蟹江城
鎌倉執権北条氏の一族北条時任が築城した城である。
現在は服部友貞が守備していた。
美濃攻略を目指す信長は国内の安全を確保すべく、蟹江城を狙っていた。
佐久間信盛.滝川一益らの信長の家臣を始め、信長の弟織田信興までいた。
須森ら自衛隊組のその中に加わっている。
そんな中・・・・・
「滝川彦右衛門一益でございます。」
「須森啓蔵.三等陸佐であります。」
織田家の家臣滝川一益が須森と面談していた。
滝川隊も自衛隊組と同じ場所から攻める予定である。
「しかし、変わった服装ですな。雑賀の者で?」
「いえ違います、ただの漂流者です。」
「漂流者か・・・・面白いもんだな。」
一益は須森が漂流者だと言うとふっと笑う。
ふとあたりを見回すと・・・・
「お主らが持つ銃は種子島とはだいぶ違うなぁ、何処で手に入れた?」
「それは私達の祖国の国民の皆様の税金で仕入れました。」
「民の税か・・・・なるほど」
一益は89式小銃などの自衛隊組が持っている銃に興味を持つ。
甲賀忍者の一族と言われていて忍者と強調される事があるが、若い頃に河州堺で射撃を学んだ経験もあり。
百発百中の腕前を披露するなどと射撃のプロと言っていい程の腕前の持ち主である。
射撃の名手ともあってか自衛隊らが持つ銃に関心を持った。
「試しに持ってみますか?」
「いいのか?」
「勿論です、石井。」
「はい」
「9mm拳銃を出して滝川殿に貸してやってくれ!」
「はい分かりました。」
あまりにも興味を持ちすぎる一益に拳銃を貸す。
石井は拳銃を取り出し、一益に渡す。
「これが種子島、随分と小さいな。本当に撃てるのか?」
「無論です。」
「そうか、どうやって撃つ?」
「両手で構えて撃ちます、このように・・・」
石井は一益に拳銃を握らせる。
両手で構えさせ、砲身を正面に向ける。
一益は緊張しているようだが、別の自衛官一色が同様に拳銃を構え・・・・
ダンッ ダンッ ダンッ
拳銃を発砲する、その姿に・・・・・・・・・
「・・・・・・・」
「・・・・・まぁあのようにです。」
「うむ・・・・・・・」
一益は驚いて頭の中が真っ白な状態になる。
火縄銃は一発撃った後、次の弾を撃つのに時間がかかる。
それなのに拳銃はそれを上回る程のスピードで発砲した。
なんと恐るべき武器。
服部党なんて簡単に討ち破る事が出来る。
そう思った一益は・・・・・
「少しその銃を譲ってくれるのか?」
『えっ・・・』
拳銃と言う銃が欲しくなった。
突然の出来事に一同は唖然とした。
理由はそのはず拳銃の弾の問題・・・・・
拳銃の弾は薬莢に包まれており火縄銃の物とまったく異なる。
下手に無駄にその弾を消費したくない自衛隊の面々
いろいろと話した結果・・・・
「いいでしょう、差し上げる事はできませんが・・・・貸し出す事はしましょう・・・・だけど弾は限りがあるので弾倉はそれだけです。」
「それだけでもよい、基本わしらは槍で戦うのでな・・・・安心しろ・・・必要な時に使うだけさ。」
一益に貸し出す事に決めた。
とは言えなんか心配になってくるのだが・・・・・・・・・
自衛隊組が持つ拳銃の中で石井の拳銃を貸すことになるのだが・・・・・
「石井、滝川が誤った拳銃の使い方しないように見張ることと護衛してこい!」
「えぇぇぇぇぇ」
ついでに石井まで貸し出される事になった。
それだけでは石井が不憫なので古森と佐竹も同時に派遣される。
本当に大丈夫かなと・・・・そう思っていると・・・
古森が・・・
「この戦いは確か織田が勝つので大丈夫でしょう、俺たちの本当の活動はこれからです。」
と言った。
石井はまぁ確かになと思った。
「石井.古森.佐竹ここじゃ。」
「おぉぉぉぉぉ」
石井達は滝川の陣に到着する。
そこにはまるで時代劇のセットより凝ったいや本物の兜や武器などの一式があった。
