江戸時代の絵描きです
目線鋭く、俳人などの文人というよりは腹の据わった武人の趣きがありますね。
鶏の絵が有名です
F1ドライバー並みの高い動体視力がなければ、動きの早い鶏の一瞬一瞬をつかむ事はできませんね。
こんな絵も有名です
見たことのない物はどんなことをしてでも見たい!
そして見る!
見たら描きたい!
そんな気持ちが伝わってきます。
こんなお茶目な絵もいいです
その彼が残した言葉があります。
『具眼の士を千年待つ』
『私の価値をわかってくれる人を千年でも待つ』と言う意味のようです。
若冲の気持ちになって書いてみました。
当時認められていなかったわけではないと思いますが、その評価に満足していなかったのでしょう。
少し墨を絞った状態で書き始め、『千年待つ』で墨継ぎして強調しました。
基本は、墨継ぎ後は大きくすると目立ちすぎてしまうので避けますが、もう言いたい事は『千年待つ!』しかないので(笑)
彼は色んなタイプの絵を残しています。
それは彼が色んな絵を描ける高い技術力を持っていたからですが、描きたいものを描いていたわけではないのかもしれません。
評価の低さを嘆いていたのではなく、描きたいものを描かせてほしい!
私の価値はそこでこそ発揮されるのだ!
と言っていたのかもしれません。
テレビや雑誌で大々的に取り上げられた事もあってか、伊藤若冲展は連日大混雑だそうです。
伊藤若冲はその光景を見て、どう思っているのでしょうか。
少なくとも怒ってはいないと思いますが、死んでから褒められてもなぁ~って感じなのかもしれませんね(笑)