◎◎ TOPIX反落、高値警戒と中国コロナ懸念-自動車や化学安い
伊藤小巻
更新日時
-
バイデン次期米大統領が経済対策公表へ、1.9兆ドル規模
-
パウエルFRB議長、利上げのタイミング「全然近くない」
▼▼ 15日の東京株式相場は反落。米追加経済対策や金融緩和継続で景気回復が期待されてきた中、高値への警戒や経済回復をけん引する中国で新型コロナの感染拡大が再燃し景気失速が懸念されている。自動車、化学、サービス、機械などの景気敏感株が売られている。
|
<きょうのポイント>
¤¤¤⇨ 岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは、日本株上昇のスピードが早く「株価は景気実態を上回り、予想されていた日経平均3万円が近づきアップサイドが乏しくなってきている」とみている。また「唯一経済回復をけん引してきた中国でも足下で新型コロナの感染が増えており、失速の懸念が出てきている」と指摘。非製造業は厳しい中、中国でも行動規制が厳格化されれば業績が期待されている国内製造業の回復ペースも鈍らす要因になると話した。
¤¤¤⇨ みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは、米追加経済対策が1兆9000億ドル規模と報道されており、「全く想定外ではないがやや想定より大きい。昨年末に決定した第4弾の給付が始まっており、今回の第5弾が2月中にも上院を通過すれば3月にも給付が始まり、今後の消費に対して強力な源泉となる」と指摘した。ただ、週末を控えて足元の日本株上昇のスピードに対しての警戒感が出てきてもおかしくはないという。
- 東証33業種で輸送用機器、鉄鋼、電気・ガス、非鉄金属、繊維製品、サービスなどが下落
- 鉱業、石油・石炭、ゴム製品、空運、食料品などが上昇