生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

死の宣告

2019-03-23 22:04:30 | 日々の暮らし

口から出た言葉には魂が宿るといいます。 「ありがとう」 「感謝します」と言えば ありがとうの心が出て来ます。 逆に言ってはいけない言葉があります。 これを言うと、今までにあなたが積み上げてきた徳とかツキとか 幸運が全部吹っ飛んでしまいます。 それは、「てめぇ」 「ばっきゃろ!」 「死んじまえ」 という言葉です。 発した言葉通りに、 人生を歩むものと覚悟しましょう。 そのような上司につかえたことがありました。 本人も周りも暗い思い出しかありません。 今日はアメリカの病院の話をしたいと思います。 『見返りを求めない』 その病室は死の宣告を受けた7名の患者が入っておりました。 ジミー・カーチスは、その一番窓に近いベッドに寝ていました。 自分で動くことができない患者の中で、ジミーだけが、唯一、窓の外を見ることができました。 死と隣り合わせの同室の患者は、みんな心がすさんでいました。 その患者を前にして、ジミーは窓から見える光景を、みんなに語り伝えるのです。 「おーい、みんな、 今日は子供達が遠足だよ。 黄色いカバンをさげている子がいるな。 いやぁ、ピンクの帽子をかぶっている子もいるよ。 かわいいな。 3番目と4番目の子が 手をつないで歩いている。 きっと仲良しなんだろうなぁ。 あ、空には黄色い蝶々が飛んでいるよ」 そして、ある朝、窓側に寝ていたジミーがいません。 昨晩亡くなったのです。 すると、入り口から2番目のベッドに寝ていたトムが 「俺をジミーが寝てい た窓際にやってくれ」 と頼むのです。   しかし、看護婦さんたちは、顔を曇らせて、 なかなかいうことを聞いてくれません。 業を煮やしたトムは、 声を荒げて怒鳴ります。 それで、仕方なく、看護婦さんたちは、トムを窓際に移します。 喜んだトムは、 「俺はジミーみたいに 外の景色をみんなに話 してなんてやらないぞ。 自分だけで楽しむんだ」 そう思って窓の外を見たのでした。 ところが、窓から見えたのは、 灰色の古ぼけた 壁だけだったのです。 その瞬間、トムはジミ ーの思いがすべて 分かったのでした。  「ジミーは、壁しか見えないのに、 自分たちのすさんだ心を励ますために、 その壁の向こうに広がるであろう素晴らしい世界を、 ああやって語り聞かせてくれたんだ。 それに引き換え、自分ときたら、 自分だけ楽しもうなんて、なんと浅ましい心の持ち主であろうか。 なんという恥ずかしい 自分であろうか」 心から懺悔したトムは、ジミーに負けないくらい、素敵な思いやりを持って、 次のように語り聞かせるようになったのでした。 「おーい、みんな、 今日は花屋さんが通るぜ。 車の中はバラの花でいっぱいだ。 前のほうは、あれは パンジーの花だな。 あの隣の黄色いバラは 甘い香りがするだろうな」 これは実話です。 ジミーの「与える心」のおかげで、 トムの人生は最後の 最後に大きく変わったのでした。  人生の最後に 「与える心の喜び」を 知ったと述べたといいます。 与える者は 与えられる。 合掌

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さくらの語源

2019-03-23 04:09:34 | 日々の暮らし

桜の時季になると、 思い出す句が幾つか あります。 桜は日本人の心と共にありますね。 サクラの語源は 山の神の事を「さ神」といいました。 その神様が里に降りてきて腰かけた木の下がくら(座)といいます。 それから山の神が腰かける木の事を「さくら」と呼んだと覚えています。 『サ神様(山の神)の クラ(座)であるサクラ』が今年もやって来ました。 『久方の 光のどけき 春の日に 静心(しづこころ)なく 花の散るらむ』 (古今和歌集 紀友則) 日の光も のどかな 春の日なのに桜の花だけはどうしても落ち着きなくあわただしく散り急いでいるのでしょうか。 はかなさ、いさぎよさ があるから惹(ひ)かれるのでしょうね。

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花枕

2019-03-23 00:51:12 | 日々の暮らし

桜が咲き始めて来ました。 心が浮き浮きしてきます。 今年も桜狩り(お花見)ができるのだと。 竹内まりやの歌に「あと何回桜が見れるのだろう」という歌詞がありました。 私は何時もこれが最後かもしれないと胸に焼き付けています。 そんな桜の花の下に横たわり、仰向けになり満開の桜を見るのが大好きです。 これを古代では「花の下臥(したぶし)」とか「花枕」と呼んでいます。 素敵な言葉ですね。 爛漫(らんまん)の桜の花の向こうには青空が見えます。 つい気持ちよくて眠ってしまいます。 今年はどんな夢枕になるだろうか。 「自分の魂を浄めなくては人様の魂を救う事はできないぞ!」 そんな声が聴こえました。 ありがたく受け取りました。 まだまだ未熟者です。 自分の魂を浄める為にも桜の生命力を頂きたいと思います。       合掌

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