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CNN / イサム・ノグチ氏の彫刻 ; (注目記事) 11月24日13:05分、 イサム・ノグチ氏の彫刻、ホワイトハウスに設置 アジア系で初

2020-11-26 00:38:00 | 美術/夢の美術館、 ; 絵画、彫刻、城・神社・寺院、庭園…

 

◎◎  イサム・ノグチ氏の彫刻、ホワイトハウスに設置 アジア系で初

 

イサム・ノグチ氏の彫刻がホワイトハウスに設置された

イサム・ノグチ氏の彫刻がホワイトハウスに設置された/Jacquelyn Martin/AP

◇◇◇  日系米国人彫刻家のイサム・ノグチ氏が手掛けた彫刻が、アジア系米国人の作品として初めて、米ホワイトハウスの芸術コレクションに加わった。ホワイトハウス歴史協会が明らかにした。

ノグチ氏の作品「フロア・フレーム」は20日、メラニア・トランプ大統領夫人がローズガーデンで披露した。作品は1962年に制作されたもので、地面に沈んで突き出たように見える長方形のブロックで構成されている。

1988年に死去したノグチ氏はこの作品について、「樹木と地面が交差し、暗示的な根と天蓋(てんがい)の両方の性質を兼ね備える」と形容していた。

ホワイトハウスに展示されたノグチ氏の作品=21日/Jacquelyn Martin/AP
ホワイトハウスに展示されたノグチ氏の作品=21日/Jacquelyn Martin/AP

彫刻はローズガーデンの東テラスに設置された。メラニア夫人はこの作品について、「我が国の最高の芸術の多様性を表すだけでなく、我が国の景観に対するアジア系米国人アーティストの美しい貢献を際立たせている」とコメントした。

ノグチ氏は1920年代にルーマニア人の著名芸術家コンスタンティン・ブランクーシの下で彫刻家を志し、40年代になって高く評価されるようになった。抽象彫刻のほかにも遊園地や庭園の設計、工業デザインなどを手がけ、ガラスのテーブルやランプで有名になった。

ノグチ氏の彫刻はアジア系米国人の作品として初めてホワイトハウスのコレクションに加わった/Jacquelyn Martin/AP
ノグチ氏の彫刻はアジア系米国人の作品として初めてホワイトハウスのコレクションに加わった/Jacquelyn Martin/AP

米国人の母と日本人の父をもつノグチ氏は、両国間の関係が悪化した時代の中でも、日米の芸術的交流促進に生涯をささげた。

第2次世界大戦中、日系米国人が強制収容された時には自ら志願して収容所に入り、設計の知識を生かして収容所の改善を提案したこともあった。


nhknewsweb/福岡県 古賀市立歴史資料館、 馬具・玉虫の装飾「国宝級価値」 ; 11月13日18:33分、 7世紀初頭の古墳から出土の馬具に玉虫の装飾「国宝級価値」

2020-11-14 12:00:34 | 美術/夢の美術館、 ; 絵画、彫刻、城・神社・寺院、庭園…

 

7世紀初頭の古墳から出土の馬具に玉虫の装飾「国宝級価値」

 

◎◎  7世紀初頭の古墳から出土の馬具に玉虫の装飾「国宝級価値」

 

□□☞☞  福岡県古賀市にある7世紀初頭の古墳で見つかった馬具に、玉虫の羽が施されていることがわかりました。古代の玉虫の装飾品は、国内ではこれまで法隆寺の国宝「玉虫厨子」など4例しか確認されておらず、専門家は「国宝級の価値がある」と指摘しています。

 
○○▷▷  この馬具は、馬の胸や尻などを飾る「杏葉(ぎょうよう)」と呼ばれる装飾品で、7世紀初頭に造られた福岡県古賀市の船原古墳で見つかりました。

¤¤¤☞☞  サビなどで黒ずんでいますが、九州歴史資料館や古賀市文化財課が調べたところ、およそ20枚の昆虫の羽が確認され、筋などの特徴から玉虫の羽と判断されました。

  馬具は縦がおよそ8センチ、横がおよそ10センチで、玉虫の羽は文様が施された板の下に敷き詰められていたと考えられています。

□□☞☞  発表によりますと、古代の玉虫の装飾品は国内ではこれまでに、国宝の法隆寺の玉虫厨子や福岡県沖ノ島の金銅製帯金具など4例が確認されていますが、馬具は初めだということです。
一方、朝鮮半島では5世紀ごろの王の墓などで見つかっていることから、最高級の馬具とされ、船原古墳の馬具は外交や交易に重要な役割を果たしていた人物に贈られたと考えられるということです。
 
