■中央・荒蜘蛛積【信】
四方積は中央の形この形伐合の根元也
これを根にして諸々の伐合出したる也
至って荒蜘蛛積也
打込四方積とも云う
信の積方也
■北・亀甲積【智】
北に甲の者有り
物七十二品有り
亀をもって長とす
これを玄武と云う
亀甲積を北とす
亀は水に棲む者也
水の縁也
これを智の積方と云う
■南・三角は形の初まり【礼】
南に鳥類七十二品有り
朱の雀を長とす
これを朱雀と云う
角石組はこの形の通山角にする故
当形に表す
三角は形の初め也
これを礼と云う
■西・天形積【義】
西に獣の七十二品有り
虎を長とす
これを白虎と云う
西の形半月也
二つ会わせば丸天也
鏡積、鶴目積に表す
鏡積を天形積と名づけ
大手に用いる
当御城の鏡積甚だ勢い有り
口伝、大手を虎口とす
搦手を竜口とす
義の積方と知るべし
■東・山目折込【仁】
東に鱗の有る者七十二品有り
竜を長とす
名は青竜と云う
山目折込に表す
仁の積方と知るべし