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 名古屋大学・坪木和久教授 ;  (気象情報/停滞前線、水蒸気量推計) 7月14日05:32分、 流入の水蒸気量は西日本豪雨並み 専門家「しばらく警戒必要」   

2020-07-14 06:31:00 | 保存版 ; 防災重要データー、被害状況、地震、南海トラフ、台風、火山、各種支援…


◎◎   流入の水蒸気量は西日本豪雨並み 専門家「しばらく警戒必要」


2020年7月14日 5時32分


▼▼▼  熊本県などで甚大な被害となった今月4日の記録的な豪雨では、九州に向かって流れ込んだ水蒸気の量がおととしの西日本豪雨に匹敵していたことが専門家の推計でわかりました。前線は今週いっぱいは日本付近に停滞し、水蒸気の流入も続いているため、専門家は「まだしばらくは大雨に警戒が必要だ」と指摘しています。

□□⇨  気象のメカニズムに詳しい名古屋大学の坪木和久教授は気象庁のデータなどを基に、停滞する前線に向かってどのくらいの量の水蒸気が流れ込んだのか推計しました。

⇨⇨  その結果、熊本県で記録的な豪雨となった今月4日には、インド洋や南シナ海から流れ込んだ水蒸気の量が1秒当たり50万~60万トンに達し、おととしの西日本豪雨に匹敵するとみられることがわかりました。

●●⇨  大量の水蒸気が流れ込む状況はその後も変わっておらず、前線付近では大雨となりやすい状態が続いていると指摘しています。

◆◆  また、日本付近に前線が長期間停滞している原因について坪木教授は、フィリピン周辺海域の上昇気流が例年より弱く、梅雨前線を北へ押し上げる「太平洋高気圧」の勢力が強まらないためだとしています。


■■☞☞  前線は今週いっぱい日本付近に停滞 警戒必要

  坪木教授は「今週いっぱいは太平洋高気圧の勢力が強まる要素が見当たらず、前線が停滞する可能性がある。大量の水蒸気の流れ込みは続いていて、大雨となりやすい状態なので、もうしばらくは警戒が必要だ」と話しています。



nhk news web  ; (最重要記事/避難所での健康維持)  4月13日18:43分、  避難所へ避難”することになったら…? 災害時と新型コロナ

2020-04-13 17:00:35 | 保存版 ; 防災重要データー、被害状況、地震、南海トラフ、台風、火山、各種支援…



    ◎◎    避難所へ避難”することになったら…? 災害時と新型コロナん

2020年4月12日 18時43分


¤¤¤  新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。こうした中でも地震や大雨、火山の噴火など、災害はいつ起きるか分かりません。災害から命を守るために大事なのが、「避難所への避難」です。でも、今は感染の不安もあると思います。避難所に行くことになった時、私たちはどんなことに気をつけたらいいのか。感染症対策が専門の岩手医科大学の櫻井滋教授にポイントを教えてもらいました。

1 避難所に持っていくもの
まず、避難所にいく際に、感染症を防ぐために持っていきたいものです。「マスク」。「アルコール消毒液」。「体温計」。

マスクを持っていない場合は、鼻と口を覆える大きさのタオルや手拭いなども代わりに使えます。

アルコール消毒液がない場合、ウエットティッシュも使えます。

マスクなどは不足する状況が続いていますが、自治体で備蓄していないところも多く、できれば自分で用意しておきましょう。 

2 避難所入る前に体調チェックを
感染拡大を未然に防ぐために1番大切なこと。
それは「避難所に入る前の体調チェック」です。


<感染拡大を未然に防ぐ>
発熱やせき、強いだるさといった症状が出ていないかチェックするとともに、体温もはかることで感染の疑いがあるかどうかを判断することが大切です。

<隔離する部屋の用意を>
感染の疑いがある人がいた場合を想定して、避難所を運営する人は「隔離する部屋」を用意することも大切です。
例えば学校の体育館が避難所となっている場合、教室なども使えるようにして、発熱やせきなど症状がある人のための専用の居場所を確保します。
3 避難所に入ったら
では、避難所で生活することになったら。


<3つ密を防ぐ>
「密閉・密集・密接」の3つの密を避けることが基本です。
「できるだけ換気する」。
「ほかの人に飛沫が飛ばないよう2メートルほど距離をとる」。
「密集」「密接」を防ぐためには、人と向かい合わせではなく背を向けて座るようにしたり、段ボールなどで間仕切りを作ったりすると効果があります。