○○☞  発掘の指導にあたった福岡大学の桃崎祐輔教授は「対外交渉の要である九州で見つかったことは重要で、国宝級の価値がある」と話しています。

📆⏰  この馬具は4日から来月20日まで古賀市立歴史資料館で公開されます。

nhknewsweb/幻の裸婦画「眠り」(動画) ; 11月14日06:45分、  幻の裸婦画「眠り」120年ぶりに公開 黒田清輝の師匠の作品  

2020-11-14 11:46:17 | 美術/夢の美術館、 ; 絵画、彫刻、城・神社・寺院、庭園…

  

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◎◎  幻の裸婦画「眠り」120年ぶりに公開 黒田清輝の師匠の作品

 

□□▷▷  明治から大正にかけて活躍し、近代洋画の父と呼ばれた黒田清輝の師匠のフランス人画家が裸婦を描いた「眠り」という作品が、14日から神奈川県の美術館で始まる展覧会で120年ぶりに公開されます。黒田が「眠り」を参考にして完成させた作品も併せて展示され、当時、「春画」と見なされ、不道徳だと批判を受けていた裸婦を描いた作品の表現を、黒田が、日本に受け入れられるよう模索していた様子が読み取れます。

 
◇◇  「眠り」は、黒田清輝が、フランス留学中に師事したフランス人画家、ラファエル・コランの作品で、裸の女性が草原に寝そべっている様子が描かれています。

⇨⇨  1900年のパリ万博で展示されて以来、所在がわからなくなり、幻の作品と言われていましたが、4年前、日本の学芸員がフランスで所在を確認し、14日から神奈川県箱根町のポーラ美術館で開かれる展覧会で120年ぶりに公開されます。

⇨⇨  会場には、黒田が「眠り」を参考にして描いたとされる「野辺」という作品が隣どうしに展示され、作品を見比べることができるようになっています。
 
  構図はほぼ一緒ですが、「眠り」では白い肌の女性が無防備に脇を見せながら熟睡し、私的で親密な空間をのぞき見ているような印象を与えるのに対して、「野辺」は、黄色がかった肌の女性が、はっきりと目を開いて、視線を左手に持つ花に向けています。

  19世紀から20世紀にかけて日本では、女性の裸体を描いた絵画は「春画」と見なされ不道徳だと批判をうけていましたが、黒田は日本に受け入れられる表現を模索していたことが読み取れるということです。

▷▷  展覧会を企画したポーラ美術館の山塙菜未学芸員は「2つの作品を見比べることで黒田が西洋的な裸婦像をそのまま踏襲するのではなく、日本独自の裸婦像の条件を模索し、細かい創意工夫を重ねたことがわかる」と話しています。

📆⏰  この展覧会「Connections」は、11月14日から来年4月4日まで、神奈川県箱根町のポーラ美術館で開かれています。

黒田清輝とは

○○  黒田清輝は、明治から大正にかけて活躍した画家で、明るい日光を取り入れた日本の洋画のスタイルを確立したことから「近代洋画の父」と呼ばれています。
 
しかし、明治28年、鏡の前で身支度する裸の女性を描いた「朝妝」(ちょうしょう)が「風俗を乱すもの」として批判されます。

この作品を当時の日本人が展示会で眺める様子を描いた風刺画には、ぽかんと口をあけた老人や熱心にスケッチする少年、顔を隠す女性や熱心に尻を見つめる男性など驚きのまなざしで見入る人たちの姿が描かれています。

◆◆   さらに、明治34年に発表した座る全裸の女性を描いた「裸体婦人像」では、展示された絵の上に警察が布をかぶせて下半身を隠したことから、世論を騒がせ、これは「腰巻事件」と呼ばれています。
 
※※ 今から考えると随分と牧歌的な話しだと思えますが、当時は世間の常識や権力と先鋭な対立をしていた問題でした。

黒田が師匠のラファエル・コランの「眠り」を参考に、工夫を重ねて制作した「野辺」は、こうした裸婦表現が日本で受け入れられていく、契機となりました。

「野辺」に見る黒田の工夫

 
「野辺」に見る黒田の工夫
師匠であるラファエル・コランの「眠り」を参考にして「野辺」を制作した黒田清輝。

¤¤¤☞  美術史に詳しい女子美術大学の三谷理華特任教授は、2つの作品の比較から黒田が日本で裸婦表現を受け入れてもらうのに模索を重ねた形跡が読み取れると言います。

  2つの作品は、上半身だけかかれた裸の女性が草原の上で寝そべっているという構図がほぼ同じですが、「眠り」では女性が無防備に脇を見せながら熟睡し、私的で親密な空間をのぞき見ているような印象を与えるのに対して、「野辺」は、はっきりと目が開かれ視線は左手に持つ花に向けられています。

