🚄✈XX 例年、年末年始をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュで混雑する各地の駅や空港は、新型コロナウイルスの影響で目立った混雑は見られず、利用者は大幅に減少しています。
東海道新幹線 自由席乗車率は最高でも20%程度
JR東京駅の東海道新幹線のホームでは午前中、帰省先から戻る家族連れなどの姿が見られましたが、目立った混雑はありませんでした。
名古屋市で離れて暮らす家族に会ってきたという東京都内に住む60歳の男性は「同じ車両に4人ほどしか乗っていませんでした。例年と比べると信じられないくらい乗客は少なかったです」と話していました。
仕事で新幹線を利用したという横浜市に住む21歳の男性は「新幹線の利用者は少ないと感じました。新型コロナウイルスの影響で外出を控えている人も多いと思います」と話していました。
JRによりますと、午前10時までの東海道新幹線の自由席の乗車率は最高でも20%程度となっていて、この時期としてはかなり低い水準となっています。
高速道路も混雑見られず
日本道路交通情報センターによりますと、高速道路は午前11時半現在、
▼東名高速道路の下りが神奈川県大和市の大和トンネル付近を先頭に7キロの渋滞となっています。
このほかには全国で目立った混雑は見られないということです。
JR新大阪駅や博多駅 長い列なく
JR新大阪駅は、例年この時期にふるさとや旅行先から自宅に戻る人たちで混雑します。
しかしことしは、新幹線のホームでも家族連れや旅行かばんを持った人などの姿はまばらで、閑散としていました。
福岡県の実家に帰省していた21歳の男子大学生は「ふだんは地元の友達と遊んでいましたが、ことしは新型コロナで家にこもっていました。親戚も集まりませんでしたが、家族とゆっくり話せたのはよかったです」と話していました。
また、小学5年生の娘と一緒に兵庫から東京に戻るという48歳の女性は「USJなどに遊びに行きたかったのですが、家の中でゆっくり過ごしました。実家に集まった親族ともどもマスクをしながらの新年で、一日も早くコロナがおさまってほしいです」と話していました。
JR東海の午前10時半現在のまとめによりますと、上りの新幹線の自由席の乗車率は、午前6時に新大阪を出発した「のぞみ200号」の20%が最高で、目立った混雑はないということです。
福岡市のJR博多駅の新幹線ホームでも午前中、大きな混雑はなく、例年のような乗車を待つ長い列は見られませんでした。
JR西日本は3日がUターンラッシュのピークと見込んでいますが、山陽新幹線の上りは、博多駅を午前8時すぎに出発した「のぞみ12号」の自由席の乗車率が20%にとどまるなど、例年よりも大幅に落ち込んでいます。
福岡県糸島市の実家に帰省して、広島県に帰る40代の男性は「外に出ないでずっと実家で過ごしていましたが、こういう過ごし方も悪くはないと思いました。家族みんなが健康な1年を過ごせればいいです」と話していました。
また、福岡市の祖母の家に遊びに来ていた大阪府の大学3年生の男性は「年末に『Go Toトラベル』で長崎県に行くはずでしたが、キャンセルになりました。それでも、祖母が家で豪華な料理を作ってくれたのでよかったです」と話していました。
北海道 新千歳空港 搭乗率50%~60%程度
北海道の空の玄関口、新千歳空港では、この時期、年末年始をふるさとで過ごした人たちや多くの土産物などを抱えた外国人の観光客などで混雑するのが恒例となっています。
ところがことしは新型コロナウイルスの影響で、例年なら長い列ができる航空会社のカウンターや保安検査場の入り口も、人の姿はまばらとなっていて、外国人観光客の姿も見られません。
日本航空と全日空によりますと、新千歳空港から出発する便の搭乗率は、例年であれば80%から90%なのに対して、3日は50%から60%程度と大幅に低い水準だということです。
大阪府から江別市の実家に帰省していた20代の女性は「いつもは実家に親族がたくさん集まりますが、ことしは小規模の集まりになりました。外出は近所の公園でそりで遊んだだけですが、子どもが楽しんでいたのでよかったです」と話していました。