規矩歌とは天地開きて出来、唐も日本もこれを本とす
★諸々の匠は規矩を本としてこれより外に宝なかりし
(積み方五行を表す歌)
★積み方は、方と円きと三角を半月団の形、表す
(野面山積歌)
野面山積城にこそ築くべし
山目打込なおも積むべし
(亀甲半鶴目積歌)
鶴亀のちとせを祝う積み方は
よろず世を祈りなりけり
(金場取残し積歌)
石垣の面を残した積み方は
これこそかね場残し積み也
(品々多くある中、四方積をば根元と知るべし)
本伐はよく美しく面もとる
中伐半はあらくこまかく
鏡石、所を知りて築くべし
必ず神もいますとぞ知れ
沼深は土台捨石松木にて
いかにも堅根石築くべし
積方は其の所にぞ応べし
所知らねば不相応なり