ランブリン・トーマス
今では知る人ぞ知る
ほとんど無名と言えるブルース・マン
もちろんナイフを使った
スライド・プレイヤーとして有名だけれど、
それ以上にスライド以外でも
かなりの腕を持つギター弾きである
一部では「技巧派ではない」と評価されているけれど、
ギターを弾けないヤツが勝手に言ってるんだよ
ドキュメント・レコード収録の
「Lock and Key Blues」をお聴き頂ければ
彼がかなり特殊なブルースを
小気味良くプレイしているのがわかるだろう
正直、これほどの人が
28年に録音していたとは思いたくないよね
同じギター弾きとしては
何事も無く弾きこなし
簡単にギター上に歌を乗せるなんて
まさに神業だもん
「レモン・ジェファーソンの影響云々・・・」
というのは言いっこ無しで、
レモン・ジェファーソンに
影響を受けていないブルース・マンなんて皆無
同じテキサス・ブルースのランブリンだって
同時期に一緒にプレイした仲、
影響を受けているに決まっているよね
ジェファーソンは文句のつけ様の無い
最初の全米的人気を博したブルース・マン
その日陰を同じパラマウントで過ごした
ランブリンこそ今聴かれて欲しいぞ
実は彼、3回しかセッションをしておらず、
28年に2度パラマウントで、
32年に1度ヴィクターで録音をしているだけで
その後は全く録音活動はしていない
俺はこのランブリンの方が
ジェファーソンよりも影響を受けている
特にブルースのテンポ
そして歌い方
テキサス・スタイルなのに
デルタ・スタイルのスライドが入るのも異色だけれど、
この全体を覆う不思議な雰囲気にこそ、
真実のブルースを感じてしまうよなぁ
「1987年年に作られた」
と言われている最古のブルース・スタンダード曲の1つ
「Poor boy Blues」
が素晴らしく貧相で最高
もちろん同じパラマウントの
ガス・キャノンが歌う
「Poor Boy, Long Ways From Home」と同曲だ
間違い無くロバート・ジョンソンも聴いていたに違いない
と思わせる声の出し方にも注目
ちなみに2001年に3曲ほど発掘され
CDで発売されたものの、
すでに廃盤という噂・・・
コレで我慢しましょう
<5/14 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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