(気象庁/監視カメラ・ライブ1)
(気象庁/監視カメラ・ライブ2)
( 口永良部島・周辺地図)
① ""火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第5号””
令和2年 1月12日16時10分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
🌋⏰ 口永良部島の新岳火口で、昨日(11日)15時05分に発生した噴火は、本日(12日)07時30分まで継続しました。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は多い状態の中で変動しています。
👀👂 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
**(本 文)**
1.火山活動の状況
口永良部島の新岳火口で、昨日15時05分に発生した噴火は、本日07時30分まで継続しました。京都大学防災研究所のレーダー観測で、噴火に伴う噴煙が海抜3000mまで上昇したことが観測されました。
火山性微動の振幅は、噴火後は小さい状態です。
火山性地震は、10日から多い状態となりましたが、噴火後は少ない状態です。
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり400トンから1300トンと多い状態の中で変動しています。
1月9日からの火山性地震、火山性微動の発生回数と火山ガス(二酸化硫黄)の1日あたりの放出量は以下のとおりです。いずれも速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 火山ガス(二酸化硫黄)
1月 9日 3回 0回 700トン
10日 15回 0回 500トン
11日 23回 1回 400トン
12日15時まで 3回 0回 1300トン
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、東京大学大学院理学系研究科、京都大学防災研究所、屋久島町及び気象庁の観測によるものです。天候不良や観測条件が悪いなど観測値が得られなかった日は「-」としています。
GNSS連続観測では、2019年10月頃から島内の基線でみられていたわずかな伸びの変化は鈍化しています。
👀👂 口永良部島では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が多い状態の中で変動しています。今後も噴火の可能性がありますので、火山情報に留意してください。
2.防災上の警戒事項等
👀👂 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
📕 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(火)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>