今更なんであるが、やはり自分たちは現実的にタイムスリップしたんだなと実感する。
「なんじゃこ奴ら・・・」
「お.おなごもいるぞ!」
石井達の姿を見て驚きそれだけではなく興味津々に見る。
この反応に自分たちは見世物じゃないんだけどなぁと思った。
いやむしろそうだろう。
自分たち自衛隊のみならずここに集められた現代日本人の恰好は物珍しく見られる。
そして自分たちが持っている装備も・・・・当時にはなく魅力的な物ばかりだ。
しょうがないと言えるだろう・・・・・・・・
その後、石井達は滝川の陣に居座ることになる。
翌朝・・・・・・・・・
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
滝川一益率いる織田軍の総攻撃が開始される。
石井達は初めて見る本物の戦国武者達の突撃に圧倒された・・・・・・
これが本物と・・・・・・
「石井さんどうします?」
「支援射撃に徹しろまともにやりあったら勝てないぞ。」
平成の人間と戦国の人間の白兵戦の強さは違う。
白兵戦でまともにやり合えば勝ち目なんてないだろう・・・・
腕力も圧倒的に違ってくる・・・・・・
ただ・・・・・・・・・
銃がある・・・・
弾には限りはあるが、指揮官優先に狙撃するしかない。
今は自分たちは弱い立場・・・・
だけど織田家についていき、知識を生かして増強すれば強くなる・・・・
「でも本当に私たち生きていけるんでしょうね?」
「さぁな・・・・・」
これから全員生きていける保証はない。
何処かで誰かが命を失う可能性もある・・・・
戦国時代が故なのか・・・・・・・
カチャ
「石井さん・・・・」
「敵の指揮官だ・・・・・・・・・ここで撃つ・・・・・」
狙撃銃を使い敵の指揮官の頭を狙う石井・・・・
これが初めて人を殺す事になる・・・罪悪感があるが・・・・・
もう平成の常識は・・・・・・・・
ズガァァン
この時代には通用しない・・・・・・・・・・
鎌倉執権北条氏の一族北条時任が築城した城である。
現在は服部友貞が守備していた。
美濃攻略を目指す信長は国内の安全を確保すべく、蟹江城を狙っていた。
佐久間信盛.滝川一益らの信長の家臣を始め、信長の弟織田信興までいた。
須森ら自衛隊組のその中に加わっている。
そんな中・・・・・
「滝川彦右衛門一益でございます。」
「須森啓蔵.三等陸佐であります。」
織田家の家臣滝川一益が須森と面談していた。
滝川隊も自衛隊組と同じ場所から攻める予定である。
「しかし、変わった服装ですな。雑賀の者で?」
「いえ違います、ただの漂流者です。」
「漂流者か・・・・面白いもんだな。」
一益は須森が漂流者だと言うとふっと笑う。
ふとあたりを見回すと・・・・
「お主らが持つ銃は種子島とはだいぶ違うなぁ、何処で手に入れた?」
「それは私達の祖国の国民の皆様の税金で仕入れました。」
「民の税か・・・・なるほど」
一益は89式小銃などの自衛隊組が持っている銃に興味を持つ。
甲賀忍者の一族と言われていて忍者と強調される事があるが、若い頃に河州堺で射撃を学んだ経験もあり。
百発百中の腕前を披露するなどと射撃のプロと言っていい程の腕前の持ち主である。
射撃の名手ともあってか自衛隊らが持つ銃に関心を持った。
「試しに持ってみますか?」
「いいのか?」
「勿論です、石井。」
「はい」
「9mm拳銃を出して滝川殿に貸してやってくれ!」
「はい分かりました。」
あまりにも興味を持ちすぎる一益に拳銃を貸す。
石井は拳銃を取り出し、一益に渡す。
「これが種子島、随分と小さいな。本当に撃てるのか?」
「無論です。」
「そうか、どうやって撃つ?」
「両手で構えて撃ちます、このように・・・」
石井は一益に拳銃を握らせる。
両手で構えさせ、砲身を正面に向ける。
一益は緊張しているようだが、別の自衛官一色が同様に拳銃を構え・・・・
ダンッ ダンッ ダンッ