  また、「眠り」ではフランスでしばしば描かれていた触感的な刺激で官能性を高める「毛皮」が腰にかぶせられていますが、「野辺」では女性は腰の辺りで赤い布に右手を添えています。

  さらに「眠り」では西洋人の白い肌が強調されて描かれていますが、「野辺」は肌の色に黄色や茶色が混ぜられ、日本人を描こうとしていることがわかります。

  黒田があえて下半身を描いていない絵画を参照し、肉体を強調せずに物語性や叙情性を持たせることで裸=不道徳という当時の社会的通念を乗り越えるような裸婦の表現を確立していったのではないかと考えられるということです。

  三谷特任教授は、「作品の違いによって日本の裸婦表現の変化の節目が読み取れる。『眠り』は日本近代の洋画や裸婦表現を検証する上でとても重要な作品で、今後研究がより進むことを期待したい」と話しています。
 
 

千葉県 旭市/大原幽学記念館、濤川惣助作品展 ; 10月17日18:24分、 七宝焼き 明治の名工の作品展 出身地の旭市で 千葉

2020-10-19 21:29:57 | 美術/夢の美術館、 ; 絵画、彫刻、城・神社・寺院、庭園…

 

七宝焼き 明治の名工の作品展 出身地の旭市で 千葉

 

   ◎◎  七宝焼き 明治の名工の作品展 出身地の旭市で 千葉

 

◇◇◇  明治時代、七宝焼きの名工といわれた濤川惣助(なみかわ・そうすけ)の作品展が、出身地の千葉県旭市で開かれています。

□□⇨  濤川惣助は現在の旭市の出身で、明治時代に七宝焼きの新たな技法を完成させ、国内外で高く評価されました。会場の旭市の大原幽学記念館には、濤川の七宝焼きなどの作品21点が展示されています。
□□  このうち「波に鷹図額」(なみ・たかずがく)は、波打ち際の岩場にいる鷹の姿が描かれ、荒々しい波にも動じない鷹の力強さが印象的な作品です。明治22年のパリ万博に出品された作品で、今回、国内で初めて公開されたということです。
 
  
□□  また、「柳に燕図花瓶」(やなぎ・つばめずかびん)は淡い背景の花瓶に、柳の木と飛び立つ燕の姿が繊細な描写で描かれています。

¤¤¤⇨  大原幽学記念館の猪野映里子さんは「国内でこれだけの作品を見られるのは貴重な機会です。ふだんの日用品とは違ったすぐれた技法を見に来てほしい」と話していました。

📆⏰⇨⇨  この作品展は、千葉県旭市の大原幽学記念館で、12月20日まで開かれています
 

CNN/イタリア、古代ローマのモザイク床 ;  10月09日17:00分、 住宅工事で見つかった古代ローマのモザイク床、地下美術館の展示物に

2020-10-13 23:58:51 | 美術/夢の美術館、 ; 絵画、彫刻、城・神社・寺院、庭園…

◎◎  住宅工事で見つかった古代ローマのモザイク床、地下美術館の展示物に

住宅工事で見つかった古代ローマのモザイク床が、近く開館する地下美術館に展示される

住宅工事で見つかった古代ローマのモザイク床が、近く開館する地下美術館に展示される/Soprintendenza Speciale di Roma/BNP Paribas Real Estate

 

  6年前、共同住宅の工事現場で見つかった古代ローマの精巧なモザイク床が、来月オープンする地下美術館で展示される。

モザイク床が発見された現場はローマの七丘の1つ、「アベンティーノ」に位置する。地元の遺跡の管理に当たる考古学者らが発掘作業を行ったところ、モザイク床のほか複数の構造物や工芸品が出土した。

新たな美術館ではビデオマッピングなどのメディアを活用し、遺跡の歴史を来館者に解説するとしている。

考古学者らによると、当該の土地には紀元前2世紀の半ばごろに上流階級向けの邸宅が建てられた。美術館の目玉となる黒と白のタイルで描かれたモザイク床の起源は紀元前1世紀の終わりにさかのぼるという。

モザイク画は上流階級向けの邸宅の床を彩っていた/Soprintendenza Speciale di Roma/BNP Paribas Real Estate
モザイク画は上流階級向けの邸宅の床を彩っていた/Soprintendenza Speciale di Roma/BNP Paribas Real Estate

このほか紀元後98年から175年までに制作された計7点のモザイク画も展示される予定。

考古学者らと共同で今回のプロジェクトを進めてきたBNPパリバ・リアルエステート・イタリーのピエロ・コッコオルディーニ最高経営責任者(CEO)は、遺跡について「隠れた宝石箱」であり、1000年単位で過去を見通してきた生き証人だと述べた。