るるの日記

なんでも書きます

石垣積「中央【信】・北【智】・南【礼】・西【義】・東【仁】」

2022-02-16 12:39:09 | 日記
■中央・荒蜘蛛積【信】
四方積は中央の形
この形伐合の根元也
これを根にして諸々の伐合出したる也
至って荒蜘蛛積也
打込四方積とも云う
信の積方也

■北・亀甲積【智】
北に甲の者有り
物七十二品有り
亀をもって長とす
これを玄武と云う
亀甲積を北とす
亀は水に棲む者也
水の縁也
これを智の積方と云う

■南・三角は形の初まり【礼】
南に鳥類七十二品有り
朱の雀を長とす
これを朱雀と云う
角石組はこの形の通山角にする故
当形に表す
三角は形の初め也
これを礼と云う

■西・天形積【義】
西に獣の七十二品有り
虎を長とす
これを白虎と云う
西の形半月也
二つ会わせば丸天也
鏡積、鶴目積に表す
鏡積を天形積と名づけ
大手に用いる
当御城の鏡積甚だ勢い有り
口伝、大手を虎口とす
搦手を竜口とす
義の積方と知るべし

■東・山目折込【仁】
東に鱗の有る者七十二品有り
竜を長とす
名は青竜と云う
山目折込に表す
仁の積方と知るべし

石垣積み「秘数七六と二四」

2022-02-16 12:08:15 | 日記
十二のえとを配当して軍師を置く
子午卯酉→四方を司る
丑寅辰巳未申戌亥→四方の門を司る

匁石が通ると、丑寅の間は鬼門也
しかしたやすく鬼門にあたるゆえ
天かづら石に朱書で鬼門がわかるようにする

陽の縄の長さは陰の縄まで拾丈

これ勾配尺に付
七寸延べ弐寸弐分六厘
拾丈を延に一を加え
壱尺弐分六厘にて割れば
山の高さ八丈弐尺也
この高さに勾配七寸を隠れば
五丈七尺四寸と成る
この分惣は、はた張也

この内、山の縁まで五尺三寸引く
陰の縄、角石までの隙6尺七寸引く
残る四丈五尺四寸は、はた張也

この四丈五尺四寸を秘方七六にて割り
高さ八丈弐尺に割れば
尺に付き七寸三分短と知る
規合は秘法二四に高さ八丈弐尺
隠れば惣規合何丈何尺何寸と知れる




石垣積み「石を伏せる地にまず松の枝、細石を敷く」

2022-02-16 11:05:32 | 日記
石を伏せる地に松の枝を敷く
一の角から二の角に向かい敷く
一は左、二は右
次に細石を敷く

次に持場の内角石等を引く
これが鍬初也(仕事はじめ)
この節、穴生、御普請装飾也

細石を敷く事は蓬葉の飾りものと心得るべし(邪気祓い)
松の枝を敷く事は吉事也
敷き方は所々変わる

石垣積み「最初に誤差が出るから杭には指を触れない」「石は寸尺はずれてもくるしからず」

2022-02-16 10:48:43 | 日記
城縄張り
(縄張り・これから建てようとする位置を確認すること。そのままでは位置がはっきりしないため縄をはった。縄張りが終われば工事に入る)

山城は山形様子次第
石垣その通り築く也
色々の縄張でき
その山形によっての縄張り仕事也

山の根に
角石伏せ
陰の縄辻通伏べし
陰の縄、角石まで6尺7寸
この尺寸違い無きよう

大角石等伏せる時は
陰の縄しばらく外し
杭に印を付け
大角石等を伏せ
陰の縄張通し
寸尺を得改めるべし

杭は指の触れないように置く
杭に指が触れては最初に違い通し
上まで違ってくる

角石伏せる者は陰の縄外し
角石伏せる節は大曲尺をもって吟味する也
角石、平石、根石は寸尺はずれてもくるしからず也

人夫は壱坪六人宛也