10月13日秋を求めてついに先週の日光から今週は那須塩原にやってきました。
週末栃木県を含む北関東の天候は太陽がいっぱいの予報。
那須塩原駅からタクシーで那須岳山麓駅へ、しかし山に近づくにしたがい空には濃い灰色の雲が低く立ちこめてきた。
案の定、強風のためロープウェイは運休、少し先の登山口を目指す(遙々新幹線で来たのにこんな事で諦める訳にはゆかない)。
風も強くちょっとばかり肌寒いが、紅葉はこの地の年に一度の大イベント?おびただしいマイカーが駐車場手前の道路にまで駐車、大渋滞。
仕方がないのでタクシーを乗り捨て徒歩で登山口へ「うわ~寒い寒い」
登山口から暫くは森の中の道を進む右側の紅葉した山は朝日岳?日が差してくれれば綺麗に見えるのだが、写真ではこの程度。
森林限界を過ぎた辺りからは前方から猛烈な風、足を踏みしめていないと後方へ身体を持って行かれそう。
昔見た石原裕次郎の映画『風速40㍍』を思い出しちゃったりして。
頭を下げ風が弱まると前進、強くなると足を踏ん張って立ち止まるの繰り返し。
ここまで来るまでに見た下山者は風のため登山を諦めた人達だったのに合点がいった。
風にとばされた砂が容赦なく口に飛び込んでくる、しかしツバなど吐いたら何処に飛散するやら分からない。
口の中では砂がジャリジャリ音をたてていた、死ぬことはないだろう上手くはないが仕方ない。
そして悪戦苦闘のすえ峰の茶屋へ到着、とても外には居られない避難小屋へ、ここまで辿り着いた人達でギッシリ。
10分ほど休憩、この風の中更に高度を上げ茶臼岳山頂を目指すのは『この爺婆集団』には危険とのリダーの判断。
私以外は全員茶臼岳登山経験者、私の初挑戦はこうして惨めな結果に終わったのでした~。
取りあえずいつもの負け惜しみ「私にとって山は命を懸けるものではない、楽しむものである次の機会まで楽しみにとっておくことにしょう」。
峰の茶屋を出て牛ヶ首を目指したが山側は草も木もないガレ地途中の山肌から有毒ガスが悪臭を発生していました、谷側遙か下にの姥ケ平は紅葉の絨毯を敷き詰めたように見えました。
姥ケ平まで下ると風は弱まり暖か、紅葉の真っ只中ここは天国、目線はさっきまでのたうちまわっていた地獄、『姥ケ平の紅葉と茶臼岳目まぐるしく容姿を変える雲』、でも綺麗でしょう。
こちらはひょうたん池から見た茶臼岳(苦あれば楽あり「朝からの闘いが報われ幸福感いっぱいでした」)。
何時までも紅葉を味わっていたかったが13時30分今夜の宿泊地三斗小屋温泉を目指して出発。
ここからは森の中の細い道を登ったり下ったり約1時間30分でゴールイン、15時ちょっと前「ア~いちにち持った~」。
ツアーリダーさんに教えられた話し
①那須塩原は栃木県ですが天気予報は福島県だそうです、この日の福島県の予報は低気圧の関係で大荒れの予報だったそうです。
②登山口から峰の茶屋間は風の通り道と言われる有名な所だそうです、ここで石原裕次郎を思い出すなんて私も古いネ~。
茶臼岳には鬼が笑おうが、泣こうが来春には絶対に登りたいと思ってます。
10月14日日曜日の分はまた~ネ~。