「淡く光る季節に 君の沈む愁いに 心ときめいた」 そんな思い出がありました。 日本独特の情緒を表した言葉に「哀愁」「旅愁」「春の愁い」があります。 生理学的にも春と秋は、心身が季節の変化に追いつけず、自律神経が失調しやすいといわれ、はらはらと散る花びらにも涙するような心境に陥りやすく、鬱(うつ)状態になりやすい季節といわれています。 「憂い」と書くと心配や不安が重い意味合いになり憂鬱感が強くなるという。 お年寄りはこの時季、故郷に帰りたい、帰宅願望、兄弟に会いたいなどの発言が出て来ます。 気持ちがふさぐ情緒を 哀愁、春の愁いといいますので。 「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」 (小野小町) 桜の花の美しさはむなしくあせてしまったことだなあ。 長雨が降り続き、私がこの世で暮らし、もの思いにふけっている間に。 合掌
「五つの巨人」という言葉があります。 生活困難を招く五つの原因のこと。 (1942年イギリスベヴェバリッジ報告) 1.無知 2.貧困 3.怠惰 4.疾病 5.不潔 これらを克服するために最低生活保障する給付が提案された。 なるほど、病気は仕方がないが他は生活困難になる原因にあてはまる気がしませんか。 それとは別に 「幸せになるシンプルな5つの決まり事」という言葉があります。 1.人に憎しみを 抱かない。 2.心配事は考え すぎない。 3.質素な生活を する。 4.人には親切にする。 5.欲張らない 。 幸せとは身近なところにある。 五つの教えにすべて納得しませんか。 「行雲流水(こううんりゅうすい)」という言葉もあります。 空の雲や流れる水のように形なく自然に変化するという意味です。 人も平静な心で自然のままに生きることが幸せではないか。 生かされている自分がいる、結果など先の事は分からないから与えられた運命(さだめ)を受け入れて気負いなく流れて行こう。 今日も一つ身近な幸せを見つけましょう。 佳い日をお迎えください。 合掌