男体山は別名二荒山と言い二荒山神社の御神体だと永六輔さんがず~と昔ラジオで言っていたのを聞いたような気がします(これホント)?
休養開け2回目の登山、神社と頂上の標高差1,206m、頂上まで休む場もない急登が続くと登山本に書かれていました。
前回登山で、最後の30分ほどの下りの階段で左膝に針で刺されるような痛み、かばっていたら今度は右膝も痛み出し独り大きく遅れやっと登山口に辿り着いた。
この日の登山コースは神社と頂上のピストンなど不安が一杯、追い打ちを掛けるような遅刻待ち待機「イヤ~な予感で小さな心臓が潰れそう」。
待機中神社の建物越しに見えるはずの山頂は雲か霧の中、降らなきゃいいのにと祈るような気持ち。
午前6時半過ぎ待ち人来る社務所で登拝料を払い『百名山霊峰男体山登拝者の皆様へ』という書き付けとお守りを頂き、神社奧の登拝道へはいる。
そして石段(恐怖)を登り切りいよいよ山道へ右手に立派な『一合目』の石の標識、これをあと8回数えれば頂上近しそう思ったら武者震い。
緩やかな広葉樹林の登山路を一列で進む両側は熊笹、樹木には鹿の食害避けの防護ネットが巻かれていたそして路は徐々に急坂に・・・・暫く進み登り切った所で工事用道路に出た。
ここは勾配も緩く行列から解放され道いっぱいに広がり雑談しながらノンビリ登山を楽しむ。
『四合目』に到着、ここで工事用道路とお別れいよいよ覚悟の『登山道入り口』の看板、眼下の樹木の間に中禅寺湖が僅かに見えた。
石の鳥居をくぐり階段を上り熊笹の間の滑りそうな道、足下に神経を落としジグザク道を用心深く進む、間もなく五合目の標識「むっ以外に楽かも?」。
しかしここから先がとんでもない山の本領発揮、大岩小岩が急斜面にビッシリ張り付けられているようで足場やコース取りの選択が初心者には結構難しい。
先行者に付き従って進むとよりによって登りにくい所を選んで登っていたり、岩の隙間を通ったり・岩によじ登ったり両手両足をフル回転八合目付近までず~とこんな調子「モ~くたくた(でもこういう道は退屈していられないので嫌いな山ではない気分)」。
『八合目に着き振り返ると中禅寺湖と湖面に浮かぶ遊覧船の白い航跡も見える』って登山本に書いてありましたが、この日は振り向いても湖はおろか中禅寺湖の向こう側の半月山・黒檜山・皇海山な~んにも見えませんでした。
八合目から先は傾斜が少し緩くなったのと道の両側の樹木が所々赤や黄色に色づいて見え少しだけホッとしました、でも大半の人は足元ばかり見ていて帰りまで紅葉に気が付かなかったそうでした。
そしてとうとう『九合目』の石標識を見つけました、道は喬木地帯へ登山道が広がり歩きにくい火山礫になりました、浅間山でも味わった足を踏み出すとグズグズと崩れ踏ん張りがきかない。
上品に進むこと暫し奥宮の鳥居に到着、二荒大神・山頂の三角点など確認、中禅寺湖方面展望ゼロ太郎山が一瞬見えたが周辺の山はみなお隠れになってしまい360度の大パノラマは見られず、僅かに奥宮の後ろの眼下に紅葉が眺められました。
それでもここまで雨に降られなかったことは幸運というか、日頃の心がけの賜というか・・・・・・・今日はここまでネ。