「あなた、プロット書いてみて」リサに言い付けられた由樹は困惑した。婚約者との約束の期間はとっくに過ぎていた。早く田舎に帰らなくてはならない。
試しにプロットを書いたが、作りが甘くリサに駄目出しを受ける由樹。コインランドリーで、推敲を重ねる由樹。のめり込んでゆく。「次のアシスタントが見付かるまでだから」電話で婚約者に言い訳しながらも、由樹は推敲に気を取られていた。
施設に入っていたリサの母が騒動を起こした。リサが駆け付けるとリサのことを母は『他人』と認識していた。「リサ、私はあなたを特別な人間に育ててきたつもりよ」18年前、母は車中でそう言った。母はリサの結婚を認めていなかった。「もう助手席はうんざり。私の人生なのに、運転するのは全部お母さん」リサは号泣し、車を降りて雨の中に歩きだし、母と決別していた。
やがて、由樹のプロットを元にしてリサが書いた原稿が文芸誌に載った。その出来栄えに由樹は感動した。婚約者が警戒したこともあり、中途のプロット書きを最後に由樹はリサのアシスタントを辞めていたが、由樹はリサの浜辺の別荘を訪ねた。「来ると思ってた。どの道を進むか、決めるのはあなた」リサは浜辺で由樹に語った。
由樹は婚約者を棄てた。
リサには事情があった。もう自分では構想が湧かないのだ。「いいじゃないか。彼女が骨組みを書いて、リサが肉付けし、完成させる」恋人でもある編集長、神崎の入れ知恵もあった。リサは屈辱を感じながらもこの案を受け入れていた。リサは由樹の才能を認めていた。
『共作』原稿は極めて評判が良く、批判的だった読者達も手のひら返しだった。しかし、リサは件の文芸誌の『自分』の項を、破いて暖炉で焼いた。
・・・お、重い。話自体はわりとサクサク進むからなんとか見れてる感じだ。それにしても菜々緒が完全にキャバ嬢だな。
試しにプロットを書いたが、作りが甘くリサに駄目出しを受ける由樹。コインランドリーで、推敲を重ねる由樹。のめり込んでゆく。「次のアシスタントが見付かるまでだから」電話で婚約者に言い訳しながらも、由樹は推敲に気を取られていた。
施設に入っていたリサの母が騒動を起こした。リサが駆け付けるとリサのことを母は『他人』と認識していた。「リサ、私はあなたを特別な人間に育ててきたつもりよ」18年前、母は車中でそう言った。母はリサの結婚を認めていなかった。「もう助手席はうんざり。私の人生なのに、運転するのは全部お母さん」リサは号泣し、車を降りて雨の中に歩きだし、母と決別していた。
やがて、由樹のプロットを元にしてリサが書いた原稿が文芸誌に載った。その出来栄えに由樹は感動した。婚約者が警戒したこともあり、中途のプロット書きを最後に由樹はリサのアシスタントを辞めていたが、由樹はリサの浜辺の別荘を訪ねた。「来ると思ってた。どの道を進むか、決めるのはあなた」リサは浜辺で由樹に語った。
由樹は婚約者を棄てた。
リサには事情があった。もう自分では構想が湧かないのだ。「いいじゃないか。彼女が骨組みを書いて、リサが肉付けし、完成させる」恋人でもある編集長、神崎の入れ知恵もあった。リサは屈辱を感じながらもこの案を受け入れていた。リサは由樹の才能を認めていた。
『共作』原稿は極めて評判が良く、批判的だった読者達も手のひら返しだった。しかし、リサは件の文芸誌の『自分』の項を、破いて暖炉で焼いた。
・・・お、重い。話自体はわりとサクサク進むからなんとか見れてる感じだ。それにしても菜々緒が完全にキャバ嬢だな。