<手洗い消毒の徹底>

「手洗いや消毒の徹底」です。
食事の前や、トイレに行った後などは必ず手洗いやアルコール消毒をするようにしてください。
ドアや手すりなど、多くの人が触るものに触れた後は、手洗いや消毒を徹底するようにしてください。

<毎日の体調のチェック>

「自分の体調を毎日チェック」してください。
避難所での生活が続く場合、体温を測るなど体調の変化を継続的にチェックし、変化があったら無理をせず、避難所の運営者に知らせて対応を考えてもらってください。


◆◆  過去の災害でも感染症発生
過去の災害でも、避難所で感染症の患者が相次いだことがあります。
9年前に発生した東日本大震災では、岩手県内の避難所で、数十人規模でインフルエンザの患者がでたほか、4年前の熊本地震でも、南阿蘇村の避難所を中心にノロウイルスやインフルエンザの患者が相次いで確認されました。


◇◇  すでに対策の自治体も
感染拡大が続く中で対策をとった自治体もあります。

  先月11日の大雨の際には北海道標茶町の2300人ほどの住民に避難指示が出され、一部の住民が避難所に避難しました。
避難所では、新型コロナウイルスなどの感染症対策として、入り口に消毒液を置いたり、床に敷いているマットにテープを貼って1人当たりのスペースを区切り避難者が接近しすぎないようにしたということです。


¤¤¤  今後に備え検討を
新型コロナウイルスの感染拡大していても、災害が待ってくれることはありません。
特にこれからは大雨の多い出水期を迎えます。
内閣府は、避難所での密集を避けるために、安全な場所で親戚や知人など頼れる人がいればそこに避難することも検討してほしいとしています。
災害時の避難の方法を今のうちに考えておいてみてはいかがでしょうか。




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【nhk news web】 (重要記事;保存) 1月24日 17時03分 、""南海トラフ地震 3m以上の津波確率 広範囲で最高ランクに ””

2020-01-26 10:15:21 | 保存版 ; 防災重要データー、被害状況、地震、南海トラフ、台風、火山、各種支援…



① ""南海トラフ地震 3m以上の津波確率 広範囲で最高ランクに ””

2020年 1月24日 17時03分 

南海トラフ沿いの地域が今後30年以内に津波に襲われる確率が初めて公表され、高さ3メートル以上の津波が来る確率は、四国・近畿・東海を中心とした広い範囲で最も高いランクの26%以上とされました。

 地震調査委員会は「津波に襲われる確率は、交通事故でけがをする確率よりも高いと思って備えを進めてほしい」としています。



 
 政府の地震調査委員会は、南海トラフ沿いで今後30年以内に70%から80%の確率で発生するとされるマグニチュード8から9クラスの地震を対象に、沿岸の自治体が津波に襲われる確率を計算し、初めて公表しました。

津波の高さを3段階に分け、このうち住宅が流失し始めるとされる3メートル以上の津波に襲われる確率は、四国、近畿、東海を中心とした合わせて71の市区町村で最も高いランクの「26%以上」とされました。

また、10メートル以上の津波に襲われる確率は、高知県や三重県を中心とした合わせて21の市と町で「6%以上26%未満」と高くなっています。

地震調査委員会の平田直委員長は「30年以内に交通事故でけがをする確率はおよそ15%とされており、3メートル以上の津波に襲われれる確率が26%以上というのは、非常に高い数値だと捉えて備えを進めてほしい」と話しています。

今回の試算では、マグニチュード9を超えると想定される最大クラスの地震は、発生頻度が詳しく分かっていないとして対象から外されています。


対象の地震と確率 数値捉え方





南海トラフ巨大地震をめぐっては、政府の中央防災会議が「考えられる最大クラス」の地震をマグニチュード9.1とし、高知県や静岡県、それに伊豆諸島の一部で、津波の高さが最大30メートルを超えるという想定を公表しています。

一方、今回の試算では、最大クラスの巨大地震は発生頻度が詳しく分からないため確率が計算できないとして対象から外され、100年から200年間隔で繰り返し発生するマグニチュード8から9クラスの地震を対象としました。

試算では、福島県から鹿児島県までの24都府県352市区町村ごとに30年以内に津波に襲われる確率を示していて、
津波の高さは、▽3メートル以上▽5メートル以上▽10メートル以上の3段階、
確率は▽26%以上▽6%以上26%未満▽6%未満の3つのランクに分けられています。


