禅宗一斉拝観が行われている春の京都。
臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念という事で65ヶ所の禅寺が参加されています。
ちょっと特別感のあるパンフレットですが、ほとんどが通常拝観寺院で、場所によっては通常の公開にプラスアルファがある所があったりする感じ。
でも、その中に数か所特別拝観の寺院があり、その中の一つ妙心寺の塔頭、慧照院に行ってきました。
お寺の開祖は妙心寺の103世瑞雲宗呈。
福井城主松平忠昌の正室花姫の菩提寺として創建。
当初は妙心寺の北総門付近にあり花姫の法号にちなみ黄梅院と称していたそうですが、衰退し大垣の慈渓寺の大春和尚により中興された時に現在地に移り、慧照院と改称されたとの事。
通常は非公開ですが、方丈前庭の八重咲椿の咲く時期に宿泊者に限って公開されていると聞いた事があるのですが、今回は4月の20日から22日まで一般に公開されました。
場所は花園会館の南で、妙心寺の勅使門にも公開案内は出ておらず、お寺の前にも案内無しで本当に入っていいのかなと半信半疑で門をくぐりました。
方丈へ入る建物の入り口にも受付らしいものは無くて大丈夫かなと思いながら、進んでゆくと拝観者の方が何人かおられてちょっと安心。
方丈前庭や椿の花をゆっくり眺めさせていただいた後にご住職にご朱印帳を書いていただきました。
その時、東海地方から来たと言いましたら、「この寺の本元は大垣なんですよ。ここは出店みたいなものですわ」とおっしゃっていました。
平日だけの公開で、この情報を知ったのも4月に入ってからだったので、行こうかどうしようか迷いましたが、行けて本当に良かったです。
余談ですが、今回の一斉拝観の目玉になっていると思われる臨川寺の拝観。
20年ぶりとの事なんですが、私は過去にご朱印をいただいた記憶があったので朱印帳を探したら見つけました。
平成8年でした。