「Don’t drink the water」で
予定どうり20:10ピッタリ
(楽屋でデイヴ自身が20:10からスタートする、と言っていた)
にショウが幕を明けた!
そしてその瞬間、
5万人以上のオーディエンスが、
いきなりピークを迎え踊り出す…。
日本じゃ想像できないくらいの一体感と高揚感、
これにはいつもながら「やっぱりこの国はイイ!」
と単純に笑顔になってしまう。
僕は今までにも何度か時間を見つけては
ここLAのライブ会場に足を運んでいたので、
オープニングのアメリカンな空気には
特に懐かしい喜びを感じてしまったのだ。
ただ今まで見てきたミュージシャンと言えば
Rolling Stones , Bob Dylan, Bruce Springsteen,
そしてGrateful Dead !
そんな押しも押されぬ大物ベテランロッカー達・・・。
正直、今回のDave Matthews Band(以下DMB)は
ここ全米でのセールスが凄まじいとは言え、
まだまだ彼らと比べると若手の部類。
僕自身ファンながらも、5万人以上収容のドジャースタジアムが
本当に埋まるのかどうか、
ショーが始まるまで心配で仕方がなかった。
現にオープニング・アクトの素晴らしいソウル・ディーヴァ
「メイシー・グレイ」の時には
5分の1も埋まっていなかったのだから…。
しかしそんな心配は一切ご無用。
ここLAでもDMBの人気はとんでもなかったのだ!
それはこのオープニングの瞬間に、
会場の超満員を照らすライトで安堵感に変わった。
当日は地元FM局がドジャースタジアムの広大なパーキングから実況放送し、
彼らの曲を流しまくり、
それに釣られ若者達はとんでもないビールの消費量と共に
ハイになり続けている・・・。(ビール以外も有るようだが・・・)
とにかく、どこにいてもトラブルに巻き込まれかねない、
スタジアム級R&Rお決まりの「ちょっと危険な図式」が
既に出来上がっていたのだ。
そんな中のスタートだったからクレイジーになって当然、
2曲目には早くも代表曲「Satellite」が登場。
デイヴの腕達者なアコギによるイントロが全く掻き消されてしまう程の大歓声、
そして大合唱。う~んスゴイ!
こう書くとDMBをまだお聴きで無い方でしたら、
どんなにハード・エッジなロック・グループか?
と、お思いでしょうが、
この「Satellite」に代表されるように、
彼らの曲の基本はアコースティック+JAZZ
(現にデイブ以外のメンバーはジャズ畑出身が多い)というもので、
「えっ、これでクレイジーに踊るの?」と思ってしまうかもしれません。
だけどそこはルーツ・ミュージックが根強いアメリカ!
彼らの音楽をシッカリと受け止めるだけの土壌が
若者の間にも出来上がっているのです。
さて日本でもやっとお馴染みになった新曲「I DID IT」は
これまた前半の4曲目にプレイ!
デイヴがエレキギターに持ち代えて強烈にプレイされる最初の曲となり、
当然?大合唱。
僕の目の前にいる今風ティーンエイジャーの女のコ(2人組)も
腰をクネクネさせ大喜び。う~ん、プリティ!
現に、ティーンエイジャーの姿が半分くらいなんじゃぁないのか?
土壌の違いなのか、日本では20代半ば以降のファンが多い彼ら、
その違いに少なからず戸惑ってしまった。
そして、ショウは全く休むことなく続く。
ラストはボブ・ディランの名曲
「All Along The Watch Tower」!
終始この異常なハイテンションの中2時間半続けられた。
そして、彼らはクールに手を振っただけで帰っていったのだ。
「なんてカッコイイんだ!」
あれだけ密度の濃い演奏をすれば
全てがオーディエンスに伝わっているハズ。
そう言えばショーの前にバックステージで
「最高の音楽ですよ!」とエキサイトしている僕に優しい笑顔でデイヴは「Thanks!」と言ってくれた。
あの一言に彼らの自身と未来を見たような気がする。
彼の優しさがそのまま音に出た最高のR&Rコンサートに他ならなかった。
6年前のGrateful Deadの前座から上り詰めた彼らの頂点を、
きっとジェリー・ガルシアは天国で安心しながら見ていることでしょう。
Thanks!DMB!<終>
いやあ、今読むと色々まあ、稚拙な面も・・・
ただ興奮は伝わるし、俺大好きだったからね。
今回の写真は楽屋での彼とのやり取り中のカット
いやあ、やっぱ嬉しそうな顔だわ~
ちなみに2001年の5.22のライブです。
<8/24 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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