住宅が流失・全壊し始めるとされる高さ3メートル以上の津波は、四国、近畿、東海を中心に伊豆諸島や九州を含む71の市区町村で最も高い「26%以上」となっています。

また、住宅の流失が急増する5メートル以上の津波は、四国、近畿、東海を中心とした合わせて29市町村で「26%以上」となっています。

さらに、10メートル以上の津波は、高知県と三重県を中心に愛知県、徳島県、和歌山県、静岡県の合わせて21の市と町で、6%以上26%未満となっています。

30年以内に26%以上」という確率について、地震調査委員会はほかの災害で被災するリスクと比べても低くない数字だとしていて、同列に比較できないものの、30年以内に交通事故でけがをする確率15%、火事に遭う確率1.1%、台風で被災する確率0.33%などを挙げ、数値の重みを受け止めるうえで参考にしてほしいとしています。





【nhk news web】 (重要記事)1月17日 19時21分、""阪神・淡路大震災から25年 被災地で犠牲者を追悼””

2020-01-17 19:59:13 | 保存版 ; 防災重要データー、被害状況、地震、南海トラフ、台風、火山、各種支援…



① ""阪神・淡路大震災から25年 被災地で犠牲者を追悼””
 
2020年1月17日 19時21分  阪神・淡路大震災 

 6434人が亡くなった阪神・淡路大震災から17日で25年です。神戸市など大きな被害を受けた地域では、夜になっても犠牲者を追悼する行事が続いています。




神戸市中央区の公園「東遊園地」では、およそ5000本の竹の灯籠に明かりがともされ、地震が起きた午前5時46分に遺族らが黙とうして犠牲者に祈りをささげました。

震災後に生まれた若い世代も訪れ、神戸市の高校2年の女子生徒は「これからも震災を体験した人に話を聞いて、伝えていきたい」と話していました。

「東遊園地」での追悼のつどいは夜になっても続いていて、神戸市によりますと、午後5時現在で、去年より5000人多い、およそ3万8000人が訪れました。


17日は各地で防災訓練や災害について学ぶ教室なども行われ、震災の記憶や教訓を次の世代につないでいく1日となっています。


追悼式典 秋篠宮ご夫妻のほか、およそ400人が参列

     神戸市では、秋篠宮ご夫妻も参列されて、兵庫県などが主催する阪神・淡路大震災の追悼式典が開かれました。

阪神・淡路大震災の発生から25年となった17日、神戸市中央区の兵庫県公館で開かれた追悼式典には、秋篠宮ご夫妻のほか、遺族や政府の関係者など、およそ400人が参列しました。

⏰ 正午に全員で黙とうをしたあと、秋篠宮さまは「震災によって亡くなった人々のみ霊に深く哀悼の誠をささげます。震災の経験と教訓を踏まえ、人々が助け合い、安全で暮らしていける地域づくりが進められるとともに、その知見が国の内外に広まり、世代を越えて継承されていくことを願っております」と追悼のおことばを述べられました。

👤 また、兵庫県の井戸敏三知事は「震災を乗り越えてきた力で、未来に夢や希望が広がるよう全力で取り組んでいきます」と決意を述べました。

👧 遺族を代表して、妹を亡くした芦屋市の松本幸子さん(65)は「東日本大震災のあと、福島のボランティアに加わり、被災した人の話を聞いたことがきっかけで、震災の経験を伝える活動を続けています」と述べました。

🌹 このあと、参列者たちは献花台に花を手向けて、亡くなった人たちをしのんでいました。


 芦屋市の小学校でも追悼



阪神・淡路大震災で8人の児童が亡くなった兵庫県芦屋市の小学校では、児童や遺族らが慰霊碑に黙とうをささげました。

25年前の震災で、芦屋市では、精道小学校の校区内にある建物のおよそ7割が全半壊し、当時、小学校に通っていた児童8人と保護者6人が亡くなりました。

毎年1月17日に追悼式が開かれていて、17日は全校児童およそ600人と、亡くなった児童の遺族などが参列し、校庭にある慰霊碑の前で黙とうをささげました。

👤 続いて遺族を代表して、いまは東京に住む会社員の米津勝之さんが、娘の英さんとともに追悼のことばを述べました。

米津さんは、小学1年生だった長男の漢之さん(当時7)と長女の深理さん(当時5)を震災で亡くしました。

 米津さんは、被災した経験を語る活動をしていて「震災を経験していない子どもたちに思いが伝わったと感じることがあり、年齢や時間を越えて思いは伝わると知った。この小学校で震災について学んだ経験を今後に生かしてほしい」と述べました。

