ぱらぱらと本をめくって、ぱっと見書きたくなった文字を選んで書くのが好きなのですが、拡大コピーしないで書いてしまうので、細部に於いては想像力をつかって書いたと言えばかっこいいのですが、正直なところテキトーです(笑)
書聖の文字を臨書するのに笑っちゃいけないのですが、文字を見ているとなんとなくその人柄が偲ばれてきて、知り合いのおじちゃんぽく感じてしまうのです。
もっと良くないか、、、
誰かに叱られちゃいますね。
下手すると何億人も敵に回すかも、、、、
反省
でも、王羲之は気が短かかったとの話はかなり当たっていると、王羲之の文字を臨書してみると想像できます。
この『蔵』はバランスが難しいです。
じっくり書き始めて八画目からは勢いつけて一気に筆を動かし、締めの点は心を鎮めるように立体的に空間を使った筆意が感じられます。
つまりかなり上方から、筆を落としていると思われます。
そのノリは京劇のノリです。
京劇の音響仕事を長くやっていた経験があるので(いずれお話しいたしましょう)、なんとなくその動きが見えてきたのです。
それは太極拳にも共通する円運動と、キメ前のタメ。
キメが最終画ならその前のタメは、表現立体的に空中で行われているはずです。
この『蔵』の最終角の点は、20センチは上がって立体的な楕円形を描いてタメを作ってから落とされているように思います。
王羲之研究家に怒られちゃうかも(笑)
いろんな経験を積んでから臨書すると、なんとなくうすらぼんやりと見えてくることもあるものです。