先日、NHKのおはよう日本でも紹介された「Endless SHOCK」を帝国劇場で観て来ました。
今回は演出面でいくつかの変更点があると演劇雑誌のインタビューで光一さんが話されていて、楽しみの一方で、自分の好きなシーンが無くなっていたりするかもという淋しさも抱えながらの観劇でした。
でも、結論から言いますと、これまでの方が良かったと思う場面は全く無くて、すんなり新演出を受け入れることができました。
作品としては、よりミュージカル的になったというのが全体の印象で、物語の流れとしては、より分かりやすくなった分、ライバル役が追い込まれてる感が強くて、これを表現するライバル役の演技が重要な役割を担っている気がしました。
もともと、コウイチが主人公ではありますが、物語を動かしているのはライバル役なので、気持ちの変化が激しいんですよね。
そのライバル役は帝劇では久しぶりの内さん。
コウイチの事は大好きで尊敬もしてるし、超えられないのかもしれないと思いながらも、追い越したいという気持ちもあって、そのセメギあいで疲れてゆく感じが観て取れて、私的にはとても良かったと思いました。
コウイチとウチの心の動きを「戻れない日々」という曲を歌詞を変えて繰り返し使用しているのも効果的だと感じましたし、何よりもこの曲、大好きなので、何度も聞けるのが単純に嬉しかったです。
ブロードウェイでのショーシーンではジャングルが無くなって、スローな新曲に変わりましたが、大人な感じで違和感なく楽しめましたし、ジャパネスクでは、舞台の中央に陣取る太鼓の迫力と、演者の気迫が相まって、これまで以上の緊迫感を感じました。
他にも、ここを歌にしたのかとか、セリフが変わってるとか、色々あって1度ではわからない部分も沢山あったんだろうなとは思っていますが、一番、大きなものはオーケストラの演奏者を20名に増やしたことで、それによって、これまでと同じナンバーでも音の厚みが違い、かなり新鮮に聞こえたのが、驚きでもありました。
それにしても主演をしながら、演出面の効果を考えて舞台造りをする光一さんの凄さを感じました。
そして、改めて「夜の海」と「CONTINUE」は名曲だなあと感じました。
どちらも光一さんの作曲だというのも凄いなと思うし、ついでに私の大好きな「戻れない日々」の作曲も光一さんでした。
この東京公演の千秋楽には1700回の公演数になるようですが、これだけ公演を重ねられるのは、たゆまぬ努力と精進があるのでしょうね。
その舞台に対する真摯な姿に心から称賛を送りたいと思います。
これで今年のSHOCK観劇は終わりと思っていたのですが、思わぬところからチケットが舞い降りて来月も観劇できることになったので、今回、見逃しているだろう細部を少しでも鑑賞できたらと思っています。