 続いて、代表の6年生の男子児童が「追悼式や震災学習が続いていることの意味を一人一人が考えていきたい」と述べました。

👪 このあと、児童たちは折り紙で作った手作りの花を献花台に供え、静かに手を合わせていました。


教訓語り継ぐバケツリレー



阪神・淡路大震災で住民たちがバケツリレーで火を消した経験を語り継ごうと、神戸市の小学校で消火訓練が行われました。

25年前の震災で火災が起きた神戸市東灘区の御影小学校の近くでは、住民たちがバケツリレーをして川などから水を運んで火を消し止めました。

この経験を語り継ごうと、毎年、消火訓練が行われていて、ことしは3年生と4年生の合わせて220人がグラウンドに列を作り、声を掛け合いながら水が入ったバケツを隣の人に手渡していきました。

4年生の女の子は「思ったよりバケツが軽かったので、うまくできました。火災が目の前で起きても慌てることなく対応できるようにしたいです」と話していました。


👤➡👪 地元の自治会の日野昌弘会長は、「震災でこの地域にも大きな被害があったことを子どもにも知ってもらい、災害に備えるようにしてほしい。震災の記憶や教訓を風化させないためにも、今後も訓練を続けたい」と話していました。


長田区の商店街で黙とう

     阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた神戸市長田区の商店街では、店の人たちや買い物客などが正午に黙とうし犠牲者を悼みました。

神戸市長田区の「大正筋商店街」は、地震の直後に大規模な火災が起きて、98あった店舗のほとんどが焼け、2人が亡くなりました。

17日は正午に店の人たちや買い物客などが黙とうし、犠牲になった人たちを追悼しました。

商店街は去年ようやく、ほぼ完了した行政主導による再開発地区の中にあり、建物や店舗は再建されたものの街のにぎわいが戻らないのが課題で、こうした経験や教訓は交流を続ける東日本大震災の被災地に伝えられています。

👤 訪れた神戸市須磨区の63歳の男性は「黙とうの瞬間は、震災当時の様子が頭に浮かんできました。25年の間で、この商店街は、ここまで復興したんだなと感動しました」と話していました。

👤 大正筋商店街の伊東正和副理事長は「25年は節目ともいえるが、あくまでも通過点で、あすからも1日1日を大切に積み重ねていきたいです」と話していました。
自民 二階幹事長「国土強じん化の努力 絶え間なく続ける」
  
 👤  自民党の二階幹事長は、記者会見で「多くの教訓は、こんにちの防災・減災計画に反映されているが、自然災害で国民の命を失わないようにしようという国土強じん化の努力は、これからも絶え間なく続けていかなくてはならない」と述べました。


大相撲 照強「被害受けた人のために成長目指す」

    大相撲で平幕の照強は、地震が起きた25年前の1月17日に兵庫県の淡路島で生まれました。

ことしの誕生日は初めて幕内の土俵に臨みましたが敗れ、「自分の相撲をこういう場で取れないのが、まだ力不足かな。また稽古して、来年も幕内で迎えられたら。こういう日にもっと気持ちに余裕を持って、相撲を取れるようにしたい。

 25年というのは大きな節目だ。記憶が薄れていくというのもあるが、その日、被害を受けた人たちの記憶には鮮明に残っている。そういう人たちのために、30年を目指して番付を上げ、1年、1年、しっかり自分の成長を目指していきたい」と話していました。







【nhk news web】 (重要記事)1月17日 5時04分、""地震切迫度 31の活断層で“震災直前と同じか それ以上” ””

2020-01-17 11:33:33 | 保存版 ; 防災重要データー、被害状況、地震、南海トラフ、台風、火山、各種支援…



① ""地震切迫度 31の活断層で“震災直前と同じか それ以上” ””

2020年1月17日 5時04分 阪神・淡路大震災 

 
🏢🏠🎆 25年前の阪神・淡路大震災を教訓に国は全国で活断層の調査を進め、発生確率などのリスクを評価してきました。

 現在、地震が起きる切迫度が阪神・淡路大震災の直前と同じかそれを上回る活断層が31あり、改めて活断層地震への備えが重要になっています。

 
🎆 阪神・淡路大震災をもたらしたのは、兵庫県南部を震源とするマグニチュード7.3の大地震で、大阪府北西部から兵庫県の淡路島にかけて位置する活断層の一部がずれ動いたことが原因でした。