拳銃を発砲する、その姿に・・・・・・・・・
「・・・・・・・」
「・・・・・まぁあのようにです。」
「うむ・・・・・・・」
一益は驚いて頭の中が真っ白な状態になる。
火縄銃は一発撃った後、次の弾を撃つのに時間がかかる。
それなのに拳銃はそれを上回る程のスピードで発砲した。
なんと恐るべき武器。
服部党なんて簡単に討ち破る事が出来る。
そう思った一益は・・・・・
「少しその銃を譲ってくれるのか?」
『えっ・・・』
拳銃と言う銃が欲しくなった。
突然の出来事に一同は唖然とした。
理由はそのはず拳銃の弾の問題・・・・・
拳銃の弾は薬莢に包まれており火縄銃の物とまったく異なる。
下手に無駄にその弾を消費したくない自衛隊の面々
いろいろと話した結果・・・・
「いいでしょう、差し上げる事はできませんが・・・・貸し出す事はしましょう・・・・だけど弾は限りがあるので弾倉はそれだけです。」
「それだけでもよい、基本わしらは槍で戦うのでな・・・・安心しろ・・・必要な時に使うだけさ。」
一益に貸し出す事に決めた。
とは言えなんか心配になってくるのだが・・・・・・・・・
自衛隊組が持つ拳銃の中で石井の拳銃を貸すことになるのだが・・・・・
「石井、滝川が誤った拳銃の使い方しないように見張ることと護衛してこい!」
「えぇぇぇぇぇ」
ついでに石井まで貸し出される事になった。
それだけでは石井が不憫なので古森と佐竹も同時に派遣される。
本当に大丈夫かなと・・・・そう思っていると・・・
古森が・・・
「この戦いは確か織田が勝つので大丈夫でしょう、俺たちの本当の活動はこれからです。」
と言った。
石井はまぁ確かになと思った。
「石井.古森.佐竹ここじゃ。」
「おぉぉぉぉぉ」
石井達は滝川の陣に到着する。
そこにはまるで時代劇のセットより凝ったいや本物の兜や武器などの一式があった。
今更なんであるが、やはり自分たちは現実的にタイムスリップしたんだなと実感する。
「なんじゃこ奴ら・・・」
「お.おなごもいるぞ!」
石井達の姿を見て驚きそれだけではなく興味津々に見る。
この反応に自分たちは見世物じゃないんだけどなぁと思った。
いやむしろそうだろう。
自分たち自衛隊のみならずここに集められた現代日本人の恰好は物珍しく見られる。
そして自分たちが持っている装備も・・・・当時にはなく魅力的な物ばかりだ。
しょうがないと言えるだろう・・・・・・・・
その後、石井達は滝川の陣に居座ることになる。
翌朝・・・・・・・・・
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
滝川一益率いる織田軍の総攻撃が開始される。
石井達は初めて見る本物の戦国武者達の突撃に圧倒された・・・・・・
これが本物と・・・・・・
「石井さんどうします?」
「支援射撃に徹しろまともにやりあったら勝てないぞ。」
平成の人間と戦国の人間の白兵戦の強さは違う。
白兵戦でまともにやり合えば勝ち目なんてないだろう・・・・
腕力も圧倒的に違ってくる・・・・・・
ただ・・・・・・・・・
銃がある・・・・
弾には限りはあるが、指揮官優先に狙撃するしかない。
今は自分たちは弱い立場・・・・
だけど織田家についていき、知識を生かして増強すれば強くなる・・・・
「でも本当に私たち生きていけるんでしょうね?」
「さぁな・・・・・」
これから全員生きていける保証はない。
何処かで誰かが命を失う可能性もある・・・・
戦国時代が故なのか・・・・・・・
カチャ
「石井さん・・・・」
「敵の指揮官だ・・・・・・・・・ここで撃つ・・・・・」
狙撃銃を使い敵の指揮官の頭を狙う石井・・・・
これが初めて人を殺す事になる・・・罪悪感があるが・・・・・
もう平成の常識は・・・・・・・・
ズガァァン
この時代には通用しない・・・・・・・・・・