るるの日記

なんでも書きます

お万の大奥総取締の初仕事「春日局派(反お万派)への対応」

2022-02-20 17:52:54 | 日記
■春日局派の進退伺

生前の春日局はお万に強くあたっていた。葛岡は春日派だった

春日局の遺言には【お万の方を大奥取締後継者に指名する】という大ドンデン返しが出現したので、大奥に居づらくなった葛岡はすぐに進退伺をお万に申し出た
「春日局さまの亡き後の大奥には、私はもう役に立ちませんから、おいとまします」

お万のことば
「その春日局の遺言によって大奥取締を継いだ私を見捨てて離れていくことこそ春日局の御恩に背かれる行いです。それにあなたが大奥を下がっては、あなたがお世話している、将軍の子を妊娠中のお夏は気の毒です。ですから引退は許されません。。そして何よりも、ふつつかな私を助けてどうか末長く勤めてください」

お見事(ノ゚∀゚)ノ

20歳のお万悩む「側室兼大奥総取締になったけど、側室はやめたいなあ」

2022-02-20 15:54:04 | 日記
春日局の喪が明け、家光は大奥で
「春日局亡き後の大奥の主催はお万に託す。これは春日局の遺言である」と告げた
女中たちはその人事に納得せざるを得ない。将軍が愛欲に溺れての不公平な人事とは思わせぬ「春日局の遺言」という重い裏付けがあるからだ

お万も春日局が世を去るに際して、差し出した和睦の手を握らねばならない

お万は並ぶ女中群に就任の挨拶
「、、ただこの上は、大奥のみなさまの御助力にすがって、それのみを頼みの綱にいたします、、」

お万は部屋へ戻ると、香を焚かれ一人沈思黙考した
「重い役職は不安ではあるが、側室というどんな女にも勤め得ることとは異なり、それは知能を基とする職業を持つことであり、生きがいのある仕事だ。けれど、、現在は悲しい事に【側室兼大奥総取締】ということになる。これが胸につかえる。総取締役としてうしろめたいし、威厳もない。叶うならば側室業はこの際辞退したい、、悩む、、」

春日局の遺言「大奥総取締にお万の方をお願いします」→死の間際の政治力

2022-02-20 15:26:00 | 日記
とうとう春日局も衰えをおぼえ私邸で病みに臥せった

彼女の心残りは大奥の運営だけだった。家光に遺言を述べる
「この春日亡き後、大奥の総取締に、、お万の方をと願っております、、。この婆、死しても徳川の御代万世を守護し奉ります」
と遺言して生涯を閉じた
65歳だった

春日局は自分が亡きのち家光は寵愛するお万を大奥の重鎮に据えるのは明らかであると思い、ならば自分の口から後継者として推薦しておいて、かつ家光を喜ばせられるという策を講じた
春日局は身体は老衰しても、精神力は老化現象を見せず、この世の最後まで政治力を発揮した。事実、今の大奥はお万以外の適任者は見当たらない。だから今までの一切は水に流し、お万を後継者に指名することで自分の存在感の大きさを奥女中に印象づけ、春日局の名が残ると、、、世を去るまで春日局は隙のない女性だった

将軍という名の種馬となる理由「血を分けた子に将軍の地位を継がせたい」

2022-02-20 14:50:08 | 日記
御台所から献上される側室候補の大奥入りを将軍家光は拒むので、春日局は家光寵愛のお万にこのことを家光に説いて了承してもらうように告げた

お万の机の上には開かれたままになっている書籍が置いてある。それは「荘子」であった。慶光院にいた頃は「論語」も「孟子」も読んだが、それとは質の違った「荘子」にお万はこの頃はまっていた

「天なり人に非ず」、、
人の行為は天の為せる業、、
お万は家光に情がわいていたが、「御台所の心のままにしよう」と決断した。そして何事もなかったかのように再び読書を続けた

春日局は鬼の首を取ったかのように家光に告げた「お万もこのたびは納得されました。若君は病弱で心もとないので是非新しい側室ともう一人子をつくってください」

家光はなおもむずがり「御台所の
勧める女など受ける気にならぬ、、だが血を分けた子に将軍の地位を継がせたい、、」

病弱な子への杞憂に、家光もついに将軍という名の種馬と化された



将軍御台所「側室女お万は増上慢すぎる!こちらからも若くて美しい娘を献上してやる!」

2022-02-20 14:11:01 | 日記
将軍家光の御台所(関白鷹司信房の娘孝子)は、大奥圏外の「中の丸御殿」にいる。そこは狐や狸が現れるような寂しい場所だが、御殿自体は立派だ。御台所は将軍に忘れ去られた寂しい暮らしをして10年過ぎた
御台所は不美人でもないが美人でもない。しょざいなげに時を過ごす白けた面持ちの女だ

没交渉の大奥から、歳暮の数々を届けに大奥使いの浅路が現れた。歳暮は昨年から届けられたのだが、御台所付の桂木は不審を抱き、今年は浅路に聞く
「大奥からというと、春日局の配慮か?府に落ちぬ、、誰の配慮か桂木の耳にだけ漏らしてくれぬか?迷惑はかけぬ」

浅路は打ち明けても悪いはずはないだろうと判断して正直に言った
「お万の方様からのお頼みを受けて、お届けにあがりました」

実は御台所は昨年から届く歳暮は「将軍の心づかいかも❤️」と淡い期待を抱いていた
桂木は御台所に「御台さまを大切に心を寄せる側室のお万の方の配慮による歳暮のお届けものでした」と告げた瞬間、、、

御台所の血相は厳しく変わり嫉妬の炎が激しく燃えた

「上様にかしづいて恥じることない側室女が、歳暮の品のおこぼれを本妻の私に分け与えようというのか❗️その前に私に会うのを願うのが礼儀じゃね?
そして、そして私が上様からの心づかいと喜ぶのを笑おうとの下心か❗️
あー腹立つ❗️こんな品物は捨ててしまえ❗️」

「お万の方という側室女は、上様の御寵愛はわれ一人と思い上がり増上慢すぎ❗️上様にはこちらからもお夏という若くて美しい娘を献上しようではないか❗️」