🏢 これを教訓に、国は地震調査研究推進本部を設置し、全国の活断層のうち、長さがおおむね20キロを超え、地震が起きた場合に社会的に大きな影響が出る114の活断層を重点的に調査、今後30年の地震の発生確率などリスクを評価してきました。


📗 地震発生の切迫度は4つのランクに分けられ、確率が3%以上の活断層を、最も高い「Sランク」としていて、阪神・淡路大震災が起きる直前の発生確率は0.02%から8%で現在のSランクにあてはまります。

📗 去年1月1日の時点で「Sランク」と評価されているのは、全国の31の活断層で、このうち「糸魚川ー静岡構造線断層帯」や「中央構造線断層帯」、「三浦半島断層群」など8つの活断層帯の一部では、発生確率が8%を超え、阪神・淡路大震災の発生前より切迫度が高まっています。

📗 また、次いで危険度が高い「Aランク」の活断層は全国に35あり、平成28年に熊本地震を引き起こした「布田川断層帯」は、地震直前の評価は「Aランク」でした。


📗 一方で、平成16年の新潟県中越地震や、平成20年の岩手・宮城内陸地震など、これまで知られていなかった活断層がずれ動いて地震が発生したケースも相次いでいます。

👪 地震調査委員会の平田直委員長は「実際におきるリスクをよく理解できるような表現のしかたは今後とも検討していきたい。2、3年地震がないとか、ここ数日多いとか一喜一憂するのではなく、改めて生きている間に大きな地震があると考え備えてほしい」と話しています。


特に切迫度が高いSランクの活断層は

    活断層が引き起こす地震は、南海トラフや日本海溝などのプレート境界型の地震と異なり、発生間隔が数千年程度と長いため30年の発生確率が数字として大きな値になりません。

しかし阪神・淡路大震災をもたらした大地震が発生する直前の確率は0.02%から8%だったように、確率が小さくても警戒が必要です。


📗 このため114の主要活断層は「S」や「A」などの4つのランクに分けられ、30年以内に地震が発生する切迫度が示されています。

地震の発生確率が3%以上ある活断層は最も高いSランクに分類され、去年1月1日の時点で全国に31あります。

このうち確率が阪神・淡路大震災が発生する直前の8%を超え、特に切迫度が高いとされているのは次の8つの活断層帯の一部区間です。

切迫度が高い順に、
▽長野県と山梨県にある「糸魚川ー静岡構造線断層帯」
▽静岡県にある「富士川河口断層帯」
▽熊本県の「日奈久断層帯」
▽長野県にある「境峠・神谷断層帯」
▽近畿から四国北部、九州北部にある「中央構造線断層帯」
▽岐阜県と長野県にある「阿寺断層帯」
▽神奈川県にある「三浦半島断層群」
▽広島県と山口県の沖合にある「安芸灘断層帯」
となっています。


主要活断層以外にもリスク

     この25年で114の主要活断層の調査や評価が進んだ一方で、評価の対象になっていなかった活断層による地震も相次ぎ、どのようにリスクを伝えるのかが課題になっています。

🎆 平成16年に発生したマグニチュード6.8の新潟県中越地震や、平成20年に発生したマグニチュード7.2の岩手・宮城内陸地震では、これまで確認されていなかった活断層が引き起こしたとされています。

  また、おととし発生したマグニチュード6.7の北海道胆振東部地震も未知の活断層が引き起こしたという専門家の指摘があります。

🏢 このため地震調査研究推進本部では、主要活断層だけでなくマグニチュード6.8以上の地震を引き起こす活断層も加え、活断層ごとではなく地域ごとの地震のリスクを評価し、これまで九州と四国、中国地方、関東で公表しています。

今後30年にマグニチュード6.8以上の地震が発生する確率は、
▽関東全域で50%から60%
▽中国全域で50%
▽九州全域で30%から42%
▽四国全域で9%から15%

と推計されています。

👀👂    地域ごとの評価では複数の活断層が含まれることから、必然的に確率は上がりますが、かえって範囲が広くなって警戒が弱まるデメリットもあり、住民にいかにリスクを伝え、備えてもらうのか課題となっています。