です。

折れている為にあまり目立たないですが、解いて見ると良く分かります。

色留袖仮縫い新反 肩山 汚れヤケ 

仮縫いの状態ではわかりませんでしたが、解いてアイロンを掛けてみると

しっかり汚れの黒い線と袖付けの部分が黄色くヤケています。

色留袖仮縫い新反 上前身頃 汚れ 

脇の部分の折れ目も黒い線汚れがあります。

色留袖 肩山 汚れ 

肩山と脇線の汚れが有ります。

 色留袖 上前身頃 汚れ 

 

色留袖仮縫い新反 掛衿 汚れヤケ 

掛衿が三角型に折れている通りに汚れとヤケになっています。

しみ抜きで汚れを取ろうとして線のみを処理するとムラに汚れが落ちたり輪じみの問題が発生する為に

仕立て前に全体的に洗い張りの工程で余分な汚れと不要な加工材を落とす事が出来

生地に艶がでますしヤケも少しですが直ります。後ほどの色掛けの工程がとてもやりやすくなります。

新反洗いと湯のしで仕上げて色掛けの工程に移って行きます。

色留袖 八掛裾 ヤケ 

八掛の裾がヤケています。

色留袖 八掛裾 ヤケ直し 

裾に色掛けしてヤケ直しを行います。

 色留袖 袖山 汚れヤケ

肩山も黒い線の汚れが落ち、薄いヤケが残っています。

 色留袖 袖山 汚れヤケ直し後 

袖山も色掛けで修正します。

 色留袖 掛衿 汚れヤケ

掛衿も汚れが落ちヤケが薄く残っています。

 色留袖 掛衿 汚れヤケ直し後

掛衿も色掛けでヤケを直します。

色留袖 後身頃 汚れヤケ 

画像の上に脇のヤケの線が黄色く残っています。

 色留袖 後ろ身頃 汚れヤケ 直し後

脇の線ヤケは長く有りますので気をつけて色掛けを行います。

色留袖 上前身頃 汚れヤケ 

上前の身頃は前がほとんどが広範囲にヤケています。

色留袖 上前身頃 汚れヤケ 色掛け後

この部分が色むらや脇の折れ目が染料が濃く掛かり過ぎると醜くなるために

一番神経を使います。ほとんどが一発勝負ですので、経験が物をいいます。

色留袖 後身頃 汚れヤケ

こちらも薄く黄色いヤケが線で片身頃の長さがあります。

 

色留袖 後ろ身頃 汚れヤケ直し後

綺麗に修正が出来ました。

新反のやけ直しは広範囲に色掛けを行う為にかなり高度な技術を必要としますが、

新反洗いで生地を傷めずに汚れを除去出来ないと綺麗に色が乗ってくれずに

どす黒くなってしまいます。新反洗いとヤケ直しは両輪の最高峰の技術です。

私自身は新反の全体ヤケ直しは修行時代にはしたことがありませんでした。

今はありませんが、地方問屋さんが産地に送り返しても、中々手間が掛かる事と当時(昭和50年代)

札幌でも少数の職人しかできませんでした。問屋さんも職人の育成に熱心でした。

私自身にも依頼され、怖いもの知らずだった事と両親が洗い張りが出来た事で時間をかけながら、

誰にも教わること無く自分で一つ一つ問題を研究と模索を続けていきました。

今から思っても良くやってきたことに当時の自分を褒めてあげたいです。

一人での習得はとても苦しく何度も投げ出したくなった事は多々有りましたが

色掛けに失敗しても、再度洗い直せば、また色掛けができた事と

品物売れチャンスを諦めずにものに出来た事が大きかったと思います。

今では一人で解き、はぬいのミシン掛け、新反洗い、湯のし

色掛けを行っています。昨今は新反が売れない事とリサイクル店の普及してきたので

あまりヤケ直しの依頼が来ませんが、自分の技能の低下を防ぐ事で加工をしています。 

 

着物の新反洗いと染色補正(色掛け)は

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

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