(香港 学生助けようと集まった市民と警察が衝突 日本人も逮捕)
① ""香港 学生助けようと集まった市民と警察が衝突 日本人も逮捕””
2019年11月19日 6時12分 香港 抗議活動
香港の繁華街に近い香港理工大学には数百人の学生たちが構内にとどまっているとみられていますが、警察に包囲された状態が続いています。
構内に残る学生のなかには警察との衝突でけがをしている人もいて、18日の夜は学生たちを助けようという呼びかけに応じた大勢の市民が大学の周辺に集まり、抗議活動を行いました。
これに対して警察は催涙弾を発射して強制排除に乗り出し、一部の若者が火炎瓶を投げるなどして警察と衝突し、相次いで拘束されました。
一方で、外交筋によりますと、17日の夜、香港理工大学の近くで、抗議活動に関連して20代の日本人男性が警察に逮捕されたということです。
詳しい容疑などは明らかになっていませんが、当時、大学では学生と警察との間で激しい衝突が続いていました。
👤 男性にけがはなく、健康状態に問題はないということです。
一連の抗議活動に関連して日本人が逮捕されたことが分かったのはことし9月に続いて2人目です。
🏢 外務省は香港に滞在する日本人に対し、「レベル1」の危険情報を出して抗議活動の現場には近づかないなど、十分、注意するよう呼びかけています。
香港高官 区議選延期も
抗議活動が続く香港では、今月24日に区議会議員選挙が予定されています。
これについて、香港政府で、選挙などの責任者を務める※ショウ徳権局長は、18日記者会見し、安全に投票が行えないようであれば、延期の可能性もあると述べました。
これについて、香港政府で、選挙などの責任者を務める※ショウ徳権局長は、18日記者会見し、安全に投票が行えないようであれば、延期の可能性もあると述べました。
区議会議員選挙は香港の選挙のなかで、最も民意を反映しやすいとされ、香港政府が市民の要求に応じない中、今回は中国に批判的な民主派の議員が議席を伸ばすと見られています。
👤 ショウ局長は、選挙を行う条件として暴力の即時停止と道路や鉄道など交通網への妨害をやめることなどをあげ、抗議活動をけん制するねらいがあるものとみられます。
※ショウは「耳」が3つ。
※ショウは「耳」が3つ。
米国務長官 深く憂慮
👤 アメリカのポンペイオ国務長官は18日、記者会見し、香港の大学周辺で警察がデモ隊を強制排除していることなどについて、 「深く憂慮している。われわれは警察とデモ隊の双方に繰り返し自制を求めており、いかなる暴力も受け入れられない」と述べました。
そのうえでポンペイオ長官は「香港に平穏を取り戻すいちばんの責任は香港政府にあり、取締りだけで混乱と暴力は解決できない。香港政府は市民の懸念にこたえる明確な方策をとらなければならない」と述べ林鄭月娥行政長官に対して、警察の暴力的な取締りなどを検証する独立した調査の実施を求めました。
👤 さらに、ポンペイオ長官は「香港の人たちは自由を求めているだけだ」と述べ、中国政府に対して、香港の高度な自治を認める「一国二制度」を守るよう改めて求めました。