ゴーストライター

文学賞に落選し続けた由樹は、婚約者と結婚する為に田舎に帰ることになったが、最後の心残りを遂げようと大手出版社に原稿の持ち込みを行う。
そこで偶然、憧れていた人気作家の遠野リサのアシスタントを探す編集者の小田と知り合い、小田に原稿を渡した成り行きで由樹はリサのアシスタント見習いを引き受けることになった。
一方、ぎこちない由樹をアシスタント見習いとして雇ったリサはスランプだった。まるで書けず、ファンも離れ始めていた。私生活では一人で育てた息子は反抗的。施設で暮らす抑圧的だった母は痴呆を患い現在のリサを害虫の一種として認識するようになっていた。恋人の編集長神崎も「俺は絶対離れない」と言いながら裏では平然と「遠野リサはあと三年」と会議で発言するような男だった。
追い込まれたリサは亡くなった大御所作家の追悼文の原稿を落としそうになり、思い余って捨てられていた由樹が書いた追悼文を提出してしまう。小田から渡されたこの仮刷りを読んだ由樹は仰天した。
「一言、言ってくれれば」と申し出る由樹だったが、実は仮刷りの後で、由樹の原稿に触発されたリサは自分の原稿を書き上げ追悼文を差し替えており、由樹は平謝りするハメになった。だが「その野心、気に入ったわ」リサは由樹を正式採用した。
それから２年余り過ぎた、雨の夜。「私がいないと何もできないくせに！」リサと由樹は路上で掴み合いの言い争いをしていた。「ゴーストライターを、止めさせてもら」「クビよ」由樹の言葉を遮り、リサがいい放つと、由樹は不敵に笑って立ち去って行った・・・
去年の作曲家の騒動から、コミカルなヤツなのかと思ったらシリアスだった。意外と処理すべき件が少なそうだから１０回前後話を持たせるの大変そうだな。二人が別れた後をどこまでやるかによるかも、だが。

オサレもん

『和牛』・・・面白かったけど、どう着地するのかと思ったらフワっと終った。
『中村涼子』・・・折れずに再登場。前よりテンポ良くなった。タナカコウヘイはもっと早く出てくる感じの方がいいかも。
『タモンズ』・・・エロ看護師の一人目の件がちょっと長い。声変わってる方の服装はなんか他にいいのがありそうな気がしないでもない。
『ニューヨーク』・・・微妙に流行りそうな雰囲気あるが、最後のオチは業界人じゃない方が良かった気がした。
『じゅんいちダビットソン』・・・ネタ面白い。素で困ってるのか芝居なのか、ボーダーな感じ。
『シソンヌ』・・・久しぶりのキャラ。どうしてもイチャイチャする件を入れたいのはなんだろね？
『松岡』・・・記憶力が高いのか資料チェックに余念がないのか？　どっちにしろ賢い。
『小木』・・・「俺と同じ気持ちなんだよね」
『佐藤』・・・和牛にちょっとイラっときた。
『一般審査員』・・・素朴。モブ的なモブ。いい子だろね。